ジョディ・スミス、リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ初優勝。ジョン・ジョンがトップを維持

勝利のベルを鳴らすジョディ・スミス  PHOTO: © WSL / Cestari

Men’s Final Day Highlights | 2017 Rip Curl Pro – Bells Beach

 

ベルズ・ビーチ、ビクトリア/AUS(2017年4月19日水曜日)WSLチャンピオンシップ・ツアー第3戦「リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ」が終了。

 

6~8フィートとなったベルズ・ボウルで、南アフリカのジョディ・スミスは、世界で最も長く継続されているコンペティション・サーフィン・イベント「リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ」で優勝した。

 

優勝したジョディ・スミス(ZAF) PHOTO: © WSL / Sloane
優勝したジョディ・スミス(ZAF) PHOTO: © WSL / Sloane

 

これまでベルズでハードワークを重ねてきたジョディにとって、今回の勝利は格別なものとなった。ここ数年、彼は3位が2度、そして去年はファイナル進出を果たすも、マット・ウィルキンソンとの接戦の末に敗れて2位となっていた。これは言うまでもなく、彼にとって悲願のベルズ初勝利なのである。

 

 念願のベルを鳴らしたジョディ PHOTO: © WSL / Cestari
念願のベルを鳴らしたジョディ PHOTO: © WSL / Cestari

 

スミスは今日、ファイナルでカイオ・イベリ(BRA)、SFで2017CTルーキーのイズキール・ラウ(HAW)、QFで2015WSLチャンピオンのエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)との熱いマッチアップを制し、彼にとって6度目のチャンピオンシップ・ツアー優勝を手中に収め、ジープ・リーダーボードでワールドNo.2までランキングをアップした。

 

ファイナルで9.77をスコアしたジョディ。インサイドで勝利のベルを鳴らすジェスチャーまで見せた。

 

「優勝出来たなんて、信じられないです。去年は2位で、今回優勝できたことは本当に素晴らしい」と、ジョディは言った。

 

「ラウンド4をメイクできたことが最高で、そのあとの全てのヒートはボーナスでしたね。気楽にやって、あまり真剣になり過ぎないようにしていたんです。本当に夢が叶いました。僕は10年間、このイベントで優勝することに取り組んできました。そして、今日それを手にすることが出来て本当に嬉しい。」

 

深いトラックを刻むジョディ Credit: © WSL / Sloane
深いトラックを刻むジョディ Credit: © WSL / Sloane

 

スミスは、2つの9ポイント・ライドでチャージしファイナルをリードした。イベリも9.63で反撃したが、残り時間10分で逆転には9.25が必要という厳しいシチュエーションに追い込まれた。

 

そしてスミスは9.13で更にリードを広げ、逆転に必要なスコアを9.28まで上げる。そして、イベリの17.46の2ウェイブ・スコアは、スミスの18.90によるリードを崩すことはできなかった。

 

ジョディ・スミス Credit: © WSL / cestari_
ジョディ・スミス Credit: © WSL / cestari_

 

「ハイタイドで、スコアをゲットするチャンスが、どれぐらいあるか分からなかったので、出来る限り全ての波に乗るようにしたんです。」と、スミスは続けた。

 

「9ポイントをゲットして、プレッシャーから少し解放されました。カイオ[イベリ]も攻めてましたね。彼は素晴らしいサーファーで、このイベントでも凄かった。数年前の怪我のあと、やっと復活して、今年パズルのピースが見つかったような気分でした。自分の家族と妻が僕を支えてくれています。彼らのサポートなしでは、今回の優勝もなし得なかった。」

 

SFで大逆転でジョン・ジョンを破り、ファイナル進出したカイオ・イベリ . PHOTO: © WSL / cestari
ジョン・ジョンとのSFを大逆転勝利し、ファイナル進出したカイオ・イベリ . PHOTO: © WSL / cestari

 

イベリにとって第2位という結果は、エリートCTにおけるキャリア最高の結果である。2016年のルーキーオブザイヤーの彼は、パワフルでリスクの高いマニューバーで、新しいレベルのサーフィンを見せた。

 

カイオ・イベリのファイナルまでの道のり

 

昨シーズン、初のベルズでのコンテストでイベリは、ラウンド3でジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を破った。そして今年、再び二人はセミファイナルで対戦。イベリは再度フローレンスを下して、初のファイナル進出を決め、ランキング第19位から7位へジャンプアップした。

 

「過去最高のイースターになりました。」と、イベリは言った。波とベルズのサポートは、とても素晴らしかった。それは、本当に特別です。ファイナルで、自分が目標にしていたジョディ・スミスとパーフェクトな波で戦えるなんて、本当に夢が叶った気分です。」

 

ルーキーのイズキール・ラウも大健闘の3位。. PHOTO: © WSL / Sloane
ルーキーのイズキール・ラウも大健闘の3位。. PHOTO: © WSL / Sloane

 

CTルーキーのイズキール・ラウ(HAW)は、2017年リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチで3位という素晴らしい成績を収め、現在ジープ・ランキング第11位にアップした。「マーガレットリヴァーが散々だったので、今回の成績は自信につながりました。次のブラジルでもこの調子でいきたいですね。」

 

ジョン・ジョン・フローレンス . PHOTO: © WSL / Sloane
ジョン・ジョン・フローレンス . PHOTO: © WSL / Sloane

 

WSLチャンピオンに君臨するジョン・ジョン・フローレンスは、イベリによってファースト・セミファイナルで敗れた。フローレンスはリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチで驚異的なスコアを記録し続けたが、ブラジリアン・パワーハウスに僅か0.20ポイント差で敗れた。

 

 

セミファイナルで敗れはしたものの、 マーガレット・リヴァー・プロでの優勝から、ゴールド・コーストに続く2度目のセミファイナル進出は、フローレンスにとって過去最高のスタートとなっている。そして、フローレンスはランキングトップを維持し、次のブラジルでもイエロー・ジープ・リーダー・ジャージを着用する。

 

ミック・ファニング . PHOTO: © WSL / Sloane
ミック・ファニング . PHOTO: © WSL / Sloane

 

3度のWSLチャンピオンであるミック・ファニング(AUS)は、シャープなアグレッシブ・マニューバーで、今日のハイエスト・ウェイブ・スコアをたたき出したが、QFヒートでジョン・ジョン・フローレンス(HAW)に敗れた。

 

 

2017WSLチャンピオンシップ・ツアーの次のコンテストは、2017年5月9日から20日までのウエイティング期間で、ブラジルのリオデジャネイロ、サクアレマで開催される「Oiリオ・プロ」だ。

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1822/rip-curl-pro-bells-beach

 

 

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ファイナル結果:
優勝:ジョディ・スミス(ZAF)18.90
2位:カイオ・イベリ(BRA)17.46

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・セミファイナル結果:
SF 1:カイオ・イベリ(BRA)17.63 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17.43
SF 2:ジョディ・スミス(ZAF)15.63 def.。イズキール・ラウ(HAW)15.17

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・クォーターファイナル結果:
QF 1:カイオ・イベリ(BRA)16.00 def.フレデリコ・モライス(PRT)14.50
QF 2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)16.70 def.ミック・ファニング(AUS)15.77
QF 3:イズキール・ラウ(HAW)18.60 def.フィリーペ・トリード(BRA)16.66
QF 4:ジョディ・スミス(ZAF)16.77 def.エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)10.53

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド5結果:
ヒート1:フレデリコ・モライス(PRT)18.10 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)13.16
ヒート2:ミック・ファニング(AUS)18.63 def.オーウェン・ライト(AUS)17.60
ヒート3:フィリーペ・トリード(BRA)16.76 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)15.00
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)18.17 def.ウィゴリー・ダンタス(BRA)17.60

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド4の結果:
ヒート1:カイオ・イベリ(BRA)16.46、フレデリコ・モライス(PRT)15.50、オーウェン・ライト(AUS)11.43
ヒート2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)19.54、ミック・ファニング(AUS)18.86、セバスチャン・ジーツ(HAW)12.94
ヒート3:イズキール・ラウ(HAW)16.73、フィリーペ・トリード(BRA)15.67、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)14.20
ヒート4:ジョディ・スミス(ZAF)15.30、ウィゴリー・ダンタス(BRA)14.70、ジョエル・パーキンソン(AUS)14.50

2017WSLメンズ・ジープ・リーダーボード(リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチの後):
1-ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)23,000pt
2-ジョディ・スミス(ZAF)19,200pt
2-オーウェン・ライト(AUS)19,200pt
4-エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)14,400pt
5 ― コロへアンディーノ(USA)13,750pt