テイラー・ジェンセンとクロエ・カルモンがWSLワールド・ロングボード・チャンピオンシップで優勝。田岡9位

優勝したテイラー・ジェンセンとクロエ・カルモン© WSL / Andrew Nichols

 

テュピラ、パプアニューギニア(2017年3月24日金曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)として、パプアニューギニアのテュピラで初開催となった「Kumul PNGワールド・ロングボード・チャンピオンシップ」が終了。

 

テイラー・ジェンセン(USA)Credit: WSL/ Hain
テイラー・ジェンセン(USA)Credit: WSL/ Hain

 

男子では、2Xワールド・チャンピオンのテイラー・ジェンセン(USA)が3度目のWLC優勝、女子では 2016年のWLC第2位のクロエ・カルモン(BRA)が悲願の初優勝を手にした。

 

 

 

「クレージーだよ。全てが初めての経験だった。キャンプをする中で友達たちに囲まれての勝利は、本当に特別な体験だった。」と、ジェンセンは言った。「パプアニューギニアは最初から最後まで信じられない経験の連続。ファイナルデイも自分がこれまでに見たことのないものだった。

 

いろいろ聞いてきたので僕は少し心配していたんです。でも実際に自分の目で確かめたら、それが全て嘘であることがわかりました。ここの人々は本当に素晴らしい。ここでの経験は忘れることのできないものになりました。」

 

3度めのWLC優勝を決めたテイラー・ジェンセン(USA)Credit: WSL/ Hain
3度めのWLC優勝を決めたテイラー・ジェンセン(USA)Credit: WSL/ Hain

 

 素晴らしいファイナルでジェンセンは、イベントを通して際立ったパフォーマンスを見せていたカイ・サラス(HAW)と対戦。サラスがファイナルのヒートをリードして、初のWLC勝利へ突き進んだ。

 

カイ・サラス(HAW)は、セミファイナルで18.77というハイエスト・ヒート・トータルをマーク。Credit: WSL/ Hain
カイ・サラス(HAW)は、SFで18.77というハイエスト・ヒート・トータルをマーク。Credit: WSL/ Hain

 

しかし、忍耐強くバックアップの波を待ったジェンセンはヒート終了間際に、ノーズライドから彼のシグネチャー・パワー・ターンを爆発させて、9.53のエクセレントをスコアして大逆転。18.46のヒートスコアで勝利をつかんだ。

 

「僕はベストなセット・ウェイブを見つける必要があるということを知っていたんです。それがいつでも自分のプランなんです。」と、ジェンセンは言った。

 

「幸運にも、あの最後の波が入ってきて、僕はファースト・プライオリティーを持って、あの波をつかんだ。そして、僕はその波で自分のベストを尽くしたんです。今は勝利を喜んで、次の台湾の準備をしたいですね。3度目のワールド・タイトルのために、この上ないほどのベスト・ポジションにいると思います。そして、それは素晴らしい名誉です。」

 

ウイメンズの入賞者
ウイメンズの入賞者

 

ウイメンズは、2016年のWLC第2位のクロエ・カルモン(BRA)と、2015年のWLC第2位のクリスタル・ウォルシュ(HAW)によるファイナル対決となった。ヒートはフォアハンドでチャージを見せたクリスタル・ウォルシュ(HAW)がヒートを終始リード。

 

クロエ・カルモン(BRA)がWLC初優勝Credit: WSL/ Hain
クロエ・カルモン(BRA)がWLC初優勝  Credit:WSL/ Hain

 

ヒート終了間際にプライオリティーのミスを犯し、カルモンに優先権を渡してしまうウォルシュ。そこで最後にチャンスをつかんだカルモンは、バックハンドで7.20をスコアして逆転に成功。そのままタイムアップとなり、クロエ・カルモン(BRA)が悲願のWLC勝利を手にした。

 

2位となったクリスタル・ウォルシュ(HAW)Credit:WSL/ Hain
2位となったクリスタル・ウォルシュ(HAW)Credit:WSL/ Hain

 

 

 

今回のパプアニューギニアには、日本から秋本祥平と田岡なつみが出場。秋本祥平は、2016WLC第2位のスティーブン・ソーヤー(ZAF)を抑えて、1位でラウンド3進出。

 

田岡なつみもオーストラリアでの優勝の勢いそのままに、ラウンド1では今回優勝したクロエ・カルモン(BRA)を抑え、ヒートスコア13.77をマークして、1位でラウンド3へ勝ち上がった。

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ラウンド3ではホノルア・ブルームフィールドとアリス・ルモワーニュと対戦した田岡なつみ。ヒートスコア12.50をマークするも惜しくも3位で敗退となり9位でフィニッシュ。

 

秋本祥平は、マンオンマンでワールドチャンピオンのピッコロ・クレメンテと対戦。ヒートスコア11.70をスコアするも敗れ、13位でフィニッシュとなった。

 

次のワールド・ロングボード・チャンピオンシップ・イベントは、2017WLCワールド・チャンピオンを決定するために台湾で開催される予定だ 。

 

Kumul PNGワールド・ロングボード・チャンピオンシップ・メンズ・ファイナル結果:
優勝:テイラー・ジェンセン(USA)18.46 10,000ポイント
2位:カイ・サラス(HAW)17.14 8,000ポイント
 
Kumul PNGワールド・ロングボード・チャンピオンシップ・ウイメンズのファイナル結果:
優勝:クロエ・カルモン(BRA)15.77 10,000ポイント
2位:クリスタル・ウォルシュ(HAW)15.36 8,000ポイント
 
Kumul PNGワールド・ロングボード・チャンピオンシップ・メンズ・セミファイナル結果:
SF 1:カイ・サラス(HAW)18.77 def.アントワン・デルペーロ(FRA)16.23
SF 2:テイラー・ジェンセン(USA)18.40 def.アダム・グリフィスス(GBR)17.13
 
Kumul PNGワールド・ロングボード・チャンピオンシップ・ウイメンズのセミファイナル結果:
SF 1:クリスタル・ウォルシュ(HAW)17.23 def.ケートリン・マグワイア(USA)13.17
SF 2:クロエ・カルモン(BRA)15.64 def.ホノルア・ブルームフィールド(HAW)13.30

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mlt/1987/kumul-png-world-longboard-championships/live

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wlt/1988/kumul-png-world-longboard-championships/live