速報!大原洋人、USオープン以来2年ぶりの勝利。準決勝では3本の9ポイントをスコアしての圧勝。

大原洋人 © WSL / Ethan Smith

アボカ、セントラル・コーストNSW/AUS(2017年3月12日、日曜日)WSLメンズ&ウイメンズQS1000「Komunityプロジェクト・セントラル・コースト・プロ  pres. by Rockstar」は大会最終日。

 

 

ファイナルデイの男子のクオーターファイナルでは、ヒート2で大原洋人がフランスのノミ・ミニョと対戦した。

 

スタートから力強いフォアハンド・アクションでエクセレントの8.25をスコアし、クオーターファイナルをスタートさせた大原洋人。フランスのミニョも7.65をスコア。両者ともグッドスタートを切る。

 

大原洋人 © WSL / Ethan Smith
優勝した大原洋人 © WSL / Ethan Smith

 

その後はセットが入らず、残り時間は10分。大原洋人はライトブレイクでバックアップ・スコアをみつける。更に残り5分を切って2つのビッグカーヴィングからのリエントリーをメイクし、バックアップを7.80としてリードを広げ、セミファイナルへ勝ち上がった。

 

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準決勝での3本の9ポイントは圧巻だった大原洋人。

 

セミファイナルでは、昨日2本の9ポイントをマークしたジャクソン・ベーカーという強豪と対戦した大原洋人。そんなプレッシャーも全く感じさせない大原洋人のオープニングライドは、バリエーション豊富なマニューバーで9.75というパーフェクトに近いスコアでスタート。

 

大原洋人 © WSL / Ethan Smith
大原洋人 © WSL / Ethan Smith

 

 

更にセカンドウェイブではクリティカルなセクションでブローテール・リバースをメイク。更にテールスライドもインサイドメイクして、9.85という信じられないスコアをたたき出し、ベイカーをコンボに追い込む。完全に大原のワンサイドゲームとなり、完全にリズムをつかんだ大原は3本目の9.80をスコア。ついにファイナル進出を決めた。

 

 

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ファイナルでも大原洋人はセミファイナルの勢いそのままに、クローズ・セクションでのビッグリエントリーをメイクして、8.5をスコアしてヒートを開始。対戦相手のモンティ・タイトとはサーフィンのレベルが大きく違う感じがしたが、2ウェイブを揃えたタイトがヒートをリード。

 

大原は優先権を使って波を掴むもワイプアウト。2位で前半を折り返す。

 

そして、ニード6.25で大原洋人は、フル・ローテーション・エアをメイクして7.90をスコアして逆転に成功。タイトも 8.20をスコアしてジリジリと追い上げる。最後まで大原もチャージを続け、タイトの追い上げを振り切り、見事勝利を手にいれた。

 

 

「2年ぶりの優勝なので最高に嬉しいです。」と、大原が言った。「今週はずっと波がでかくて、このような波で優勝できて本当に最高です。マンリーの全豪オープン・サーフィンではもう一つ勝ち上がりたかったんですが、セミファイナルで負けて悔しかったです。でも、全体としては、自分のオーストラリアン・レッグは最高でした。」

 

 

USオープン以来の優勝!大原洋人 © WSL / Ethan Smith
USオープン以来の優勝!大原洋人 © WSL / Ethan Smith

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今シーズンは例年よりも早くオーストラリア入りし、調整を開始した大原洋人は、バーレーヘッズのイベントから開始。ブーメランビーチで5位、 キャバリタで17位、ニューカッスルの6000で17位、そしてマンリーの全豪オープン・サーフィンで3位入賞という結果を残し、完全に流れを引き寄せた。

 

大原洋人 © WSL / Ethan Smith
大原洋人 © WSL / Ethan Smith

 

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そして大原洋人は、今回のアボカでついに勝利を手に入れた。これは大原洋人にとってはUSオープン以来の2年ぶりの勝利となる。この2年間は大原にとって決して楽な道程ではなかった。

 

 USオープンで優勝という偉業を達成した2015年は、その後の後半戦で結果を出せずに最終ランキング34位でフィニッシュ。翌年の2016年は期待されながらも78位と思い通りの結果を得ることはできなかった。

 

しかし今シーズンは、一皮向けたパフォーマンスでエクセレントのスコアを量産。自らクオリファイへの流れを引き寄せている大原洋人。今シーズンは始まったばかりだが、未だかつてない素晴らしいシーズン開始といえよう。今シーズンの大原洋人の活躍が本当に楽しみになってきた。

 

男女ファイナリスト4名 © WSL / Ethan Smith
男女ファイナリスト4名 © WSL / Ethan Smith

 

西元エミリーは5位

 

女子では、ホリー・ウォンがファイナルで元チャンピオンシップ・ツアー・コンペティターのクレア・ベヴィラックァを下して優勝。

 

クオーターファイナルまで勝ち上がった西元エミリーは、ヒート2で優勝したホリー・ウォンと対戦。西元は、ファーストライドから、ビッグセットをキャッチ。バックハンドでドライブの効いたボトムターンからテールスライド・スナップをメイク。ハワイ仕込みのビッグマニューバーで7.50をスコアしてヒートをリード。ウォンも6.00でヒートを開始。

 

残り時間10分を切って掴んだセカンドウェイブでも5.00をスコアした西元。ヒートスコア12.50とする。しかし残り5分でウォンがフォアハンドの2つのビッグターンで8.75のエクセレントをマークし逆転。追い込まれた西元の前には逆転できるセットは入らず、惜しくもここで敗退となった。

 

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

 

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1791/komunity-project-central-coast-pro/live

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wqs/1792/komunity-project-central-coast-pro/live