大原洋人がQS6,000オーストラリアン・オープン男子4回戦進出の快進撃。稲葉、仲村は惜しくも敗退。

Julian Wilson winning Heat 1 of Round 3 at the Australian Open of Surfing.

マンリー、シドニーNSW/AUS(2017年3月3日金曜日)WSL QS6000「オーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン(Australian Open of Surfing)」は大会5日目。本日は男子の3回戦、女子の4回戦が行われ、男子ベスト24、女子ベスト16が決定。ファイナルデイに向けて選手の数も絞られてきた。

 

 

 

2014年の全豪オープンで、ブラジリアンのエイドリアーノ・デ・スーザに敗れたジュリアン・ウィルソンは、惜しくも第2位でイベントを終えた。そのファイナルはワンサイド・ゲームで、ウィルソンは2015年の世界チャンピオンにコンビネーション・シチュエーションでの敗退となった。

 

ジュリアン・ウィルソンCredit: (C) WSL / Ethan Smith
ジュリアン・ウィルソンCredit:(C) WSL / Ethan Smith

 

そのイベント後、ウィルソンは全豪オープンから離れていたが、今年で、第1シードとしてイベントにカムバック。非常に攻撃力が高いサーフィンを見せている。

 

ラウンド3でウィルソンは、その破壊力のあるエアリアル・サーフィンを続け、素晴らしいディスプレーでソリッドな15.84のヒート・トータルをスコアして勝ち上がった。

 

「潮の関係もあって、かなり小さなプレイ・フィールドでしたね。」と、ウィルソンは言った。「僕はディオン(アトキンソン)がビーチを移動していくのが見えて、彼がそっちでスコアを出していると僕は思ったので、彼の場所に行ってサーフィンしなければって思ったんです。いくつかのバックハンド・ターンとフォアハンド・ランプをゲットできてよかったです。それを上手くミックス出来て良かった。」

 

マルコ・フェルナンデスCredit:(C) WSL / Ethan Smith
マルコ・フェルナンデスCredit:(C) WSL / Ethan Smith

 

好調なミッチ・コルボーンとチャンピオンシップ・ツアー(CT)コンペティターのジャック・フリーストーンにとって、ラウンド3のヒート2は楽勝かに思えた。予想通り、二人はヒートの大半をリードした。だがヒート終盤に素晴らしいフルローテーション・バックサイド・エア・リバースで9.43をスコアしたマルコ・フェルナンデスとノエ・マー・マクゴナグルがワンツーフィニッシュを決めた。

 

「それは間違いなく自分の人生におけるベスト・エアであった」と、サンチェスは言った。「まったくスコアを見つけられず、ほとんど負けのヒートだったので、あの波がなければ勝ち上がれなかったと思います。」

 

カム・リチャーズ Credit:(C) WSL / Ethan Smith
カム・リチャーズ Credit:(C) WSL / Ethan Smith

 

カム・リチャーズは、マンリーの試合でも結果を残すべく、素晴らしいパフォーマンスを続けた。クレジット:(C) WSL/イーサン・スミス

 

アレホ・ムニーツ Credit:(C) WSL / Ethan Smith
アレホ・ムニーツ Credit:(C) WSL / Ethan Smith

 

先週、ニューカッスルのイベントで第3位のポジションでフィニッシュしたアレホ・ムニーツは、彼の弟サンチァゴから、ちょっとしたアドバイスをえて、ロング・レフトを見つけ、エクセレントな8.43をスコアして、ラウンドアップを決めた。

 

メリングと大原洋人のターン。
メリングと大原洋人のターン。

 

大原洋人と稲葉玲王が同じヒート8で、アダム・メリングとレオナルド・フィオラバンティと対戦。そのヒートは、開始ホーンと同時に激しいデッドヒートが展開。大原洋人はオープニング・ライドからフォアハンドのカーヴィングのコンビネーションで6.50をスコア。

 

稲葉玲王は惜しくも敗退となったが、存在感のあるサーフィンを見せた
稲葉玲王は惜しくも敗退となったが、存在感のあるサーフィンを見せた

 

稲葉玲王もスタートから積極的にチャージし、シングルウェイブで6.27をスコアしてトップへ。さらに5.17をスコアしてリードを広げていく。しかし後半に入り、ヒート前半に高得点をスコアしていたメリングとレオナルドが、バックアップをスコアして上位を独占。CTレベルのマネーターンが炸裂する。

 

hiroto2

そんな中でヒート終盤、大原洋人は2つのビッグターンでチャージしトップスコアを6.70に塗り替えて2位に浮上する。稲葉玲王はバックアップを5.17とするも4位でニード6.93と追い込まれる。最後はスコアリング・ウェイブが入らず、レオナルド・フィオラバンティの追い上げを振り切り、大原洋人は2位でラウンド4進出を決めた。稲葉玲王は惜しくもここで敗退となった。

 

仲村拓久未は、ヒート11でネーサン・ヨーマンズ、パトリック・グダスカスとヨーガン・クズネットと対戦。仲村拓久未は、ファーストウェイブでは、レフトブレイクをキャッチし、クリーンでタイトなビッグターンのコンビネーションで、5.83をスコア。 セカンドウェイブでは、フォアハンドで美しいアークを描く、タクミの十八番であるカーヴィングターンを炸裂させ、5.97をスコアしてトップでヒートを開始。

エアリバースをメイクした仲村拓久未
エアリバースをメイクした仲村拓久未

 

その後4位のグダスカスが7.33をスコアして一気にトップポジションへ。2位となった仲村は再びライトブレイクにチャージ。エアリバースをメイクして6.47をスコアして2位のポジションをキープする。しかし、ヒート残り10分を切って、クズネットが8.33のエクセレントをスコアして2位に浮上。3位に押し出されたタクミ。ニード6.04でチャージを繰り返すも逆転できず。惜しくも4位で敗退となった。

今日勝ち上がった大原洋人は、ラウンド4のヒート6で、ナット・ヤングとライアン・カリナンと3人ヒートを対戦する。

 

ヒート開始時間は現地時間の7時30分、日本時間の5時30分。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

オフィシャルサイト:

http://www.australianopenofsurfing.com/

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1787/australian-open-of-surfing

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wqs/1786/girls-make-your-move-womens-pro