野呂玲花、田代凪沙、前田マヒナが3回戦進出。 マンリーでQS6000「オーストラリアン・オープン」が開幕。

本日の最高点を出したディミティ・ストイル © WSL / Ethan Smith

マンリー、シドニーNSW/AUS(2017年2月27日月曜日)本日より、WSLのオーストラリアン・レッグは、ニューサウスウェルズ州シドニーのマンリービーチへ移動。2月27日から3月5日まで WSL QS6000「オーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン(Australian Open of Surfing)」と同時開催ウイメンズ「Girls Make Your Move Women’s Pro」」が開催される。

 

本日はウイメンズのラウンド1、ラウンド2とメンズのラウンド13ヒートが、パンチのある3~4フィートのコンディションで行われた。

 

元CT選手であるサンシャイン・コーストのディミティ・ストイルは、いくつもロング・ライトハンダーを見つけ、9.00のエクセレントなシングル・ウェイブスコアをマーク。15.93というヒート・トータルは本日のイベント・ハイエスト・スコアとなった。

 

 

 

「このイベントでは、かなり低いシードなので、たくさんのヒートを勝ち上がることに燃えています。」と、ストイルは言った。「自分のゴールは、ファイナル・デイまで残ることなので、良いスタートです。去年のこのイベントでは、初戦敗退となってしまったので、今回はソリッド・ヒートでスタート出来て最高ですね。今日の波はマッシーな感じですが、パワーがあって自分には好都合な感じですね。」

 

キャロライン・マークス: © WSL / Ethan Smith
キャロライン・マークス: © WSL / Ethan Smith

 

サーフィンに集中するため、生まれ育ったフロリダからカリフォルニアのサンファンへ引越した、15歳のキャロライン・マークスは、元CTサーファーのマイク・パーソンズのコーチを受けてコンペティションへのアプローチが改善されたようだ。

 

「波がたくさんあって、みんなに勝つチャンスがあるのはいいことですよね。」と、マークスは言った。

 

「 マイク・パーソンズと一緒にやっていることが、素晴らしいヘルプになっています。カリフォルニアへ引っ越した時から、私に新たな波を示してくれ、ヒートの戦略について徹底的にチェックしてくれるんです。本当に楽しみです。私はまだ15歳なので、他の何かより、たくさんのヒートを経験することが大切だと思っています。競うこと、サーフィンすることが自分の大好きなことなんです。」

 

田代凪沙
田代凪沙

 

今回のイベントにも多くの日本人選手が参加。ラウンド1から須田那月、田代凪沙、松田詩野、北澤麗奈、黒川日菜子、西元エミリー、ラウンド2からは前田マヒナ、野呂玲花、橋本恋がクレジットされた。

 

ラウンド1で田代凪沙はレフトブレイクに的を絞り、バックハンドで5.33をスコア。4.90のバックアップで見事1位でラウンドアップ。

 

ラウンド2では、ファーストウェイブから5.50をスコア。さらに4.27をバックハンドでスコアしてトップのポジションへ。しかし後半3位のブリアナ・コープが6.23をスコアしてトップへ。2位となった田代もバックハンドで6.43をスコアしてヒートスコアを11.93として再びトップへ。最後はエクセレントを出したコビー・エンライトにトップを奪われるも、2位でトップシードの待つラウンド3へ勝ち上がった。

 

 

 

西元エミリーはラウンド1でヒート後半まで4位を強いられていた。だがフォアハンドのビッグリエントリーで6.17をスコア。ラストウェイブで5.73へバックアップを塗り替え、2位でラウンドアップ。

 

ラウンド2では、対戦相手のミカエラ・グリーンとブリーサ・ヘネシーのふたりがヒート前半にバックハンドで2本のグッドスコアを揃えてヒートをコントロール。思った波を掴めない西元はバックハンドで4.07をスコアするも4位敗退となった。

 

野呂玲花
野呂玲花

 

ウンド2から登場の野呂玲花と橋本恋。野呂玲花がオープニングライドでド派手なフォアハンド・ハックのワンマニューバーで5.83をスコアする。橋本もライトブレイクのコンビネーション・マニューバーで5.33をスコアして開始。野呂玲花は4.53のバックアップでトップへ。

 

しかし、ジョージア・フィッシュが7.00をスコア。5.17でバックアップしてヒートをリード。優先権が野呂の状況で、3位だった橋下恋が残り10分を切って、フォアハンド・スナップで5.87をスコアして2位に浮上。

 

だが5分を切って野呂玲花がレフトブレイクで3つのフォアハンドのビッグターンを決めて7.73をスコアして大逆転。最後にフィッシュに逆転されるも野呂は2位でラウンドアップ。橋下は惜しくも初戦敗退となった。

 

 

前回のニューカッスルではクオーターファイナルまで勝ち上がった前田マヒナは、ラウンド2に登場。ヒート前半は精彩を欠くも5.67と5.07のベスト2を揃えて、2位でラウンドアップ。

 
ラウンド1から出場した須田那月、黒川日菜子、北澤麗奈、松田詩野は惜しくも初戦敗退となった。

 

新井洋人
新井洋人

 

 

ウイメンズのラウンド2終了後に、続けて行われたメンズのラウンド1はヒート3までが行われ、その第1ヒートに登場した新井洋人。新井は、ジャック・ロビンソン、ノエ・マー・マクゴナグル、ダイヤン・ネーヴと対戦。

 

そのヒートはマクゴナグルがオープニングライドのバックハンドアタックで7.83をスコアしてスタート。続けて7ポイントをスコアし下位の選手をコンビネーションに追い込む。新井洋人は、バックハンドで3.33、フォアハンドで4.60をスコアして2位に付ける。

 

しかしヒート後半に入り、ジャック・ロビンソンが5.83をスコアして逆転。そして最終ニード8.56で4位と追い込まれた新井は、ヒート終了間際、優先権を持って待ち続けたセットのレフトにテイクオフ。2つのビッグリエントリーで素晴らしいライドを見せるも、スコアは6.37と逆転ならず。悔しい初戦敗退となった。

 

明日の28日火曜日は、メンズのラウンド1のH4から現地時間の7時30分スタート予定。H6に村上舜、H13 稲葉玲王、H16 大原洋人、H24 仲村拓久未が登場。

 

トップシードが登場するウイメンズのラウンド3は明日行われず、3月1日の水曜日に開催予定。田代凪沙は、ヒート4でサリー・フィッツギボンズ、ジュスティーン・デュポン、クレア・ベヴィラックァと対戦。ヒート6の野呂玲花は、ブロンテ・マコーレー、チェルシー・トゥアシュ、エラ・ウィリアムスと対戦する。

 

現地時間の 2017年2月28日7時30分は、日本時間の 2017年2月28日5時30分です。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

オフィシャルサイト:

http://www.australianopenofsurfing.com/

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1787/australian-open-of-surfing

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wqs/1786/girls-make-your-move-womens-pro