キアヌ・アシンとキャラハンが優勝。大原と黒川は5位。Komunity プロジェクト・グレイト・レイクス・プロ

優勝したキアヌ・アシン WSL/Bennett

ブーメラン・ビーチ、NSW、オーストラリア(2017年2月11日土曜日)WSL−QS1000「Komunity プロジェクト・グレイト・レイクス・プロ presented by Rockstar 」は大会最終日。キアヌ・アシンとメイシー・キャラハンが見事な勝利を手に入れた。

素晴らしいコンディションとなったファイナルデイ。WSL/Bennett
素晴らしいコンディションとなったファイナルデイ。WSL/Bennett

 

パーフェクトなコンディションを提供し続けたブーメラン・ビーチ。ファイナル・デイも非常にクリーンな3~4フィートのパーフェクトなレフト&ライトハンド・ピークでファイナリストたちを迎えた。

 

アシンにとって、申し分ないイベントとなった今大会。トップシードのアシンは、ファイナルで昨年のイベント・チャンピオンであるウェイド・カーマイケルと対戦。昨年末にエリートのチャンピオンシップ・ツアー(CT)から落ち、2017年にアシンはリクオリファイを目指して始動した。

キアヌ・アシン WSL/Bennett
キアヌ・アシン WSL/Bennett

 

今回のイベントでは、素晴らしいサーフィンによるハイ・ヒート・トータルで最高のスタートを切ったアシン。ファイナルでも彼のソリッドなバックハンドのスナップと巨大なスプレーで、エクセレントなヒート・トータル・スコア18.73を叩き出し、圧倒的な勝利で幕を閉じた。

 

「これは自分にとって初のQS勝利なので最高です。」と、アシンは言った。「オーストラリアに来て、勝利でスタート出来たことは素晴らしいです。今年がすごく楽しみなんです。CTを落ちたあと、多くの試すことが自分にはあると感じています。だからQSを勝利で始められたことは本当にすごいことです。

 

低いレイティングの試合での選手たちの激しい戦いは危険です。トップの選手と戦うよりもタフです。みんな容赦なしで勝利に貪欲。素晴らしいです。本当に優勝できて嬉しいです。また来年カムバックして来たいですね。」

 

キアヌ(写真左)とウェイド(写真右)WSL/Bennett
キアヌ(写真左)とウェイド(写真右)WSL/Bennett

 

ディフェンディング・チャンピオンとして、今回のイベントに出場したカーマイケルは、イベントを通してソリッド・ウェイブで際立ったパフォーマンスを見せた。

 

ウェイド・カーマイケル WSL/Bennett
ウェイド・カーマイケル WSL/Bennett

 

ファイナルでは、ソリッド・スコアを探し続けたカーマイケルは、パーフェクトに近い9.13のシングル・ウェイブ・スコアを記録したが、逆転に必要なバックアップを見つけることはできなかった。

 

ウイメンズのファイナルでは、ニューカッスル・リッパーのフィリッパ・アンダーソンが、飛ぶ鳥を落とす勢いのワールド・ジュニア・チャンピオン、メイシー・キャラハンと対戦。

 

メイシー・キャラハン WSL/Bennett
メイシー・キャラハン WSL/Bennett

 

2017年で早くも5回目のファイナル進出のキャラハンは、ロングウォールのレフトハンダーで絶好調を続け、バーティカル・バックハンド・リエントリーでセクションを攻め続けた。

 

そしてパーフェクトに近い9.17をスコアして、8.00でバックアップ。セミファイナルでスコアした19.10のヒート・トータルには及ばなかったが、それは彼女が今年4回目のイベント勝利を手にするには十分なものだった。

 

キャラハン(左)とアンダーソン(右)WSL/Bennett
キャラハン(左)とアンダーソン(右)WSL/Bennett

 

「この素晴らしいイベントで優勝できて本当に嬉しいです。ここ最近行われたイベントとは違って波もイベントを通して素晴らしかったです。今年はもっと楽しいことがあるように感じています。プレッシャーはなく、コンテストを楽しんでいます。私のメインの目標である、CTクオリファイのために良い結果が必要とされる、次のQS6,000イベントでも、このフォームを続けたいですね。」

 

5位タイでフィニッシュとなった大原洋人 WSL/Bennett
5位タイでフィニッシュとなった大原洋人 WSL/Bennett

 

また、見事なパフォーマンスでファイナルデイまで勝ち残った日本の大原洋人と黒川日菜子。大原洋人は、メンズのクオーターファイナルのヒート1でブラジルのラファエル・テイクセラと。黒川日菜子は、ウイメンズ・クオーターファイナルのヒート3でオーストラリアのミカエラ・グリーンと対戦。だが両者ともコンビネーションに追い込まれて惜しくも敗退となった。

 

QS1000とはいえ、オーストラリアというサーフィン大国でのイベントはハイレベルなバトルが展開された。更にコンディションもワールド・クラスの波で行われたコンテストでクオーターファイナルまで勝ち上がれたことは、彼らにとって次のQS6000イベントに繋がる結果となったに違いない。

 

 

次なるオーストラリアン・レッグの舞台は、2月20日から26日まで、 ニューカッスルで開催されるWSL−QS6000「メートランド&ポート・スティーブンス・トヨタ・プロ」。このイベントには、大原洋人、村上舜、新井洋人、稲葉玲王、仲村拓久未。トライアルに大橋海人、森友ニ、加藤嵐。ウイメンズには、野呂玲花、大村奈央、橋本恋、須田那月、田代凪沙、松田詩野、北澤麗奈。トライアルに黒川日菜子、川合美乃里が参戦予定。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1776/komunity-project-great-lakes-pro/live

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wqs/1775/komunity-project-great-lakes-womens-pro/live