ボンボ・ビーチ・カイアマ、NSW/AUS(2017年1月9日月曜日)世界ナンバーワン・ジュニア決定戦であるWSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ(WJC)が終了。素晴らしいシーズンの締めくくりとして、オーストラリア・デュオのイーサン・ユーイングとメイシー・キャラハンが優勝し、ワールド・ジュニア・チャンピオンとなった。
コンディションは理想的でなかったが、クリーンな2-フィート・ピークのボンボ・ビーチで、ワールド・ベストジュニアたちは驚くべきパフォーマンスを見せた。
ファイナル・メンズは、No.1&2シードの大親友のイーサン・ユーイングとグリフィン・コラピント(USA)の対決となった。今回の優勝候補だった二人は、予想を上回るサーフィンを見せ、ドローの両サイドから充当な勝ち上がりを見せ、ファイナルでの一騎打ちとなった。
風も弱くコンスタントなコンディションながらスモールサーフが続いたコンテスト。ファイナルも、タフなコンディションが続くなか、ユーイングは2つのスコアリング・ウェイブを素早く見つけた。
しかし、コラピントは、そこまでの快進撃が嘘のように、一つとしてまともな波を見つけることが出来ず、完全なユーイングのワンサイドゲームとなってしまった。
ユーイングは今、ジョエル・パーキンソン、アンディ・アイアンズ、ガブリエル・メディーナを含む世界ジュニア・チャンピオンの輝かしいリストに加わった。
「信じられないほど最高の気分です。」と、ユーイングは言った。「このイベントにトップシードとして参加でき、最初から本当に自信を持ってコンテストに挑むことが出来ました。そして、スタートから順調に走り続けることが出来たんです。本当に計画通りに行きました。
週の初めにグリフィンと僕は、僕たち2人がファイナルで戦う可能性について話していたので変な気分でしたけど、実際に彼とファイナルを戦えて最高でしたね。グリフィンは僕の大親友なので、これを彼とシェア出来たことは本当に特別なことでした。」
全く無名だったユーイングが、2016年の初めに行われたQS1,000のバーレー・プロで優勝して、彼はサーフィン界から一躍注目を浴びる存在となった。
それから、ストラドブローク島で生まれ育った彼は、WSLオーストラレーシアのジュニア・クオリファイング・シリーズ(JQS)でトップとなり、クオリファイング・シリーズ(QS)では2位で、2017年のエリートのチャンピオンシップ・ツアー(CT)に信じ難い速さでクオリファイを決めた。
「僕は今年このような事が起こるなんて思ってもいませんでした。」と、ユーイングは続けた。「僕はJQSに勝とうとしましたが、他の全ては予想外に起こった事なのです。これ以上最高なスタートはありませんね。CTのスタートが待ち遠しいですね。」
ウイメンズで優勝したメイシー・キャラハンもメンズで優勝しユーイング同様に、オーストラレーシア・ジュニア・クオリファイング・シリーズ(JQS)を支配し、WJCでは優勝候補としてイベントに出場。ハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアとイベントのベスト・ヒート・トータルをスコアし続けた。
ファイナルは、2015年の準優勝で元ジュニア・タイトル保持者で3年連続ファイナル進出を果たしたマヒナ・マエダ(HAW)と対戦。
早くから2つのソリッド・スコアを叩き出し、マエダを追い詰め、最終的にはコンビネーション・シチュエーションでのキャラハンの圧勝となった。
「最高に嬉しいです。過去最大の優勝で信じられません。」と、キャラハンは言った。「そのヒートは本当にトリッキーで、波数が少なかったので、良い波を選択しなければならなかったです。2016年は私にとって、とても素晴らしい一年でした。そして、この夢のような優勝で今年もスタートでき、今シーズンが本当に楽しみです。」
惜しくも2位となった前田マヒナだが、2014年のジュニア世界チャンピオン獲得、2015年は2位、そして今回3年連続のファイナル進出を果たした。「今回が自分にとって最後のジュニア・イベントなので、これからQSに集中して、CTクオリファイを目指していくつもりです。」と、コメントした。
川合美乃里がクオーターファイナル進出で5位。
ウイメンズのラウンド3進出を果たした川合美乃里は、ヒート1でコビー・エンライト(AUS)とキャロライン・マークス(USA)といった優勝候補の強豪と対戦した。
スローなヒート展開に波をじっくりと待った川合は、3位を強いられていた。しかしヒート後半にセットの波を掴み、カットバックからターンをコンビネーションし、ライドをコンプリート。5.17をスコアして、一気にトップへ踊り出た。
そして、残り時間10分を切り、優先権を持った川合は、カービングからリエントリーをメイクして6.00をスコア。ヒートスコア11.17で再びトップへ。後半にチャージを繰り返すエンライトとマークスの追撃を振り切り、見事1位でクオーターファイナル進出を決めた。
そしてクオーターファイナルでは、ラウンド3を2位で勝ち上がった、2014年のジュニア世界チャンピオンである前田マヒナ(HAW)と対戦。
サイズアップするなかで行われたヒートは、前田がオープニングから7.83のグッドスコアをマークしてスタート。開始早々にプレッシャーを与えられる川合美乃里。ヒート中盤で川合はプライオリティを持って、ベストスコアを塗り替える波を待ち続けた。しかし、優先権のない前田にスコアを伸ばすチャンスを与えてしまう。
セットのレフトを掴んだ川合は、バックハンドのビッグリエントリーで5.77をスコア。後半に入りレフトでスコアを重ねる前田がリードを広げる。
ヒート終盤にライトブレイクを掴んだ川合は、カーヴィングとリエントリーのコンビネーションで5.10をスコアして、ヒートスコアを10.87とし追撃するも、前田がラストウェイブで駄目押しとなる7.00をスコア。
川合美乃里はここで敗退となったが、WJC2年目にして5位という結果を残した。この結果は世界を目指す彼女に多くの自信を与えたに違いない。頑張れ!美乃里!
WSL HPはこちらから。
Men’s Jr
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mjun/1541/world-junior-championship/live
Women’s jr
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wjun/1542/world-junior-championship-womens/live
メンズ・ファイナル結果
優勝:イーサン・ユーイング(AUS)11.34
第2位:グリフィン・コラピント(USA)1.97
ウイメンズ・ファイナル結果
優勝:メイシー・キャラハン(AUS)15.67
第2位:マヒナ・マエダ(HAW)4.60
メンズ・セミファイナル結果
SF 1:イーサン・ユーイング(AUS)12.70 def.コーディ・ヤング10.63(HAW)
SF 2:グリフィン・コラピント(USA)15.60 def.フィン・マギル(HAW)8.74
ウイメンズのセミファイナル結果
SF 1:マヒナ・マエダ(HAW)8.90 def.ブリーサ・ヘネシー(HAW)8.26
SF 2:メイシー・キャラハン(AUS)13.26アリアン・オチョア(EUK)9.13
メンズ・クォーターファイナル結果
QF 1:コーディ・ヤング12.74(HAW)def.マテウス・ハーディ(BRA)11.83
QF 2:イーサン・ユーイング(AUS)14.76 def.ジョディ・マリエ(ZAF)10.67
QF 3:フィン・マギル(HAW)13.53 def.リーフ・ヘーゼルウッド(AUS)13.00
QF 4:グリフィン・コラピント(USA)12.67 def.チェ・アラン(BRB)10.84
ウイメンズのクォーターファイナル結果
QF 1:マヒナ・マエダ(HAW)14.83 def.川合美乃里(JPN)10.87
QF 2:ブリーサ・ヘネシー(HAW)9.70 def.コビー・エンライト(AUS)7.70
QF 3:アリアン・オチョア(EUK)10.50 def.ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)8.34
QF 4:メイシー・キャラハン(AUS)15.10 def.テレサ・ボンヴァロ(PRT)6.33