U16森友二と西優司が表彰台、日本初の団体4位でメダル獲得。ISA世界ジュニア選手権

U16森友二と西優司が表彰台、日本初の団体4位でメダル獲得。ISA世界ジュニア選手権最終日 


日本初の団体4位でメダル獲得 Photo: ISA / Sean Evans

 

サンミゲル・アイランド、アゾレス、ポルトガル、2016年9月25日日曜日:ポルトガルで 開催中の「VISSLA ISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップ2016(ISA世界ジュニア選手権)」は大会9日目の最終日。

 

チャージする西優司 Photo: ISA / Sean Evans

 

ついにファイナルデイを迎えたISA世界ジュニア。コンディションは大会期間中、最もソリッドなものとなり、クライマックスを迎えるに相応しいビッグ・スウェルがヒットした。



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ファイナルデイのハイライト映像 Final Day – 2016 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship

 

 

日本チームはボーイズU-16の西優司、森友二のWユウジと、ガールズU-16で野中美波が準決勝進出を果たし、メダル獲得に向けてファイナルデイに挑んだ。

 

 

最高の演技を魅せた森友二は文句無しの1位でファイナルへ Photo: ISA / Sean Evans

 

 

森友二と西優司はU16セミファイナルで、イーサン・オズボーンと対戦。先制攻撃を仕掛けたのは森友二。フォローなライトのロングウォールで高速なクリティカル・ターンを見せて6.17をスコア。西優司もノースショアを彷彿させるバックハンドのバレルにチャージを見せる。

 

9ポイントを叩き出した森友二 Photo: ISA / Miguel Rezendes

 

 

 

完全にリズムを掴んだ森友二は、バックハンドサーフィンで魅せた。4.67でバックアップした森は、残り5分を切って、素晴しいコンビネーションサーフィンで9.0をスコアし、ダントツの1位。3位だった西も後半に2本の4ポイントをスコアして巻き返し、森友二と西優司がワンツーフィニッシュでファイナルに勝ち上がった。

 

 

バレルにチャージした西優司 Photo: ISA / Miguel Rezendes
若きサムライの活躍に沸く日本チーム
「僕が赤の選手をマークしたんです」と、1位の森が3位だった西をサポートした。
Wユウジを見守るチームジャパン Photo: ISA / Miguel Rezendes


Wユウジのファイナルは、オーストラリアの神童カイアス・キングと、フランスのトーマス・デビエールと対戦。トーマスがオープニングライドでビッグレフトでのパワフルなボトムターンからクローズセクションでのリエントリーをメイクして、6.67をスコア。素晴しいスタートを切る。続けてフォアハンドでもビッグマニューバーを描き、5.83をスコアして、ファイナルをコントロールする。

 

ファイナルでもチャージした森 Photo: ISA / Sean Evans

 

 

セミファイナルでは9ポイントをスコアした森友二。ファイナルでもフリーフォール・エアドロップ・フローターをメイクして5.43をスコア。じっくりと波を待っていたカイアス・キングもバックハンドでクリティカルな3マニューバーで6.10をスコアし2位に躍り出る。3位の森、西はスコアリング・ウェイブが見つけられずコンビネーションで4位。

 

際どい場所から攻め続けた西優司 Photo: ISA / Sean Evans

 

 

そして、優先権をもって森友二はセットのレフトを掴んだ。サイズのある波で、深いボトムターンからのトップターン。しかしそこでスタックし、大事な波でミスを犯す。その後もチャージを続ける森友二だったが順位は変わらず。森友二が3位、西優司4位という結果に終わった。

 

野中美波 Photo: ISA / Miguel Rezendes

 

野中美波が5位。


ゲティングアウトも厳しい、タフなコンディションで大健闘した野中美波。スタートからバックハンドで5.17をスコアしてヒートをリード。ビーチを走り再びアウトを目指す。セカンドウェイブで1.20をスコアし、最後までヒートをリードした。しかし、終了間際に各選手がライディング。3位に押し出されて、そのまま時間切れとなり、ファイナル進出ならず。それでも5位という大健闘を見せた。

 

Wユウジ 2名のサムライが表彰台へ Photo: ISA / Miguel Rezendes

 

今回、日本初の団体4位でメダル獲得。昨年のアメリカでの5位を上回る結果を残した。今回のISAワールドジュニアは、チームジャパンにとって、東京オリンピック決定後の初のジュニアイベントとあって、これまでにない期待とプ レッシャーが課せられていた。

 

アロハカップでも4位に入った日本 Photo: ISA / Miguel Rezendes

 

 

そんな中で、昨年のアメリカ大会における納得出来ない結果を払拭すべく、今回キャプテンとして挑んだ田中大貴。周囲からの期待とプレッシャーを力に変え、アロハカップではアンカーを務め、メダル獲得に大きく貢献。日本チームを4位入賞へ導いた。

 

また、今回大活躍のWユウジ。この二人がセミファイナルで魅せたサーフィンは見事だった。ファイナルでは優勝出来る可能性もありながらの3位4位は、悔しい結果となったが、彼らにとっては次に繋がる素晴しい経験となったはずだ。

 

表彰台に上がった日本チーム Photo: ISA / Miguel Rezendes

 

 

これで長かった8日間に渡るイベントが全て終了。国別総合ランキングでは、フランスが優勝。日本はオーストラリア、ハワイに続いて39カ国中第4位、悲願のメダル獲得。

 

将来を担うジュニアチームの今回の大活躍。仲間と一致団結し、素晴しい結果を残せたことは、彼らの今後のサーフィン人生において、最高の財産になったことだろう。この経験を活かし、4年後の東京オリンピックを目指し、前進して行こう!頑張ろう!日本!

 

 

U18日本チームの成績

U18Boys /  13位:田中大貴、25位:黒川楓海都、中塩裕貴、49位:西慶司郎
U18Girls / 9位:橋本恋、25位:松田詩野。
U16Boys / 3位 :森友ニ、4位:西優司、10位:伊東李安琉、37位:藤沼佳太郎
U16Girls /  5位:野中実波、17位:川合美乃里

 

国別順位は総合第4位。

 

 

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Photo: ISA / Miguel Rezendes

2016 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship

開催国 ポルトガル アゾレス諸島
開催日 2016年9月17日~9月25日(現地時間)

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