新井洋人がポルトガルのWSL-QS6000で17位。「アゾレス・エアライン・プロ」男子16強決定。
現地時間2016年9月8日木曜日、ポルトガルのアゾレス諸島最大のサンミゲル島北部のモンテ・ヴェルデで開催されている、WSL男子QS6,000、女子QS1500「アゾレス・エアライン・プロ pres. by Sumol.」は大会3日目。
2016 Azores Airlines Pro pres. by Sumol Highlights: Barrels, Airs, Full Repertoire on Day 3
本日はクリーンな3~4フィートのコンディションで、男子のラウンド3から再開。その後ラウンド4の8ヒートが終了して、男子のベスト16が決定した。女子はデイオフ。
素晴しいコンディションで激しいデッドヒートも繰り広げられ、オール・ヨーロピアンの戦いとなったラウンド5のヒート5では、マーク・ラコマーとフレデリコ・モライスに対して、開始早々にソリッドな14.33のヒートスコアを集めた、ボウカムラムジィ・ボウカムがヒートをコントロール。
Sumol Wave of the Day 3: Lacomare Rips Apart Bumpy Right for a 9.33
しかし、ラコマーも2つの高度にコミットしたバックハンドのターンでエクセレントの9.33を含む、ボウカムと並ぶヒートスコア14.33をマーク。同点となった二人のうちハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアを持ったラコマーが1位。ポルトガル期待のフレデリコ・モライスが敗退という番狂わせとなった。
また、QSカレント・リーダーであるレオナルド・フィオラバンティは、15.94という本日のハイエスト・ヒート・トータルをマークして、余裕のベスト16進出。一方で、カレントQS ナンバー4のジョアン・ドゥルーがブラジリアンのルーカス・シルベイラとウイリアン・カルドゾに破れる、大番狂わせも発生した。
元CTサーファー達を抑えて、新井洋人がラウンド4へ1位で勝ち上がる。
大会3日目において、3回戦へ勝ち上がった男子日本人選手は新井洋人のみとなった。弱いオフショアが吹くクリーンなコンディション。新井洋人はラウンド3のヒート1で、今回絶好調のエアリストであるヤゴ・ドラBRA、元CTサーファーのヤイディン・ニコルAUS、ディオン・アトキンソンAUSという強豪と対戦。
新井洋人はスタートからグッドレフトハンダーをゲット。今回の高得点を叩き出しているレフトで、クリティカルなセクションで激しく板を切り返して物凄いスプレーを上げ、6.33のグッドスコアをマークする。
完全に乗るべき波が見えている新井洋人。ヒート後半にはライトのディープなロングバレルもドギードアから見事にメイクして、6.53をマーク。ヒートスコアを12.86として、2位のヤゴ・ドラを完全に抑えて1位で勝ち上がった。
ゴウベイアとの激しいデッドヒートの末の敗退
ラウンド4では今回絶好調のイアン・ゴウベイアとパトリック・グダスカスと3人ヒート。どちらもパワフルなサーファーでスタートから激しいチャージを見せて来た。ゴウベイアが6.00、グダスカスが5.00をスコアしてヒートを開始。新井洋人はロータイドのブレイクに手を焼きスコアが伸ばせない。
クイック・アクションのグダスカスが7.50と5.00のベスト2を揃え、ヒートスコア12.50でヒートをリード。3位を強いられた新井は後半に入り、フローターとリエントリーのコンビネーションで、4.83をスコアしてニード3.75と反撃を開始する。続けて高速なバックハンドサーフィンで5.40をスコアした新井洋人は、ゴウベイアを捉えて大逆転で2位に浮上。
しかし、再びゴウベイアがフルローテーションをメイクしてトップポジションへ。残り時間5分でニード7.11と追い込まれた新井洋人。終了間際プライオリティを持った新井。ブローテールリバースにトライするもインコンプリート。惜しくもここで敗退となった。
勢いがあった新井だけに悔しい敗退となったが、充分に手応えを感じ、次に繋がる結果となったのではないだろうか。この試合は彼にとって大きなステップとなる試合だったと言えるだろう。
今回QS6,000で新井洋人17位。賞金2000ドルと1050ポイントを獲得。QS世界ランキング121位の新井洋人にとって、今回の6000イベントでのこの結果は今シーズンの湘南オープン優勝に次ぐもので、このイベントが終わる頃に発表されるランキングでは大きく順位を上げることになるだろう。
ヨーロピアンレッグに参戦する若きサムライたちは、このあと2016年9月24日-10月02日の期間でポルトガルのカスカイスで開催されるWSL QS10000「カスカイス・ビラボン・プロ」にクレジット。カノア五十嵐、大原洋人、新井洋人、仲村拓久未、大橋海人、ハワイから喜納海人、オートネーに稲葉玲王が参加予定だ。
世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!
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