日本男子で唯一、新井洋人が3回戦進出。WSL-QS6000「アゾレス・エアライン・プロ」

日本男子で唯一、新井洋人が3回戦進出。WSL-QS6000「アゾレス・エアライン・プロ」DAY02


男子日本人で唯一、新井洋人が3回戦進出。WSL / Masurel

 

現地時間2016年9月7日水曜日、ポルトガルのアゾレス諸島最大のサンミゲル島北部のモンテ・ヴェルデで開催されている、WSL男子QS6,000、女子QS1500「アゾレス・エアライン・プロ pres. by Sumol.」は大会2日目。

 

本日は3~5フィートのコンディションで、男子のラウンド1のH21から再開。その後ラウンド2へ進み24ヒートが終了した。女子はデイオフ。

 

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大会2日目ハイライト映像

 

ラウンド2からはトップ・シードが登場し、パフォーマンスレベルはアップ。世界のトップQSアスリートはパーフェクト・スコアに近いエクセレントを叩き出した。

 

中でもQSリーダーのレオナルド・フィオラバンティは本日最大のパフォーマンスを見せた。残り時間5分、2つのアベレージ・ウェイブをカウントしていたフィオラバンティ

 

レフトが本日のビッグ・スコアリングのメイン・ストリームだったのに対して、彼はライトブレイクに的を絞り、信じられないフォアハンドのレイバックを含む様々なパワー・ターンで8.50をスコア。ヒート終了間際にはレフトブレイクで8.27という2本目のエクセレントを連続してスコア。勝利を決めた。

 

 

また、パンティン・クラシック・ガリシア・プロで4位となり、飛ぶ鳥を落とす勢いのブラジリアン、イアン・ゴウベイアは、クリーンなストレート・エアによるソリッドな7ポイント・ライドで開始。最後にはマッシヴなフル・ローテーションでパーフェクトに近い9.47という本日のハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアを叩き出した。

 

 

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Sumol Wave of the Day 1: Ian Gouveia’s Near-Perfect 9.47 Air

 

 

昨日出番の無かった仲村拓久未がH23に、ラウンド2にはH1に新井洋人、H2に大原洋人、H20に村上舜がクレジットされた。

 

1位でラウンドアップを決めた仲村拓久未 WSL / Masurel

 

ラウンド2のヒート20でアンディ・クリエールFRA、ハレー・バティスタBRA、アロンゾ・コレアPERと戦った 仲村拓久未はスムースなバックハンドターンのコンビネーションで、5,83,4.83のベスト2を揃えて、ヒートスコア10.66をスコアして、ヒートをリード。


MCのベンさんのインタビューに応えるタクミ。

 

 

更に残り時間10分を切り、再びレフトブレイクでビッグ・リエントリーを決める仲村拓久未は7,07をスコアして1位をキープ。最後はバックアップを6.13に塗り替え、ヒートスコア13.20で余裕のラウンドアップを決めた。


1位でラウンド3へ勝ち進んだ新井洋人。WSL / Masurel

 

 

新井洋人は、ハワイのキロン・ジャボー、オーストラリアのコナー・オリアリーらと対戦。レフトブレイクに的を絞り、バックハンドでクリティカルなセクションでビッグターンを見せる新井洋人は6.17を5.07でバックアップ。ヒートスコア11.24でヒートをリードする。

 



更にバックアップを5.63へ塗り替えて、ヒートスコア11.80とした新井洋人が、2位のコナーを抑えて1位でラウンドアップを決めた。

 

新井洋人に次いで2位で勝ち上がったコナー・オリアリー WSL / Masurel

 

 

大原洋人は、ビリー・ステアメンドNZL、ヤゴ・ドラBRA、シェーン・キャンベルAUSと対戦。オープニングライドで4.17をスコアする大原洋人。

 

そして、プライオリティを持って波を待ち、クリーンなグッドレフトをキャッチ。3つのパワフルターンで5.10をスコアして、ヒートスコア9.27でヒートをリードした。しかし、直後にヤゴ・ドラがエクセレントで大逆転。2位となる大原。

 

 

最後の最後にどんでん返し。悔しい敗退の大原

 

そのままシチュエーションは変わらず後半戦。再びヤゴ・ドラが2本目のエクセレントでコンビネーションでダントツ。このまま終わりかと思ったが、最後にどんでん返しが待っていた。


 

残り5分を切ってインサイドのキャンベルがまさかの逆転。優先権を持っていた大原はラストウェイブで起死回生のレフトを掴むもワイプアウト。完全に勝ちヒートだっただけに悔しい3位敗退となった。

 

 

6.33をスコアした村上舜もここまで。


ヒート20では、村上舜がレオナルド・フィオラバンティらと対戦。村上はスコアを出せないまま4位でヒート後半へ。残り時間10分を切り、優先権を持って掴んだレフトブレイクで、クリティカルなフォアハンドリエントリーをクローズセクションでメイク。

 

ワンマニューバーで4.33をスコア。続けてグッドレフトを掴んだ村上舜は2発のパワーハックで6.33をスコア。後半にエンジンがかかった村上だったが時すでに遅し。ヒートスコア10.66で4位敗退となった。


 

激しい2位争いを演じたタクミ。勝敗を分けた、ふたりのラストウェイブ。


本日2度目のヒートを戦った仲村拓久未は、オープニングライドでビッグレフトを掴み、ディープラインのバックハンド・パワフルターンで4.17をスコア。セカンドウェイブではコンビネーション・マニューバーを見せトップをキープ。2本のパワフルなバックハンドを見せるアラン・ドナートBRAがスコアを揃えてトップへ。

 


波数が少なく、こう着状態が続いたまま迎えた後半戦。ドナートが再びバックハンドで高得点をマークしリードを固める。そして、残り5分を切り、4位だったムニーツが2位に浮上。3位に押し出された仲村だったが、優先権を持って掴んだレフトでビッグリエントリーをメイク。再び2位をムニーツから奪い取る。

 

激しい2位争い。5分を切りムニーツが再び逆転。ニード4.34となる仲村。激しいパドルバトルの末、終了間際に両者ともラストウェイブを掴む。しかし僅かに逆転ならず仲村拓久未は3位で敗退となった。

 

 

新井洋人と田代凪沙

 

これで明日の3回戦へ勝ち上がった男子日本人選手は新井洋人のみとなった。新井洋人はラウンド3のヒート1で、今回絶好調のエアリストであるヤゴ・ドラBRA、元CTサーファーのヤイディン・ニコルAUS、ディオン・アトキンソンAUSという強豪と対戦する。


女子の2回戦に進出している田代凪沙はヒート4でモード・ル・カーFRA、ルシア・マルチノESP、フレイア・プラムAUSと戦う。

 

イベント・オフィシャルは明日の現地時間木曜日の午前8時30分(日本時間の 2016年9月8日17時30分)にコンディションをチェックしてファーストコール。

 

 

世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!

 

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http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mqs/1494/azores-pro

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