タナー・ヘンドリクソン SURFMEDIA QUICK interview
ハワイ・マウイ島ローカルとして、ジョーズのビッグウェイブから、バリエーション豊富なエアトリックまで、果てしないエナジーを感じずにはいられないタナー・ヘンドリクソン。今回のQS6,000で初来日を果たし、千葉の海で度肝を抜くマニューバーを披露して注目を集めた。そんなCT目前の彼にサーフメディアがクイック・インタビュー。
今回、日本が初めてなんだよね。確かマウイ島の出身だったと思うけど。
そうです。日本は素晴しい国ですね。食事もおいしいし、みんな親切だし、波も楽しいです。出身はハワイのマウイ島です。ホノルアベイ、ホキーパ、いろんなところでサーフしますよ。マウイは波が良いところだから。
マウイには素晴しいサーファーが多いですよね。どんなサーファーにインスパイヤーされましたか?
マウイは上手いサーファーがたくさんいて刺激になります。僕はマウイのウエストサイドで育ったので、そのころはクレイ・マルゾーやダスティ・ペインみたいな、すごいサーファーが周りにいて、彼らを見て育ったんです。
それから、まだボーイズだったころにマウイのノースショアに移って、そこではアルビー・レイヤーやマット・メオラ、カイ・バーガーなどがいて、彼らから凄くサーフィンの影響を受けましたね。
いまはどこに住んでいるの?
ノースショアのハイクです。アルビー・レイヤーやマット・メオラがとなりに住んでいるんですよ。
君はエア・マニューバーが上手いけど、どうやって練習したの?
自分が住んでいるハワイのマウイ島は風が吹く事が世界的に有名で、どこも風が強いから、その風に向かってエアーの練習が出来るんです。そして、自分の回りには世界のベスト・エアリストがいるから彼からも学んでいるです。
TANNER HENDRICKSON // NO REST THIS WINTER
この君の最新映像は凄かったね。あれはどこで撮ったの?
全部マウイで撮ったんですよ。マウイは波が良いから。
あの大きな波はジョーズ?
そうジョーズ。
昨年はUSオープンで2位になったけど、試合はどのように取り組んでいるの?
うーん、そうですね。とにかく試合にたくさん出て、いろいろな人と戦って自信をつける。多くの経験を積んで自分を信じられるようになるまで頑張って感じですね。
今回の試合ではどんなボードを使ったの?
ザナドゥーの「MOSKAH モスカ」という5’8”のモデル。ビーチブレイ クのスモールウェーブに向いているんです。
通常のハイパフォーマンスモデルは、5’10” × 18.40 (46.7cm) × 2.25 (5.7cm) を使用しているけど、ファーストヒート(ラウンド3)が始まる日に、スモールコンディションになったので、MOSKAH 5’8” × 18.88 (47.9cm) × 2,2 (5.58cm) を選択したんです。結果、スモールで波の面が柔らかいコンディションにマッチし、調子よくサーフすることができたんです。
今シーズンの目標は?
もちろんWCTに出場すること。全力を出してその目標を達成するつもりです。
応援しています。頑張って下さいね。
アリガトゴザイマース!
2011 年よりWSL-QS に参戦しているタナーは、2013年には4スターで優勝。昨年のUS OPENでは大原洋人とファイナルを戦い準優勝を果たした。ランキングもクォリファイ圏内に入ったが、その後のQS-10000で良い結果が残せず、最終的に30位で2015年のシーズンを終えた。
今シーズンはスタートからサンセットでファイナルに残り、今回の日本でも9位となり、QS6000 CHIBA ICHINOMIYA PRO 終了後、26位と徐々にランキングを上げている。
この後、南アフリカのBALLITO PRO 、カリフォルニアのUS OPEN と10000ポイントの試合が続くタナー。この2試合でどこまでランキングを上げられるかに期待がかかる。
TANNER HENDRICKSON
24歳 (1992年5月3日)
ハワイ、マウイ島ラハイナ出身
スポンサー:OAKLEY、DAKINE、BEWET、ザナドゥ
取材協力:BEWET、XANADU SURF DESIGNS