オーストラリアのクリス・ザーフィスがWSL-QS「メンタワイ・リップ・カール・プロ」優勝
WSLとしてメンタワイで史上初の開催となるQS1,000「メンタワイ・リップ・カール・プロ2016」が、メンタワイ諸島の極上ライトブレイクである、4フィートのパーフェクト・リーフブレイク、ランスズ・ライト通称HTで終了。
MENTAWAI PRO 2016 SEMI & FINALS HIGHLIGHTS
クリス・ザーフィスが、パーフェクトな4~6フィートのバレル・コンディションで行われたファイナルで、バリ島のサーフィン・レジェンドであるデデ・スリアナを下して優勝した。
「言葉がありません。このような素晴しいバレル・コンディションで行われたQSイベントで僕が優勝出来たなんて本当に信じられない。」と、ザーフィスが言った。
「僕はこれまでの自分の人生で、これほど素晴しい波でサーフィンしたことがありません。だから、あんな波で試合をやるなんてビックリ仰天。あれ以上良い波なんてないですよ。」
ザーフィスは、全てのラウンドでハイ・スコアを記録し、イベントを通して素晴らしいパフォーマンスを見せた。そしてファイナルでは、イベント最大のロングバレルをメイクし、19.25というパーフェクト・ヒート・トータルを記録した。
ファイナルの残り2分を切ってニード8.75と追い込まれていたザーフィスは、セットの波をキャッチ。底から掘れ上がるロング・チューブから3つのビッグ・ターン。更にインサイド・セクションでバレルをメイクし、 9.55をスコア。大逆転でQSイベント初優勝を飾った。
「逆転するために必要なスコアを知り、少し緊張していました。デデはコンテストを通して調子が良かったし、ファイナルも彼に追い込まれていました。僕はあの波が来るまで待ち続けたんです。本当に素晴しい1週間でした。既に来年が待ち遠しい。今から予約したいぐらいです。」
惜しくも2位となったデデ・スリアナ(IDN)は、ファイナルデイに3つの10ポイント-ライドを記録。そのうちの2本は1ヒートにスコアされて、20点満点のパーフェクト・ヒートスコアをマークした。終始ファイナルを完璧にコントロールしていたが、最後の最後で逆転負けを食らった。
「ファイナルを楽しみました。あの波なら誰でも良いスコアを出せるはずです。本当にパーフェクトな波でした。今日はこれまで自分が参加したコンテスト中でのベスト・ウェイブでした。」
ファイナルまでのヒートで、スリアナはインドネシアで最も成功したコンペティションQSサーファーであるオニー・アンワーを下した。
「QS選手がインドネシア・サーファーが一緒に戦っているのを見ることは、とてもクールだった」と、アンワーが言った。「インターナショナルQS選手のサーフィンは、ローカルサーファー達にも凄く刺激になったと思います。」
今回イベントには、ラウンド1からH8に都筑百斗、H14 澤村康生が出場。H4には今回のバリ島クラマスで行われたJPSA開幕戦で優勝した小林桂 (USA)が出場するも敗退。
一方、日本人とジャワニーズのハーフで、5歳からバリで生活し、クタのパドマをホームグランドにし、今回のJPSA開幕戦でもファイナルまで残り3位となった和井田理央も出場。見事クオーターファイナル進出を果たしたが、今回優勝のクリス・ザーフィスがパーフェクトなヒートスコアを見せて、惜しくもここで敗退となった。
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オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mqs/1608/mentawai-rip-curl-pro
http://asiansurfingtour.com/events/detail/17/2016/mentawai-pro-2016