カノア五十嵐はCT開幕戦を9位でフィニッシュ。男子8強、女子4強が決定。

カノア五十嵐はCT開幕戦を9位でフィニッシュ。QS&ROXY PRO男子8強、女子4強が決定。 


ジョンジョンはダイレクトにQF進出 WSL / Kirstin Scholtz

 

クーランガッタ、クイーンズランド/AUS(2016年3月15日火曜日)-WSL- CT開幕戦「クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールド・コースト」は大会5日目がオン。

 

シルキー・スムーズなコンディションながらサイズダウンするなかで、メンズのラウンド4のヒート3から再開。途中ハイタイドによる中断を経て女子のラウンド4とQF完了後、男子ラウンド5が終了。男子ベスト8、女子ベスト4が決定した。

 

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Highlights: Tour Veterans Hang On Amid Heavy Action

 

ワイルドカードとルーキーによる番狂わせが続出した、今シーズンを占う上でも重要な開幕戦である「クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールド・コースト」。君臨するWSLワールド・タイトルホルダーであるエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)は、ラウンド5のヒート2で2016WSLルーキーのコナー・コフィン(USA)を破った。

 


エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)はQF進出- WSL / Kelly Cestari

 

スタートからエクセレントスコアを持ったコフィンは、ヒートの85%のプライオリティを持って、バックアップを探した。しかし、インサイドでスコアを重ねるデ・スーザが、0.99の僅差で逃げ切った。

 

ついにクオーターファイナル進出を決めたケネディ

 

 

今回のダークホース、スチュアート・ケネディ(AUS)とセバスチャン・ジーツ(HAW)は、ラウンド5の最終ヒートで対決。イベント最大の番狂わせを引き起こした二人の対決は、激しいデッドヒートとなったが、ケネディが、17.67の2-ウェイブ・スコアで、ジーツを破った。

 

ホームタウン・ヒーローで2012WSLワールド・チャンピオンのジョエル・パーキンソン(AUS)も、2016WSLルーキーのカイオ・イベリ(BRA)を下して、クオーターファイナル進出。

 

ラウンド4で3位となりラウンド5を戦う事となったカノア - WSL / Kirstin Scholtz


ラウンド4でジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、スチュアート・ケネディ(AUS)という今回のイベントで最も強敵と言われるサーファーと対戦したカノア五十嵐は、3位となりラウンド5を戦う事となった。

 

そして、ラウンド5ヒート3でエイドリアン・バカンと対戦。カノアはフォアハンドのビッグスナップからのカーヴィング、フローターのビッグマニューバーで6.00をスコアして、波数の少ないコンディションでアドバンテージをとる。プライオリティがないカノアはインサイドで波をキャッチ。少しづつスコアを積み上げていく。優先権を持ち、沖でセットをじっくりと待つバカンは、スタイリッシュなレールサーフィンのバックハンドで7.77をスコア。


 

Kanoa Igarashi was eliminated in Round 5. - WSL / Kelly Cestari

 

 

後半に入り、優先権はカノア。しかし、リードするカノアとバカンの差は0.90。次の波でカノアが何処までスコアを伸ばせるかが勝負の鍵。これだけセットの数が少ないと一つのミスが命取りとなる。与えられたチャンスを最大限に利用したい。残り時間10分を切り、カノアはリードを広げられない。一方、バカンはパーフェクトなスタイルで、バックハンドのソリッドなパフォーマンスを披露して8.27のエクセレント。


 

エイドリアン・バカン. - WSL / Kelly Cestari

 

 

残り時間5分を切ってカノアはコンビネーションと完全に追い込まれた。最後まで諦めずチャージを続けたカノアだったが、惜しくもここで敗退。記念すべきWSLチャンピオン・ツアー初戦を9位でフィニッシュ。4,000のレイティング・ポイントと賞金$12,750を獲得。


 

Kanoa Igarash- WSL / Kirstin Scholtz

 

 

ヒート終了間際、水面を叩いて悔しがっていたカノアだったが、ある意味で初戦としては充分な結果だったのではないだろうか。ラウンドを重ねるたび、強力な対戦相手と戦い、その経験値を上げていくカノア。今回も多くを学んだ事だろう。次のベルズではどんなサーフィンを見せてくれるのか。今から楽しみだ。


 

 

ウイメンズのクオーターファイナルでは、タイラー・ライト(AUS)と6-タイム・ワールド・チャンピオンで5-タイム・イベント勝利者のステファニー・ギルモア(AUS)が激しいバトルを展開。僅差でライトがギルモアを破った。

 

WSLワールド・チャンピオンに君臨するで昨年のイベント勝利者のカリッサ・ムーア(HAW)は、クオーターファイナルのヒート2でマリア・マニュエル(HAW)を。コートニー・コンローグ(USA)はセージ・エリクソン(USA)を下して、セミファイナル進出。また2015WSL新人王のタティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)は、メジャー・テクニカル・マニューバーで7.17をスコアしたジョアン・デフェイ(FRA)に敗れた。

 

いよいよ明日がファイナルデイとなるか。イベント主催者は、午前6時30分(現地時間)にコンディションを判断し、午前7時のスタートを目指してファーストコールする。現地の時差は1時間。

 

 

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オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mct/1399/quiksilver-pro-gold-coast


クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・クオーターファイナル・マッチアップ:
QF 1:フリーペ・トリード(BRA)対ジョエル・パーキンソン(AUS)
QF 2:マット・ウィルキンソン(AUS)対エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)
QF 3:コロヘ・アンディーノ(USA)対エイドリアン・バカン(AUS)
QF 4:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対スチュアート・ケネディ(AUS)

 

ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・セミファイナル・マッチアップ:
SF 1:タイラー・ライト(AUS)対カリッサ・ムーア(HAW)
SF 2:コートニー・コンローグ(USA)対ジョアン・デフェイ(FRA)

 

 

クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト:残っていたラウンド4結果
ヒート3:コロヘ・アンディーノ(USA)16.10、エイドリアン・バカン(AUS)15.74、セバスチャン・ジーツ(HAW)15.33
ヒート4:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)11.90、スチュアート・ケネディ(AUS)11.43、カノア五十嵐(USA)4.74

 

クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト:ラウンド5結果
ヒート1:ジョエル・パーキンソン(AUS)16.07 def.カイオ・イベリ(BRA)12.66
ヒート2:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)13.76 def.コナー・コフィン(USA)12.77
ヒート3:エイドリアン・バカン(AUS)16.04 def.カノア五十嵐(USA)9.87
ヒート4:スチュアート・ケネディ(AUS)17.67 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)10.77

 

ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・ラウンド4結果:
ヒート1:ステファニー・ギルモア(AUS)15.43 def.ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)15.24
ヒート2:マリア・マニュエル(HAW)18.03 def.。ブロンテ・マコーレー(AUS)16.66
ヒート3:セージ・エリクソン(USA)12.90 def.。キーリー・アンドリュー(AUS)9.57
ヒート4:ジョアン・デフェイ(FRA)15.50 def.。ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)8.93

 

ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・クオーターファイナル結果:
QF 1:タイラー・ライト(AUS)15.10 def.ステファニー・ギルモア(AUS)13.83
QF 2:カリッサ・ムーア(HAW)12.50 def.。マリア・マニュエル(HAW)9.57
QF 3:コートニー・コンローグ(USA)15.17 def.。セージ・エリクソン(USA)10.00
QF 4:ジョアン・デフェイ(FRA)12.50 def.。タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)9.54