今シーズンのベスト・コンディションのパイプでケリー・スレーターが2年振りの優勝。

今シーズンのベスト・コンディションのパイプでケリー・スレーターが2年振りの優勝。 


Photo Credit: WSL/Freesurf/Heff

 

バンザイ・パイプライン、ノースショア、オアフ、ハワイ(2016年2月2日火曜日)ケリー・スレーター(USA)は、この冬一番のベスト・コンディションとなったパイプラインで行われ、スタンディング・オベーション・パフォーマンスで満たされた「ボルコム・パイプ・プロ」で2年振りの勝利を手に入れた。

 

YouTube Preview Imageファイナルデイのハイライト映像

 

スレーターは、世界のトップ・パイプ・マーヴェリックである、ジェイミ・オブライエン(HAW)、ブルース・アイアンズ(HAW)、マカイ・マクナマラ(HAW)の3名とともに、シャロー・リーフで炸裂するバレル・バトルのファイナルを戦った。

 

Photo Credit: WSL/Freesurf/Heff

 

 

30分のファイナルはオブライエンとアイアンズの巨大な波の2つのロースコアリングで開幕。マクナマラはファイナルのセカンド・ハイエスト・ウェイブとなる8.67をスコアしてファイナルを開始した。

 

ケリーPhooto Credit: WSL/Freesurf/Heff

 

 

20才のマクナマラは、彼のオープニング・ウェイブでアーリーリードをとり、ファースト・ライドで7.83をスコアしたスレーターが2位につけた。そして、ヒート中盤でエクセレントの8.73をマークしたスレーターが逆転。そのまま2位以下に大差を付けての圧勝となった。

 

ケリーPhoto Credit: WSL/Freesurf/Heff

 

 

「最高だよ。大会で優勝したのは2年振り。それがこのイベントだった」と、スレーターが笑って言った。「確かに今シーズンを最高に良い形でスタートを切れたから良い気分だよ。ビッグ・ウェイブ、素晴しいバレルをゲットし、ハイスコアもマーク出来た。パーフェクトな南東からのトレードとビッグな爆弾のような波。最高な一日だった。」

 

ジェイミ・オブライエン Photo Credit: WSL/Freesurf/Heff

 

 

ファイナルでは精彩を欠いたジェイミ・オブライエン。9.94のコンバイン・ヒート・トータルで第2位でフィニッシュした。しかし、ラウンド4では、ウルトラ・ディープ・バックサイド・バレルでパーフェクト10をスコア。賞金1,000ドルのエレクトリック10-ポイント・ライド賞をゲットした。

 

「残り時間が11分ぐらいあった。波を見つけて、自分にプライオリティがあった。自分を出来る限りのポジションに自分をセットしようとした。いつものヒートでは、あまり深いポジションは好きではないんだ。メイク出来るとは思わなかったけど、その波は大砲のような勢いで自分を吐き出したんだ。快感だったね。ビーチの大歓声が聞こえて来たんだ。」

 

Photo Credit: WSL/Freesurf/Heff

 

 

マクナマラも、イベント最大の最もパーフェクトなパイプライン・ウェイブで、10ポイント・ライドをスコア。賞金1,000ドルを手に入れた。そのヤング・チャージャは、今回のコンペティションを通し圧倒的なパフォーマンスを披露。ファイナル進出を決めたのだった。

 

「自分の人生で最高な一日になりました。」とマクナマラが言った。今後の活躍が期待される。

 

Photo Credit: WSL/Freesurf/Heff

 

 

また、ボルコム・パイプ・プロを通して圧倒的なパフォーマンスを見せたブルース・アイアンズは、トッド・チェッサー・ハード・チャージャ・アワードを受賞。「こんな賞を受賞出来る何て予想していなかった」と、アイアンズが言った。

 

「僕はトッドをリスペクトして育ってきたんです。子供の頃からずっと彼を見て来ました。彼はいつもトッド・チェイサーだった。ビーチで見ていると彼は必ず最大のライトに突っ込んでいた。パドルアウトするたびに、僕はトッド・チェッサーの波についていつも考えている。この賞を本当に誇りに思います。」

 

 

村上舜

 

 

最高のパイプラインで4人だけで戦うチャンスを得た日本の脇田貴之と村上舜。ラウンド4ヒート3で脇田貴之は、イズキール・ラウ、ジャック・ロビンソン、ケリー・スレーターという超豪華なスター選手と対戦。村上舜はヒート6でエアラ・スチュワート、トム・ウィッタカー、ニック・ボン・ラップと対戦したが、惜しくも敗退。

 

村上舜はファーストライドで物凄いワイプアウトを喰らい、ボードを折るアクシデントに見舞われた。しかし、最高の舞台でサムライスピリットを披露してくれた二人のパフォーマンスは感動的だった。

 

オフィシャルサイトでは全てのヒートがオンデマンドでチェックする事が可能です。

 

優勝:ケリー・スレーター(USA)$16,000 and 3000 pts

第2位:ジェイミ・オブライエン(HAW)$10,000 and 2250 pts

第3位:マカイ・マクナマラ(HAW)$4,750 and 1680 pts

第4位:ブルース・アイアンズ(HAW)$4,250 and 1580 pts

 

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『Volcom Pipe Pro』公式サイトhttp://www.volcompipepro.com/

http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mqs/1371/volcom-pipe-pro/live

 

Todd Chesser Hard Charger Award – Bruce Irons

Semifinal – 1st and 2nd advance, 3rd=5th place, 4th=7th place
SF1: Kelly Slater (USA), Bruce Irons, Marco Giorgi (URY), Joan Duru (FRA)
SF2: Jamie O’Brien, Makai McNamara, Tom Whitaker (AUS), Dusty Payne

Quarterfinals – 1st and 2nd advance, 3rd=9th place, 4th=13th place
QF1: Bruce Irons, Marco Giorgi (URY), Jack Robinson (AUS), Dimitri Ouvre (BLM)
QF2: Kelly Slater (USA), Joan Duru (FRA), Chris Ward (USA), Torrey Meister
QF3: Makai McNamara, Dusty Payne, John John Florence, Eala Stewart
QF4: Jamie O’Brien, Tom Whitaker (AUS), Mason Ho, Soli Bailey (AUS)

Round of 32 – 1st and 2nd advance, 3rd=17th place, 4th=25th place
H1: Marco Giorgi (URY), Joan Duru (FRA) Koa Smith, Griffin Colapinto (USA)
H2: Bruce irons, Torrey Meister, Brent Dorrington (AUS), Kiron Jabour
H3: Kelly Slater (USA), Jack Robinson (AUS), Ezekiel Lau, Takayuki Wakita
H4: Chris Ward (USA), Dimitri Ouvre (BLM), Sebastian Zietz, Nathan Yeomans (USA)
H5: John John Florence, Soli Bailey (AUS), Ian Gouveia (BRA), Aritz Aranburu (ESP)
H6: Eala Stewart, Tom Whitaker (AUS), Nic Von Rupp (PRT), Shun Murakami (JPN)
H7: Jamie O’Brien, Dusty Payne, Mitch Coleborn (AUS), Tanner Hendrickson
H8: Mason Ho, Makai McNamara, Wiggolly Dantas (BRA), Billy Kemper