ダーク・ホースのウエイド・カーマイケルが 「ハワイアン・プロ」優勝。クオリファイへ前進

ダーク・ホースのウエイド・カーマイケルが 「ハワイアン・プロ」優勝。クオリファイへ前進 


IMAGE CREDIT: WSL / Masurel

 

 

ハレイワ・アリイビーチ、ノースショア、オアフ、ハワイ-2015年11月21日土曜日:トリプルクラウン・オブ・サーフィン第1戦WSL-QS10000「ハワイアンプロ」は大会最終日。

 

今回のイベントをラウンド1から挑んだ、オーストラリアン・ダーク・ホースのウエイド・カーマイケルが、強豪選手が顔を揃えたファイナルで見事優勝。ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイ・シリーズ(QS)レイティング59位から13位までジャンプアップした。

 

 

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Highlights: Carmichael Victorious at Haleiwa

 

 

これは間違いなく、彼にとってキャリア最大の結果であり、現在2016WSLサムスン・ギャラクシー・チャンピオンシップ・ツアーへクオリファイするための最高のポジションにいるカーマイケルは、来週からスタートとなるVANSトリプルクラウンのセカンド・レッグ「VANSワールド・カップ ・オブ・ サーフィン」でのストロング・フィニッシュを目指す。

 

 

ウエイド・カーマイケルIMAGE CREDIT: WSL / Masurel

 

 

そして、カーマイケルは今日の勝利によってVANSトリプルクラウン・タイトル・レースをリードすることとなった。

 

圧倒的なクラシック・パワー・マニューバーを用いたカーマイケルのサーフィンは、オーバーヘッドのグラッシーコンディションにピッタリとマッチ。派手なエアリアルを決めたフリーペ・トリード(BRA)は惜しくも第2位。地元の大声援のなか、イズキール・ラウ(HAW)は第3位、そして、昨年のハワイアン・プロ・チャンピオンであるダスティー・ペイン(HAW)は第4位となった。

 

今回のイベントにおけるカーマイケルのパフォーマンスは、昨年のペインの勝利を彷彿とさせるものだった。このふたりのアスリートは、ハワイ前までQSランキングで下位にランクされて、ハレイワの勝利で上位へジャンプアップ。ペインはその後にクオリファイを決めたのだ。

 

 

ウエイド・カーマイケルIMAGE CREDIT: WSL / Masurel

 

 

「何って言ったら良いか分からないです。」と、カーマイケルが言った。「後半の20分は海の中で波を待ち続けていました。最後は他の選手みんながスコアを出していたと思ったので、ビーチからの大歓声も信じられず、訳の分からない状態になっていましたね。」

 

35分間のファイナルは、スタートから4人のサーファーがチャージを繰り返し、激しいデッドヒートが繰り広げられた。しかしヒート中盤でセットが入らない状態が続き、ペインとトリードのファイナル・ライドでさえ、形勢を逆転する事は出来なかった。

 

「タフな一年でした」と、カーマイケルが言った。「トラッスルズで3位となって良いスタートを切れたのですが、そのあとが続きませんでした。スモールウェイブでの下位が続き、ミスを連発したのです。でも、今回の勝利でサンセットでも順調に勝ち進む事が出来るような気分です。本当に最高ですよ。」

 

 

 

トリード IMAGE CREDIT: WSL / Masurel

 

 

第2位となったトリードは、今回のイベント優勝候補の一人であった。そして、ファイナルデイも彼の得意とされるハイパフォーマンス・コンディションが提供された。そしてトリードは、フル・ローテーションでファイナルのハイエスト・ウェイブ・スコアで9.50を記録。しかし、彼はソリッドなバックアップを見つけることができなかった。

 

「最後の10分は完全にフラットでした。あと1本欲しかった僕は『オーマイガー!』って感じでしたね。』」と、トリードが言った。「そして、ミドル・ウェイブが来ました。それはセットでなかったけど、それは良い波だったのです。でも僕は5.30を上回る事は何もできなかった。でも2位は良い結果です。」

 

イズキール・ラウIMAGE CREDIT: WSL / Masurel

 

 

ハワイのイズキール・ラウ(ホノルル)とダスティ・ペイン(ラハイナ)は、ファイナルでエア・ゲームを仕掛けた。ペインのバックサイド・テール・ホイッピング・リバースは5.83をスコア。ラウは巨大なオープニング・パワー・ターンとエアをミックスさせて7.27をスコアして反撃。しかし、二人は最初から波を探し求めたが、スウェルはドロップし、逆転できるだけの波を見つける事は出来なかった。

 


ダスティ・ペイン IMAGE CREDIT: WSL / Masurel

 

 

昨日のラウンド3で、ワールド・チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)を抑え、1位でラウンドアップし集めたオーストラリアのコナー・オリアリーは、ラウンド4で惜しくも4位敗退。25位でフィニッシュし、QSランキング11位。クオリファイを目指し次のサンセットに挑む。


 

VANSトリプルクラウンの次なる戦いの舞台は、11月24日から12月6日までのウエイティング・ピリオドでサンセット・ビーチにて開催される「VANSワールド・カップ」。そのイベントは、地球上に存在するなかで最も チャレンジングな波がブレイクするポイントとして知られている会場で行われる。

 

それは2015年のQSシーズンのファイナルQS 10,000イベントで、来年のチャンピオンシップ・ツアー・ラインナップに大きな影響を及ぼすイベントとなる。

 

また、トリプル・クラウン第3戦で最終戦はビラボン・パイプ・マスターズ。それは2015CTシーズンのファイナル・イベントでもあり、今年のワールド・タイトル・レースのクライマックスを迎える。

 

 

ハワイアン・プロ・ファイナル結果


優勝: ウエイド・カーマイケルAUS)15.40pt ― 40,000ドルと10,000ポイント
第2位:フリーペ・トリード(BRA)14.83pt-20,000ドルと8,000ポイント
第3位:イズキール・ラウ(HAW)13.0 ― 12,000ドルと6,700ポイント
第4位:ダスティー・ペイン(HAW)12.83pt-10,000ドルと6,300ポイント

 

セミファイナル
S1:
17.66ptフリーペ・トリード(BRA)、ダスティー・ペイン(HAW)14.46pt、
ミシェル・ボレーズ(PYF)13.13pt、カイ・オットン10.44pt
S2:
16.17ptイズキール・ラウ(HAW)、ウエイド・カーマイケル(AUS)15.44pt、
ライアン・キャリナン(AUS)11.20pt、ガブリエル・メディーナ(BRA)7.87pt

 


オフィシャルサイトではヒートアナライザーでヒート毎に再生可能なので要チェック。

 

http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/hawaiianpro2015

 

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