ジャック・ロビンソン(AUS)がパーフェクト10。ビッグ・サンセットで「HICプロ」開幕。
サンセット・ビーチ、オアフ、ハワイ(2015年10月28日)ハワイアン・ウインター・サーフ・シーズンの到来を告げる、VANSトリプルクラウンのオフィシャル予選であるWSL-QS3000「HICプロ」がスタートした。
Highlights: HIC Pro Day 1
オーストラリアの18才、ジャック・ロビンソンはパワフルなトリプル・オーバーヘッドのサンセットでパーフェクトだった。ロビンソンは、2つの巨大なスナップによるパーフェクトに近いライディングで9.6をスコア。更にダブル・バレルをメイクしてパーフェクト10をマークした。
彼のファイナル・スコアラインは、本日のハイエストの19.6となった。
今年のコンテストで、ずっとビッグウェイブを求めていたロビンソン。今やっと希望が叶った。地元ノースショアのシェイパー、エリック・アラカワのサーフボードに乗った彼は、パワフルでビッグなサンセット特有のエクイップメントにより、そのパフォーマンスに磨きがかかった事は言うまでもない。
昨年のHICプロ・チャンピオンであるダニー・フラー(HAW)は、ラウンド1で16.0の2-ウェイブ・トータルを記録し、トップ・ローカル・パフォーマンスを披露。しかし、午後遅くに行われたラウンド2で惜しくも3位で敗退となった。
本日、際立ったパフォーマンスで勝ち上がった選手は、ハワイのビリー・ケンパー、ブルース・アイアンズ、オラマナ・エレオグラム、ペルーのマーティン・ジェリ、日本の渡辺寛。
ビリー・ケンパーは、ビーチ・ギャラリーをうならせるアグレッシブなオフザリップ・アタックで、イベントのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアのひとつとなる9.0をスコアした。
「ビッグな遊び場ですね。海との戦いですよ。僕はただ楽しんで、自分のボードを感じて、良い冬のシーズンを始めたかった」と、ケンパーが言う。「良い気分ですよ、リラックスしてやれました。ここでは沢山サーフしているし、ノースでは多くの時間を過ごしています。マウイから戻って8才の時からここで生活しているんです。」
35才になったブルース・アイアンズ(HAW)は、 ウェイブ・セレクションとポジショニングでエキスパート・ナレッジを見せた。そして、亡き兄・アンディ・アイアンズのライジングサン・デザインのサーフボードに乗った。
「サンセット。イージーでないですよ。海との勝負ですね。」と、アイアンズが言う。「自分の戦略は波待ちをしないでキャッチ・ウェイブ。波に乗れれば勝てるんじゃないかと考えたんです。」
アイアンズは、同じハワイアンのアイゼア・モニーツとカヘア・ハート、15才のイースト・コースト・サーファーのスティービー・ピットマンに対し、2本の6ポイントに8.00のエクセレントをマークした。
今年のHICプロには、日本のからサーファーが多数参戦。本日のデイ1では、Round of 112のラウンド1はH5に今回最年少の安室丈、H6に脇田泰地、ラウンド2からH1に河村海沙、脇田貴之、H2に渡辺寛、H6に佐藤魁、H1に西慶司郎が登場。
今回のHICプロ最年少選手である14才の安室丈は、ラウンド1を勝ち上がり、ラウンド2ではジャック・ロビンソンらと同じヒートを戦ったが4位で敗退。このビッグサンセットで貴重な経験をした。
また、渡辺寛は、ヒート2のファーストウェイブでビッグセットをキャッチ。バックハンドでメジャーマニューバーをコンビネーションさせ6.77のグッドスコアをマーク。後半2位を強いられたが、ヒート終盤には4.77をスコアして再びトップを奪い、1位でラウンドアップを果たした。
H6の佐藤魁も渡辺寛のパフォーマンスに刺激されたか、『カミカゼ・スタイル!』と言われるバックハンドのチャージを見せて2位でラウンドアップ。本日の最終ヒートの西慶司郎もヒート終盤まで2位をキープしていたが、オラマナ・エレオグラムの9.8で3位となりそのまま敗退。
本日は、渡辺寛と佐藤魁の2名のみが勝ち上がった。
明日はコンテストは再開される見込みで、ラウンド2のヒート12から。ラウンド3からはH2に本日勝ち上がった渡辺寛、H5に佐藤魁、H7にラウンド3から出場の加藤嵐、H11の仲村拓久未。H6には喜納海人も出場する。
今年も日本人サーファー達の、サンセットで更なるサムライ・スピリットを見せてくれる事に期待したい! 頑張れ日本!
現地時間の 2015年10月29日8時0分 は、日本時間の 2015年10月30日3時0分です。
http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/hicpro2015
RESULTS
Round of 96 – 1st and 2nd to next round. All surfers from Hawaii unless noted.
Surfers shown in order of 1st through 4th
H1: Kalani Chapman; Robbie Rickard (AUS); Takayuki Wakita; Kaisa Kawamura (JPN)
H2: Kan Watanabe (JPN); Ezra Sitt; Joao Marco Maffini; Nolan Rapoza
H3: Billy Kemper; Sheldon Simkus (AUS); Skip McCullough (USA); Nate Dorman (USA)
H4: Imaikalani deVault; Barron Mamiya; Finn McGill; Nick Vasicek (AUS)
H5: Cristobal De Col (PER); Brandon Todd (USA); Tyler Gunter (USA); Cole Houshmand (USA)
H6: Myles Padaca; Guy Sato (JPN); Ulualoha Napeahi; Alex Pendleton (USA)
H7: Noa Mizuno; Evan Valiere; O’Neill Massin (PYF); Cody Young
H8: Kylen Yamakawa; Lucca Saldivar (PER); John Mel (USA); Cody Canzoneri (USA)
H9: Kamalei Alexander; Landon McNamara; Danny Fuller; Rob Kelly (USA)
H10: Jack Robinson (AUS); Schuyler Allen; Quinn McCrystal (USA); Joh Azuchi (JPN)
H11: Olamana Eleogram; Martin Jeri (PER); Keijiro Nishi (JPN); Dylan Kowalski (USA)
Round of 112 – 1st and 2nd to next round
H1: Kalani Chapman; Ezra Sitt; Kaoliopuuwai Kahokuloa; Pancho Sullivan
H2: Skip McCullough (USA); Finn McGill; Love Hodel; Edrick Baldwin
H3: Tyler Gunter (USA); Alex Pendleton (USA); Eli Olson; Kaulana Apo
H4: Cody Young; John Mel (USA); Jeames Young (AUS); Reef McIntosh
H5: Danny Fuller; Joh Azuchi (JPN); Laka Burgess; Frank Chenault (USA)
H6: Martin Jeri (PER); Gavin Sutherland; Jonah Morgan; Taichi Wakita (JPN)
H7: Bruce Irons; Stevie Pittman (USA); Isaiah Moniz; Kahea Hart
H8: Benji Brand; Sean Moody; Sheldon Paishon; Jason Shibata