仲村拓久未が今季3勝目!谷口絵里菜が3年ぶりの勝利。「夢屋サーフィンゲームス 田原オープン」

仲村拓久未が今季3勝目!谷口絵里菜が3年ぶりの勝利。「夢屋サーフィンゲームス 田原オープン」 


優勝した仲村拓久未と谷口絵里菜

 

2015年8月9日(日):JPSAジャパンプロサーフィンツアー2015ショートボード第4戦「夢屋サーフィンゲームス 田原オープン」は大会最終日。強いウネリが続きつつ後半は南東風の影響も強まり、昨日までと変わったコンディション。会場となったロコポイントは、ウネリの向きが変わりライトブレイクだけでなく、レフトも姿を現した。

 

コンテストはメンズのクオーターファイナルからスタート。試合開始時は干きいっぱいから上げに変わり、ミドルも使えるようになった。しかし、昼頃からオンショアが強まり、波がバラけたコンディションへ変貌。波の選択が勝敗を分けた。

 

エアの完成度が高くなった仲村拓久未

 

メンズ・セミファイナルのヒート1では、仲村拓久未と加藤嵐といったトップに、田中大貴と西慶次郎というトライアルから勝ち上がった2名の選手が激突。

 

トライアルから見事セミファイナルまで勝ち上がった田中大貴

 


非常にキレのあるサーフィンを見せる仲村拓久未と、落ち着いた試合運びで安定感のあるサーフィンを見せる加藤嵐がハイスコアを叩き出して、スタートから激しいバトルを展開。田中大貴もトリッキーなリエントリーをメイクして二人を追い上げる。


 

西慶次郎もトライアル3ラウンド、本戦6ラウンドを戦ってセミファイナルへ。

 

しかし、ヒート前半に8.50 のエクセレントをマークした仲村が、最後に高さのあるエアリバースをメイクして、ヒート2本目のエクセレン9.10をマーク。圧倒的なサーフィンを見せた仲村拓久未と、加藤嵐がファイナル進出を決めた。

 

昨年のイベントで優勝した喜納海人はSF敗退

 


SFヒート2では、田中英義、大澤伸幸という2名のグラチャンサーファーが、昨年のイベント勝者である喜納海人、佐藤魁と対戦。アベレージスコアをまとめる選手を余所に、じっくりの波を吟味していた田中英義が、そこまでのヒート最高点となる5.50をスコア。

 


佐藤魁

 

しかし、その時点でワンライドの田中英義は4位を強いられる。後半に入りフォアハンドで6.50をスコアした大澤伸幸がトップへ。そしてヒート終盤に田中英義がエクセレントの8.65をスコア。第2位へジャンプアップ。大澤1位、田中2位で終了。昨年の覇者、喜納海人はここで敗退となった。

 

 

仲村拓久未が今季3勝目!トップを独走! 


仲村拓久未


メンズのファイナルは、仲村拓久未、田中英義、加藤嵐、大澤伸幸の戦い。じっくり波を選んだ加藤嵐は、コンビネーション・ターンから、クローズセクションでエアドロップ気味のリエントリーをメイクし、エクセレントの8.00をスコア。最高のスタートを見せる。加藤の次のセットを掴んだ大澤も7.00をスコアして、2位に付ける。

 

2位となった加藤嵐

 

ファイナルが10分を経過した頃、田中英義がファーストライドで6.00をゲット。ヒートスタートからスコアを刻んでいた仲村拓久未は、セットのライトブレイクで、カーヴィングターンとオフザトップでのスラッシュのコンビネーションで、エクセレントの9.25をスコア。一気にトップの座を奪う。

 

3位:田中英義

 


激しいデッドヒートが繰り広げられるファイナルは後半戦へ。バックアップを探す2位の加藤はニード6.16。そしてライトブレイクで、際どい2発のノートリムのリエントリーで5.35をスコア。僅かに逆転できない。田中英義も2本目のライディングで5.65をスコアして3位に浮上する。加藤嵐、田中英義が激しくチャージを繰り返すが逆転する事は出来ない。

 

4位:大澤伸幸

 

残り時間5分を切って、ファーストターンでエア気味にフィンを抜くターンを見せる仲村拓久未。高速でインサイドまで繋いでいき、ファイナル2本目のエクセレントの8.50をスコア。これで2位以下の選手を大きく引き離し、今シーズン3度目のとなる勝利を手に入れた。

 

 

仲村拓久未

 

今シーズン4戦3勝という快進撃を続ける仲村拓久未。今回の優勝で2000ポイントを追加し、トールポイントを7720ポイントとし、2位以下の選手を大きく引き離して、ランキングトップを独走する。

 

そして今回準優勝の加藤嵐が5120ポイントで2位、3位には4940ポイントの田中英義、4位に4920ポイントの辻裕次郎というランキングとなった。

 

JPSAのショートボードは早くも後半戦に突入する。残すところあと4戦。今月下旬に千葉で行われるオールジャパン、そして茨城、新島、最終戦の鴨川と続く。誰かが仲村拓久未を止めるのか。それとも仲村拓久未が独走を続けるのか。このあと、どのようなドラマが待ち構えているのか。今シーズンのJPSAから目が離せない。

 


 

ウイメンズで谷口絵里菜が3年ぶりの勝利。 


谷口絵里菜


セミファイナルのヒート1では、今大会絶好調で、バックハンドでエクセレント8.00までマークした宮坂桃子と、昨年のイベントチャンピオンである妹の宮坂莉乙子が勝ち上がり、ファイナルで初の姉妹対決が実現。ヒート2では、谷口絵里菜、庵原美穂というグラチャン経験者が勝ち上がりファイナル進出を決めた。

 

優勝した谷口絵里菜

 


ウイメンズのファイナルは、オンショアの影響でコンディションが変わり、良い波を見極めるのが難しくなった。スタートから各選手ともショートライドでロースコアが続く展開。そんな中でベテランの谷口絵里菜が、4本目のライディングで、ようやくビッグセットをゲット。ライトブレイクで6.00をスコアしトップに躍り出る。

 

2位の庵原美穂

 

 

それまで絶好調だった宮坂桃子は思ったような波が掴めない。妹の宮坂莉乙子はフォアハンドで3.65をスコアし2位となる。ヒート終了間際、じっくりと波を待っていた庵原美穂がビッグセットをゲット。インサイドまでターンで繋ぐがスコアは伸びず。そのまま谷口絵里菜が3年ぶりの勝利を掴んだ。

 

3位の宮坂莉乙子

 

今回の優勝で谷口は、2000ポイントを獲得して5440ポイントで5位から3位に浮上。2位の庵原美穂が6000ポイントでトップに躍り出る。トップだった田代凪沙は今回5位でランキング2位へ。女子は男子と比べると混戦状態。まだまだ誰にでもチャンスは残されている。

 

4位の宮坂桃子

 

撮影、取材:山本貞彦

 

今回もサーフメディアでは、現地から速報で最新情報をお伝えしました。

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JPSAショートボード第4戦「夢屋サーフィンゲームス 田原オープン」

男子
優勝:仲村拓久未
2位:加藤嵐
3位:田中英義
4位:大澤伸幸

女子
優勝:谷口絵里菜
2位:庵原美穂
3位:宮坂莉乙子
4位:宮坂桃子
谷口絵里菜。3年ぶりの優勝。スポンサー、そして応援してくれている人達、仲間に感謝。
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仲村拓久未。今期4戦中3戦を優勝。自分の今できることを理解し、それを遂行する。それは全力で戦うこと。
BEST OF THE BEST RIDE
男子 田中英義     9.35ポイント 10万円
女子 川合美乃里 9.25ポイント   3万円
同じチームのアサコと勝利を歓びを分かち合うエリナ
イベントを通してキレのあるサーフィンを見せた仲村拓久未。
セミファイナルではリズムが合わず敗退した高橋みなと。
しかし、敗因はわかった。それを次に活かすとコメント。Go!Minato!