JPSA第3戦「伊豆下田 CHAMPION PRO」で仲村拓久未が今季2勝目。川合美乃里がJPSA初優勝

JPSA第3戦「伊豆下田 CHAMPION PRO」で仲村拓久未が今季2勝目。川合美乃里がJPSA初優勝


 

静岡県下田市白浜、6月28日(日):JPSAショートボード第3戦 「LesPros entertainment presents 伊豆下田CHAMPION PRO」は大会最終日。昨日までに男女ともセミファイナルまでが行われ、本日はファイナルの2ヒートのみが行われた。

 

波は予報通り昨日よりサイズダウン。セットのみライディング可能な波数の少ない厳しいコンディションで女子のファイナルからスタート。女子ファイナリストは、大村奈央、庵原美穂、田代凪沙、川合美乃里の4名が顔を揃えた。

 

田代凪沙は3位

 

田代が肩の張ったライトブレイクを掴んで4.25をスコアして、この厳しいコンディションでアドバンテージをとる。大村奈央は2本目でライトブレイクでクローズセクションのリエントリーをメイクし、4.5をスコア。トータル7.5でファイナルをリードする。

 

前半をリードした大村奈央だったが2位

 

 

川合美乃里はじっくりと波を待つ。乗るべき波が見えている大村奈央は、再び3.4をスコアしてリードを広げていく。それまでじっくり波を待っていた川合美乃里がファイナルのベストスコアとなる7.00をスコア。一気にトップへ躍り出る。

 

JPSA初優勝とベストライディング賞も獲得した川合美乃里
嬉しいJPSA初優勝の川合美乃里

 

2位となった大村奈央はヒート終盤に4.30をスコアするも逆転ならず。

 

昨年プロ合格を果たした、14才の川合美乃里がそのまま逃げ切り、嬉しいJPSA初優勝を決めた。

 

 

 

勢いに乗る仲村拓久未は今シーズン2勝目でランキング・トップを独走 


仲間から勝利を祝福されるタクミ

仲村拓久未

 

メンズのファイナルでは、仲村拓久未がライトブレイクで、高速マニューバーから繰り出すノートリムのターンで6.75をスコア。このスモールコンディションでもしっかりとターンで加速し、大技を仕掛ける仲村拓久未がリードを広げていく。

 

田中英義

 

会場正面の右側で田中英義が5.25をスコアする。加藤嵐もフローターからのコンビネーション・マニューバーで5.25をスコア。しかし、どの選手もバックアップを見つけられない。


加藤嵐

 

田中英義とのパドルバトルの末、掴んだレフトで仲村拓久未は、バックハンドで6.75をスコア。ヒートスコア13.25で完全にファイナルをコントロールする。

 

バックハンドでも高得点を叩き出して勝利を固めた仲村拓久未
高梨直人

 

そしてコンビネーション・シチュエーションだった高梨直人が、伝家の宝刀である切れ味抜群のバックサイド・サーフィンで6.15をスコア。一気に2位のポジションへ。

 

各選手最後までチャージを続けるもタイムアップとなり、仲村拓久未が今シーズン2勝目となる、昨年に続く伊豆下田チャンピオンプロ2連覇を決めた。

 

今シーズンは開幕優勝、第2戦の四国では第2位、そして今回の伊豆で再び優勝と、破竹の勢いとは彼のことを言うのだろう。3試合連続でファイナルへ勝ち上がっている今シーズンの仲村拓久未は間違いなくグラチャン候補筆頭だ。

 


 

写真、キャプション:山本貞彦

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まずは前半、積極的にいったのは加藤嵐。波が小さいながらボトムを使ってのリップでスプレー飛ばす。後半は小川幸男のアドバイスで左へ行くも、波は来ず終了。

田中英義。
試合スタート後、波の無さで取り合うのを嫌ったか、一人右のブレイクへ。しかし、ポテンシャルのある波は来ず、再びメインへ戻る。波を取り合いながらも、2本揃えられず。

高梨直人。
パワフルサーフィンが持ち味。それでも、身体をコンパクトにまとめて、波にチャージ。後半戦でつかんだセットで、キッチリ決めて2位へ。逆転を賭けて最後まで諦めず、攻め続けた。

仲村拓久未。
少ないチャンスをつかむ。波運を引き寄せるも、そこで決められるのが今年の強さ。

昨年のグラチャンを落とした悔しさから、今年は必ず勝つ。ファイナルまで行けば、結果はついてくると語っていた。ここ三試合で優勝、準優勝、優勝と有言実行。おめでとう!

背も伸び、身体も大きくなった。拓久未本人は太ったと照れるものの、パワーがついたことは間違いない。

川合美乃里。
一つ一つの技だと差はなかった。勝ったのは、フロウがあったから。小さい波の中で止まらないサーフィン。経験値が少ない中、この波でこれができたのは立派。おめでとう!

14歳のチャンプ。昨年、プロになり、今年の目標がJPSAの優勝。これを早くも実現。

minori & his father

今年はルーキーオブザイヤーを目指すとともに、グラチャン争いに絡めたらと新たな目標を語った。

やはりバネがある。女子でハムストリングス(太ももの裏にあって運動能力に多大な影響を与える筋肉)が発達してるのは大村。運動時、垂直方向と水平方向の力を得るのがこの筋肉。これはサーフィンにとって重要な筋肉だ。

庵原美穂。
小さいパワーの無い波が苦手。そこはタクティクスと経験でカバーするもポイントは伸びず。

今回は自分から攻めていった田代凪沙。技のキレはあったものの、一発のみで得点は伸びず。

仲村拓久未
川合美乃里

下田での表彰は金メダル→金目鯛で祝福。

今大会を盛り上げた伊豆クルーと記念写真。お疲れ様でしたー!

朝には牛越理事長自ら、スポンサー様にサーフィンレクチャーで交流を図る。

試合終了後は選手会からの申し出で、スポンサー様と懇親会のサーフィン。

 

JPSAショートボード第3戦「LesPros entertainment presents 伊豆下田CHAMPION PRO」

男子
優勝 仲村拓久未
2位 高梨直人
3位 加藤嵐
4位 田中英義

女子
優勝 川合美乃里
2位 大村奈央
3位 田代凪沙
4位 庵原美穂
ベストライディング賞。男子 田中英義 (8.50ポイント)
ベストライディング賞。女子 川合美乃里(7.00ポイント)