史上初となる2度目のパーフェクト・ヒート・トータルでオーウェン・ライト(AUS)が優勝

史上初となる2度目のパーフェクト・ヒート・トータルでオーウェン・ライト(AUS)が優勝 


オーウェン・ライト(AUS)IMAGE CREDIT: WSL / Kirstin

 

タヴァルア、フィジー(2015年6月16日火曜日)WSL-CT第5戦「フィジー・プロ」が終了。8~10フィートのバレル・コンディションで行われたファイナルで、オーウェン・ライト(AUS)が、ジュリアン・ウィルソン(AUS)を下し優勝した。

 

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ライトは昨日、サーフィンの歴史のなかで、7人だけしか達成したことのない偉業「20点満点中の20点満点、パーフェクト・ヒート・トータル」を叩き出した、今回のフォームサーファーだった。

 

オーウェン・ライト(AUS)IMAGE CREDIT: WSL / Kirstin

 

 

そして、本日のファイナルでも、再び10ポイント・ライドを2本連続でスコア。8人目のパーフェクト・ヒート・トータルをメイクし、プロサーフィン史上初となる1つのイベントで、2度のパーフェクト・ヒート・トータルをスコアする素晴しい偉業を成し遂げた。

 

「僕は今年、すでにタヒチへ2度のトリップをしていたんです。それが今回のバレルライドに良い効果を与えたんだと思います。」と、ライトが言った。

 

「僕は、自分のボードに対して本当に感謝しなくてはならないと思います。これまでに、これ以上のターンを感じた事がなかった。僕は、バレルと同じくらいターンが大好きなんです。」

 

オーウェン・ライト(AUS)IMAGE CREDIT: WSL / Kirstin

 

 

今回のフィジー・プロでのライトの勝利は、彼にとって2011年のクイックシルバー・プロ・ニューヨークに続く、2度目のCT勝利。そしてライトは世界ランク6位から、ジープ・リーダーボード第3位のポジションへジャンプアップした。

 

深いバレル・ライドとカーヴィング・レイルワークのコンビネーションで、セミファイナルではジェレミー・フローレス(FRA)、クォーターではジョエル・パーキンソン(AUS)を下してファイナル進出を果たしたライト。

 

オーウェン・ライト(AUS)IMAGE CREDIT: WSL / Kirstin

 

 

「昨日は、まるで夢のようだったけど、今日はさらに素晴らしいですね。」と、ライトが言った。「2本の10ポイントライドでフィニッシュできるなんて格別です。僕はファイナルの前に海を見ていて、スウィッチが入っているのが分かりました。そして、その波のリズムをつかむ必要があると思っていたんです。そして、波は来て、僕はそれに乗った。再び表彰台に上げれて本当に嬉しいです。」

 

ライトは最初から最後までファイナルを支配した。ヒート前半に9.60をスコアし、あっという間にウィルソンをコンビネーションに追い込んだ。

 

そして残り時間5分を切って掴んだセットは、巨大なターンとビッグ・バレルの素晴しいライディングとなり、パーフェクト10をスコア。さらに続けて波を掴んだライトは、バレルの中を高速で走り抜ける、クリティカル・チューブ・ライドとなった。その波もパーフェクト10となり、2度目のパーフェクト・ヒート・トータルで勝利を決定した。

 

ジュリアン・ウィルソン(AUS)IMAGE CREDIT: WSL / Kirstin

 

 

ジュリアン・ウィルソン(AUS)は、開幕戦に続く今シーズン2度目のファイナル進出で、2012年のクオーターファイナル進出を上回る、フィジーでのベストリザルトとなった。そして、世界ランク8位から5位にジャンプアップ。

 

「それは素晴らしいイベントで、素晴らしい結果でした」と、ウィルソンが言った。「僕は、この結果にスーパーハッピーです。スコアが全く聞こえませんでしたが、僕がタフなポジションであることは分かっていました。1つのイベントで2つの20ポイントをスコアするなんて信じられないですね。オーウェンの番だったんですね。彼が優勝して、とてもハッピーですよ。」

 

「彼はいくつもの風を翼に受けてたんです。彼にお祝いを言いたいですね。僕は自分のパワーの全てを使いました。でも、優勝は出来なかった。今日はオーウェンでしたね。僕は、素晴らしいシーズンをまとめて、一貫した結果を得たい。それぞれのイベントに集中していきます。第2位は素晴らしい結果ですが、今度は自分の方に運が巡って来ることを願いたいですね。」


 

ジェレミー・フローレス(FRA)IMAGE CREDIT: WSL / Kirstin

 

今回第3位となったのは、ジェレミー・フローレス(FRA)とタジ・バロウ(AUS)。フローレスは、セミファイナル・バトルで、スリリングなクロスヒートをオーウェン・ライト(AUS)と演じたが惜しくも敗退。とはいえ、2012年以降初のセミファイナル進出は彼のベストリザルトとなった。

 

また、タジ・バロウ(AUS)も、昨年のベルズ・ビーチ以来のセミファイナル進出。ランキング第6位までジャンプアップした。

 

昨日ラウンド4でコンペティション初のパーフェクト10を記録した、2012年のワールド・チャンピオン・ジョエル・パーキンソン(AUS)は、ライトにクオーターファイナルで敗退。5位でフィニッシュし、15位までランキングをあげた。彼にとって15年間で最悪のスタートとなっている今シーズンにおけるベストリザルトとなった。


 

イタロ・フェレイラ(BRA)IMAGE CREDIT: WSL / Kirstin

 

 

今年のフィジー・プロで、いくつもの番狂わせを引き起こしたカイ・オットン(AUS)は、ラウンド3でガブリエル・メディーナ(BRA)、ラウンド5では3-タイムWSLチャンピオンのミック・ファニング(AUS)を倒した。しかし、フローレスに対したクオーターファイナルでは、ヘビーなワイプアウトに見舞われ敗退となった。

 


また、イタロ・フェレイラ(BRA)とウィゴリー・ダンタス(BRA)の2人のブラジリアン・ルーキーは、クオーターファイナルで敗退したものの今回のイベントで素晴しいパフォーマンスを見せた。

 

2015年のサムスン・ギャラクシーWSLチャンピオンシップ・ツアーのネクスト・ストップは、2015 年7月8日 ― 19日で南アフリカで開催される「Jベイ・オープン」となる。

 

 

 

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オフィシャルサイト:http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mct/1236/fiji-pro

 

 

フィジー・プロ・ファイナル結果:
優勝:オーウェン・ライト(AUS)20.00
第2位:ジュリアン・ウィルソン(AUS)7.84

 

フィジー・プロ・セミファイナル結果:
SF 1:ジュリアン・ウィルソン(AUS)11.50 def.タジ・バロウ(AUS)8.66
SF 2:オーウェン・ライト(AUS)16.93 def.ジェレミー・フローレス(FRA)16.57

 

フィジー・プロ・クオーターファイナル結果:
QF 1:ジュリアン・ウィルソン(AUS)17.36 def.イタロ・フェレイラ(BRA)17.00
QF 2:タジ・バロウ(AUS)13.37 def.ウィゴリー・ダンタス(BRA)7.40
QF 3:オーウェン・ライト(AUS)16.60 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)12.84
QF 4:ジェレミー・フローレス(FRA)16.83 def.カイ・オットン(AUS)12.90

 

2015WSLジープ・リーダーボード・トップ5(フィジー・プロ後):
エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)28,000pt
フリーペ・トリード(BRA)27,450pt
オーウェン・ライト(AUS)26,250pt
ミック・ファニング(AUS)24,950pt
ジュリアン・ウィルソン(AUS)23,450pt