ハーレー全豪オープンで須田那月、庵原美穂、野呂玲花、仲村拓久未、大橋海人がラウンドアップ。

ハーレー全豪オープンで須田那月、庵原美穂、野呂玲花、仲村拓久未、大橋海人がラウンドアップ 


ミッチ・コルボーン WSL/Matt Dunbar

 

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2015年2月9日月曜日、オーストラリア、シドニー、マンリービーチ:オース トラリア最大のサーフ、スケート&ミュージック、アートイベント「ハーレー・オーストラリアン・オープン」は大会3日目。本日からクオリファイング・シリーズ(QS)メンズ&ウイメンズのQS6000ディビジョンが開始。現地時間7時30分より、ウイメンズのラウンド1がスタート。続けてウイメンズのラウンド2が行われ、その後メンズのラウンド1のヒート10までが行われた。

 

波は昨日から更にサイズダウンし、生憎のスモールコンディショとなったが、週末にはサイズアップして素晴しいファイナルデイとなる事が期待されている。

 

本日の素晴らしいパフォーマーのひとりであったミッチ・コルボーン(サンシャイン・コースト、QLD/AUS)は、タイトでクリティカル・ターンでモンスターな9.33をスコア。さらに8.00のバックアップ・スコアで、次のラウンドへと勝ち進んだ。

 

海とシンクロしたコルボーンは、QS6000イベントで新たに採用された4メン・プライオリティー・システムが、彼の勝因の一つであると説明した。「QS6000イベントでプライオリティがある事は、小競り合いをなくし、心を悩ますことを取り去ってくれます。それは本当に素晴しい。」と、コルボーンが言った。

 

「マンリーに戻って来れて嬉しいです。オーストラリアの夏で、コンペティションを始めるのは最高ですよ。今日のようなヒートを戦ってどんどん勝ち上がりたいですね。」

 

マイケル・フェブラリー WSL/Matt Dunbar

 

マイケル・フェブラリー(南アフリカ)は、ハーレー・オーストラリアン・オープンで、非常に速いバックハンドのフックを用いて、2015年のファースト・ヒートに勝った。フェブラリーは昨年の11月からコンテストに出場していなかったが、タフなヒートを見事克服した。

 

「僕は11月からコンテストでサーフィンをしていなかったので、あのヒートが始まって本当に不思議な感じがしました。 」と、フェブラリーが言った。自分のホームには沢山良い波がありますが、たまにこのような波の時もあるので、準備は出来ていました。すべてのQS6000イベントに入れるシードが欲しいですが、正直言えばQS10,000に入れるようになりたいです。」

 

 

ウイメンズでは、フェリシティ・パーメター(マーガレット・リヴァー、WA/AUS)、昨日ジュニアでも好調でファイナル進出を決めたイザベル・ニコルズ(サンシャイン・コースト、QLD/AUS)などが際立ったパフォーマンスでラウンドアップを決めている。

 

 

 

須田那月、庵原美穂、野呂玲花、仲村拓久未、大橋海人がラウンドアップ。 


ヒーローインタビューに応える野呂玲花

 

本日のジャパニーズ・ウイメンズは、ラウンド1に須田那月、水野亜彩子、庵原美穂、武知実波、ラウンド2からは大村奈央、野呂玲花がショーアップ。

 

ラウンド1のヒート1を見事2位で勝ち上がった須田那月は、ラウンド2でも好調なバックハンドでチャージ。5.83にバックアップ 4.60を揃えて、ヒートスコア10.43として2位で、トップシードの待つラウンド3へラウンドアップした。

 

庵原美穂 WSL/Matt Dunbar

 

また庵原美穂と大村奈央はラウンド2ヒート3で激しいデットヒートを演じた。トップが激しく入れ替わるクロスヒートで、庵原美穂はヒート終盤に素晴しいバックハンドのリエントリーを連発して6.93をスコア。更にバックアップも5.73を揃えトップへ。最後はパーメターに逆転されるも、ヒートスコア12.66で2位でラウンドアップした。

 

このところ海外の試合にも積極に出場するようになった庵原だが、海外のヒートでは自分のサーフィンが出せずにいた。しかし、今回はラウンド1でもヒートスコア13.16をマークするなど、心と体がマッチした試合運びで、彼女らしいサーフィンを披露。本人も恐らく手応えを感じた事だろう。


 

野呂玲花 WSL/Matt Dunbar

 

野呂玲花はローラ・ポンチーニ、ティア・ブランコといった強豪と対戦。野呂玲花はヒート後半に入り、フォアハンドのターンを巧みにコネクトし、4.63をマークして2位に浮上。僅差のクロスヒートでブランコが一気にトップとなり野呂玲花は2位をキープ。更にヒート終盤には際どいリエントリーで4.77をスコアして、バックアップを塗り替えた野呂が見事トップで勝ち上がった。

 

絶好調だった仲村拓久未

 

 

続けて行われたメンズのラウンド1では、仲村拓久未が、ヒート4に登場。ヒート後半にバックハンドリエントリーの集中砲火で7.93をスコア。さらにバックアップを5.90に引き上げて、ハワイのメイソン・ホーを抑えて、1位でラウンドアップ。大橋海人もフォアハンドのカーヴィングターンのコンビネーションで6.83をスコア。バックアップを4.37として、ヒートスコア11.20で、CTサーファーのトム・ホイティカーを抑えて、1位で勝ち上がった。

 

また本日の最終ヒートでは、昨日ジュニアでセミファイナル進出を決めたカノア五十嵐(USA)もエクセレントをマークしてラウンド2へ勝ち上がっている。

 

 

大橋海人

 

明日は、メンズQSの残りのラウンド1のH11から 24が終了後、メンズのラウンド2のヒート1-8が予定されている。ウイメンズQSは木曜日に再開される予定。H18には稲葉玲王、H20 安井拓海、 H21 新井洋人、H23 大原洋人、田中海周、H24 村上舜が登場。

 

メンズのラウンド2では、仲村拓久未はヒート4でウィゴリー・ダンタス(BRA)、サンチァゴ・ムニーツ(ARG)、ギャビン・ジレット(HAW)と対戦、ヒート5では、大橋海人が、カイ・オットン(AUS)、デビッド・ドゥ・カルモ(BRA)、トーマス・ウッズ(AUS)と対戦予定だ。

 

 

一方で、悲しいニュースも報じられており、2月9日の朝、同じオーストラリアのバリナ郊外でサーフィンをしていた日本人男性が、シャークアタックに遭い、死亡するという痛ましい事件が起きたようだ。最近シャークアタックが多発しているオーストラリア。前日はバイロンベイでも発生した事がニュースで報じられている。故人のご冥福をお祈りしたい。

 

 

オーストラリアでもサムライたちの活躍を期待し、エールを送りたい。世界を目指してがんばれ日本!更新: 2015年2月9日 6:48 PM

 

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Hurley Australian Open of Surfing 2015
開催期間:2月7日〜15日
開催場所:シドニー、マンリー・ビーチ

オフィシャルサイト

http://www.australianopenofsurfing.com/