チーム・ペルーがISA WORLD SURFING GAMESで金メダル。大村奈央は2年連続で5位。

チーム・ペルーがISA WORLD SURFING GAMESで金メダル。大村奈央は2年連続で5位。 


チーム・ペルー Photo: ISA/Rommel Gonzales

 

プンタ・ロカス、ペルー、2014年11月1日:世界中から集まった選り抜き のトップ・サーファーに よる、ナショナル・チーム同士で競われるサーフィンのオリンピックである、50周年記念大会「クラロISAワールド・サーフィン・ゲームズ」はついに大会最終日。

 

ファイナルデイは、素晴らしい波での素晴らしいサーフィンが繰り広げられ、オーストラリアを僅差で破ったペルーが、新しいワールド・チーム・チャンピオンとなった。そして、3位にアルゼンチン、4位にコスタリカ。日本は9位となり、チャイナカップ出場権の7位には届かなかった。

 

YouTube Preview Image
ペルーのアナリ・ゴメスとアルゼンチンのレアンドロ・ウスナPhoto: ISA/Rommel Gonzales

 

個人では、プンタ・ロカスのオーバーヘッド・サーフでパワフルなターンとカーヴィングを披露した、アルゼンチンのレアンドロ・ウスナが、ニュー・メンズ・ゴールド・メダリストとなった。ウスナはイベントを通して、ソリッド・パフォーマンスを見せ、最終的に金メダルを獲得した。また、ウイメンズでは、ローカルのアナリ・ゴメスが、新しいウイメンズのゴールド・メダリストとなった。ゴメスはファイナルヒートの最後に大逆転で勝利を掴んだ。

 

 

ファイナルデイに残った唯一の日本人、大村奈央は、ウイメンズのリパチャージ・ファイナルで、フィリッパ・アンダーソン、ジェシカ・グリムウッド、レイラニ・マクゴナグルと対戦。ヒートは、アンダーソンが6.50、レイラニがバックハンドで5.00をスコアするなど、スタートから激しいバトルの展開となる。大村奈央は、ビッグセットをセレクト。オフザットップからホワイトウォーターへのアプローチもコンプリートして4.00をスコア。アンダーソンが1位、グリムウッドはヒートスコア6.33で2位。大村は4位で前半を折り返す。

 

後半に入り、グリムウッドがグッドウェイブをキャッチし、6.33をスコアしてトップへ躍り出る。ヒート終盤に入り、ビッグセットが次々と入り、ラインナップはカレントに加え、シフトするピークに各選手とも波を捕らえることが出来ない。そんな中でもアンダーソンは、しっかりとバックアップを塗り替えてリードを広げていく。

 

残り時間10分を切り、大村はグッドセットをキャッチ。カーヴィングとリエントリーの素晴しいコンビネーションで5.10をスコア。ヒートスコア9.10で3位に浮上する。昨日10ポイントをマークしたグリムウッドは再び8.17のエクセレントをマークして逆転。トップでグランドファイナルへ。2位にはアンダーソン。大村奈央は3位となり、惜しくもグランドファイナル進出ならず、昨年と同じ5位でフィニッシュとなった。

 

 

チームジャパン Photo: ISA/Rommel Gonzales

 

 

 

国別チームチャレンジのアロハカップも優勝は地元ペルー、総合団体優勝もペルーと、中南米の勢力を感じるイベントとなった50回記念大会。昨年パナマで開催されたISA-WSGでは14位だった日本チーム。今年は9位と順位をあげた。海外経験の少ない選手にとっては、未来に繋がる素晴しい経験となったに違いない。

 

大村奈央は昨年に続き5位に入賞。グランドファイナルまであと一歩ではあったが、厳しいコンディションの中で、日本チームを牽引する大切な役目を担い、素晴しい活躍をしたと称えたい。昨年の結果を上回ることが出来ず悔しかったに違いないが、世界で戦う彼女に、またひとつ新たなページが加えられた。また今回、大村とともに大健闘した黒川日菜子をはじめ、チームジャパンの経験は今後の彼らの試合に活かされるだろう。


チームジャパン!感動をありがとう。

 

 

 

Overall Team Results:
1. Peru- 11,402 points and Winner of the Fernando Aguerre World Team Champion Trophy, The IOC President’s Trophy and the Gold Medal
2. Australia- 11,340 points, Silver Medal
3. Argentina- 10,922 points, Bronze Medal
4. Costa Rica- 9,508 points, Copper Medal
5. Ecuador- 8,330 points
6. South Africa- 8,268 points
7. Chile- 7,830 points
8. Puerto Rico- 6,720 points
9. Japan- 6,540 points
10. Panama- 6,400 points
11. New Zealand- 6,352 points
12. Mexico- 6,340 points
13. Uruguay- 5,760 points
14. Colombia- 5,540 points
15. Switzerland- 4,560 points
16. Scotland- 3,952 points
17. Tahiti- 3,756 points
18. Russia- 3,456 points
19. Venezuela- 2,520 points
20. Israel- 2,280 points
21. Turkey- 1,152 points
22. Dubai- 720 points

Open Men’s:
Leandro Usuna (ARG), Gold Medal
Anthony Fillingim (CRI), Silver Medal
Shane Holmes (AUS), Bronze Medal
Nicholas Squires (AUS), Copper Medal

Open Women’s
Anali Gomez (PER), Gold Medal
Dominic Barona (ECU), Silver Medal
Philippa Anderson (AUS), Bronze Medal
Jessica Grimwood (AUS), Copper Medal

 

関連記事:

大村奈央がリパチャージのファイナル進出。グランドファイナル目前。ISA-WSG大会7日目。

大村奈央、黒川日菜子は敗者復活R4へ。ISAワールド・サーフィン・ゲームズ大会6日目。

松下諒大がリパチャージ4進出。日本は現在22カ国中12位。ISA-WSG大会4日目。

大村奈央、黒川日菜子がラウンド2進出。ISAワールド・サーフィン・ゲームズ大会3日目。

ラウンド2へ勝ち上がった松下諒大、渡辺寛もリパチャージへ。ISA-WSG大会2日目。

松下諒大、渡辺寛がR2進出。ISAワールド・サーフィン・ゲームズがペルーで開幕。

チームジャパンがISA-WSGフリーセッションに参加。試合は日本時間本日21:45開始。

大村奈央らが出場。ISAワールド・サーフィン・ゲームスはペルーで10月24日からスタート。

 

 

ISA 50th Anniversary World Surfing Games
開催国 ペルー プンタロカス
開催日 2014年10月24日~11月1日(現地時間)

< 日本代表選手 >
メンオープン
松下 諒大 JPSA
渡辺 寛 JPSA
河谷 佐助 JPSA
大世戸 洋司 東京

ウィメンオープン
大村 奈央 JPSA
黒川 日菜子 大阪

 

オフィシャルイベントサイト:http://isawsg.com/

日本サーフィン連盟オフィシャルブログ:http://blog.livedoor.jp/nsaorg/