ビッグウェイブで番狂わせ続出。ASPプライム「カスカイス・ビラボン・プロ」R1が開始。

ビッグウェイブで番狂わせ続出。ASPプライム「カスカイス・ビラボン・プロ」R1が開始。 


Tiago Pires (PRT) concluded today with a solid Round 1 win. Image: ASP/Masurel

 

プライア・デ・カルカベロス、カスカイス ― ポルトガル(2014年10月7日火曜日) ―ASPプライム・カスカイス・ビラボン・プロは、チャンキーな4~6フィートのコンディションで、バックアップ会場のグインチョで開始した。オープニング・デイは、QSツアーでベスト・アップカミング・サーファーによる強烈なアクションと番狂わせを見た。

 

プロサーフィン界の最高峰であるトップ34のみで競われるASP-WCTへの昇格を目指すための、2次リーグであるQSシリーズ。そのなかで賞金、獲得ポイント共に最もハイグレードなものがプライムイベントで、このプライムにはQSランキングで上位にいなければ出場することすら出来ない。今回のイベントは、今年8戦が予定されているプライムの中の第5戦。来季のサムスン・ギャラクシーASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーへクオリファイするための重要な役割を果たすだけでなく、2014年のヨーロピアン・チャンピオンを決定する。

 

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Cascais Billabong Pro 2014 Highlights Day 1

 

今回のイベントには、数多くのWCTサーファーが出場しているが、ラウンド1で敗者復活のあるWCTと比べてハードだ。それはプライムはラウンド1からサドンデスであるため。実力のあるWCT選手の多くがトリッキーなコンディションの餌食となった。

 

そんなイベントのオープニングデイ。ハワイアン・パワーハウスのフレデリック・パターチア(HAW)は、マッシヴ・セット・ウェイブのクリティカル・セクションで、3連続のビッグターンを決め、パーフェクトに近いエクセレントの9.80をマークした。彼のフロントハンドのバーティカル・アタックは他を圧倒した。

 

ミック・ファニング、タジ・バロウが
まさかのラウンド1で敗退。

 

パターチアと同じくWCTで活躍する、世界ランク18位のフリーペ・トリード(BRA)は、得意のエアリアル・レパートリーを披露し、ラウンド2へラウンドアップ。一方で、ヨーロピアン・ツアー・ベテランのジョナサン・ゴンザレス(CNY)は、3タイムASPワールド・チャンピオンのミック・ファニング(AUS)を下す番狂わせを引き起こした。

 

タジ・バロウ(AUS)もコスタ・リカのカルロス・ムニョス(CRI)によって、イベントから消去され、エイドリアン・バカン(AUS)も16歳のレオナルド・フィオラバンティ(ITA)らに敗退するなど、多くのWCTサーファーが本日のラウンド1で姿を消した。

 

昨日フランスで終了したばかりのWCT「クイックシルバープロ」で第2位となった、ディフェンディング・イベント・チャンピオンであるジャドソン・アンドレ(BRA)は、トリッキーなラウンド1の戦いを生き残った。「それは、確かに自分にとって本当にチャレンジング・ヒートでした」と、アンドレが言った。「フランスから昨日の深夜に到着して、ここ数日は、ほとんど寝ていないんです。」

 

また先週ASP-QS初優勝を決めたカノア五十嵐は惜しくも3位で敗退。柄沢明美の長男、コナー・オリアリーは素晴しいバックハンドアタックでトップ通過を果たしている。

 

 

大原洋人

 

 

今回のイベントには、日本から大原洋人が挑んだ大原洋人はラウンド1のヒート17でビード・ダービッジ、マーク・ラコマー、ダスティー・ペインと対戦。

 

じっくりと波を選んだ大原洋人のファーストウェイブ。バックハンドでクリティカルセクションに当て込むハードなリエントリーを決める。続けて肩の切れたライトハンドをゲット。フォハンドでのカーヴィング・コンビネーションから、クローズセクションでのリバースを試みるもインコンプリートとなる。

 

さらにビッグセットを掴んだ大原はクリティカルセクションでのビッグターンを決めるも後が続かず、スコアに繋がらない。ヒートはビッグマニューバーを描き、9.07をスコアしたマーク・ラコマーと、WCTサーファーのビード・ダービッジがラウンドアップ。大原は4位敗退となった。

 

大原洋人は、このあと10月25日から11月2日のウエイティング期間で、ポルトガルで開催されるジュニアのワールド・チャンピオンシップであるASP-WJC「アリアンツASPワールド・ジュニア」に日本代表選手の一人として出場。昨年はブラジル大会で日本人初の3位となり、このプライムへのシード権を獲得している。今年も更なる頂を目指して、がんばれ!大原洋人。

 

 

ネクスト・コールは、バックアップ会場であるグインチョで現地時間の 2014年10月8日水曜日,午前7時30分、

日本時間の 2014年10月8日15時30分。

 

関連記事:

ポルトガルで開催されるASPプライム「カスカイス・ビラボン・プロ」に大原洋人が出場。

オフィシャルサイトではライブ中継も行われる予定。

http://www.aspworldtour.com/events/2014/mqs/1019/cascais-billabong-pro/live

 

REMAINING CASCAIS BILLABONG PRO ROUND 1 MATCHUPS:
Heat 19:  Dion Atkinson (AUS), Tomas Hermes (BRA), Tom Whitaker (AUS), Vincent Duvignac (FRA)
Heat 20: Nat Young (USA), Granger Larsen (HAW), Michael Dunphy (USA), Brent Dorrington (AUS)
Heat 21:  Julian Wilson (AUS), Charly Martin (GLP), Nathan Hedge (AUS), Bino Lopes (BRA)
Heat 22:  Matt Wilkinson (AUS), Jesse Mendes (BRA), Jack Freestone (AUS), Thomas Woods (AUS)
Heat 23:  Alejo Muniz (BRA), Raoni Monteiro (BRA), Ryan Callinan (AUS), Gony Zubizarreta (ESP)
Heat 24: Michel Bourez (PYF), Ricardo Christie (NZL), Caio Ibelli (BRA), Mateia Hiquily (PYF)

CASCAIS BILLABONG PRO ROUND 1 RESULTS:
Heat 1: Adriano De Souza (BRA) 13.53, Jose Ferreira (PRT) 12.84, Wade Carmichael (AUS) 12.50, Damien Hobgood (USA) 12.17
Heat 2: Marco Fernandez (BRA) 16.50, Alex Ribeiro (BRA) 13.67, Mitch Crews (AUS) 13.44, Matt Banting (AUS) 12.80
Heat 3: Italo Ferreira (BRA) 14.97, Mitchel Coleborn (AUS) 11.47, Kai Otton (AUS) 10.27, David Do Carmo (BRA) 10.00
Heat 4: Leonardo Fioravanti (ITA) 13.70, Glenn Hall (IRL) 10.96, Tanner Gudauskas (USA) 9.36, Adrian Buchan (AUS) 6.03
Heat 5: Connor O’Leary (AUS) 11.57, Beyrick De Vries (ZAF) 8.50, Miguel Pupo (BRA) 7.00, Frederico Morais (PRT) 6.90
Heat 6: Wigolly Dantas (BRA) 15.83, Jadson Andre (BRA) 10.34, Garrett Parkes (AUS) 8.10, Santiago Muniz (ARG) 7.70
Heat 7: Willian Cardoso (BRA) 13.47, Adam Melling (AUS) 11.33, Nathan Yeomans (USA) 11.10, Nic Von Rupp (PRT) 10.23
Heat 8: Jordy Smith (ZAF) 13.60, Billy Stairmand (NZL) 12.67, Kanoa Igarashi (USA) 12.50, Peterson Crisanto (BRA) 11.44
Heat 9: Filipe Toledo (BRA) 13.44, Maxime Huscenot (FRA) 11.60, Vicente Romero (ESP) 10.00, Dillon Perillo (USA) 5.44
Heat 10: C.J Hobgood (USA) 11.53, Tim Reyes (USA) 10.80, Vasco Ribeiro (PRT) 9.03, Mason Ho (HAW) 5.13
Heat 11: Davey Cathels (AUS) 14.03, Brett Simpson (USA) 12.57, Cooper Chapman (AUS) 11.00, Travis Logie (ZAF) 7.97
Heat 12: Jonathan Gonzalez (CNY) 12.20, Conner Coffin (USA) 11.70, Mick Fanning (AUS) 8.23, Jack Robinson (AUS) 1.96
Heat 13: Carlos Munoz (CRI) 15.10, Joan Duru (FRA) 14.40, Taj Burrow (AUS) 7.23, Tomas Fernandes (PRT) 5.63
Heat 14: Aritz Aranburu (ESP) 14.40, Jeremy Flores (FRA) 13.04, Torrey Meister (HAW) 12.04, Perth Standlick (AUS) 9.93
Heat 15: Yadin Nicol (AUS) 13.03, Stu Kennedy (AUS) 11.70, Hizunome Bettero (BRA) 8.06, Sebastian Zietz (HAW) 5.86
Heat 16: Fredrick Patacchia (HAW) 13.63, Ramzi Boukhiam (MAR) 11.63, Keanu Asing (HAW) 11.06, Steven Pierson (PYF) 5.96
Heat 17:  Marc Lacomare (FRA) 13.74, Bede Durbidge (AUS) 13.20, Dusty Payne (HAW) 10.93, Hiroto Ohhara (JPN) 7.94
Heat 18: Tiago Pires (PRT) 13.97, Heitor Alves (BRA) 11.27, Marlon Lipke (PRT) 9.90, Patrick Gudauskas (USA) 7.47