JPSAロング「BUDDY&KEINA presents マーボーロイヤル Kjプロ」畑雄二、鈴木裕美が優勝
2014年7月6日(日)神奈川県藤沢市辻堂海岸:JPSAロングボード第3戦「BUDDY & KEINA presents マーボーロイヤル Kj プロ」は大会最終日。昨日同様に、コンテスト会場となっている辻堂のコンディションが良くないため、会場を鵠沼地下道前へ移動してスタート。スネヒザの弱いウネリが辛うじて割れている厳しいスモールコンディションの中、男子のラウンド4からスタート。トップシードが登場するファイナルデイは、波が良くなったのではないかと思わせるグッドライドも披露された。
男子セミファイナルで、佐久間 秀人、鍋島 木口里、秋本 祥平、阿隅 寛典が敗退するなか、男子ファイナルには、第2戦の千倉でプロになったばかりの堀井哲、湘南を代表するロンガー、鈴木剛、3Xグランドチャンピオンのユージン・ティール、そして開幕戦で優勝し、第2戦も2位となった絶好調のカレントリーダー、畑雄二というメンバーが顔を揃えた。
セミファイナルのラストウェイブにおいて、バックハンドの鋭いリエントリーで今回のイベント・ハイエスト・スコア6.25をマークしたルーキーの堀井哲。セミファイナルを終盤の大逆転で勝ち上がった鈴木剛、セミファイナルで追い込まれながら、バックハンドで5.00をスコアしてファイナル進出を決めた畑雄二。ユージン・ティールも大逆転でファイナル進出を決めた。どの選手も勢いのある戦い振りを見せていた。
そんな強者のファイナルは、畑雄二が得意のバックハンドでハングファイブからリエントリーのコンビネーションで4.25をスコアし、素晴しいスタートダッシュを見せる。グーフィーの堀井哲はライトの波で、今回高得点をマークしているバックハンドで長いハングファイブから、リエントリーを決めて、4.75をスコア。鈴木剛は波を読み切れずスコアが伸びない。ユージンはじっくりと波を待つ。
後半に入り、サーフボードを変えた鈴木剛は3.25をマーク。畑雄二は再び左のレフトの波で4.10をマーク。ヒートスコアを8.35として、ファイナルをリードする。そして、2位に堀井哲。3位に鈴木剛、4位にユージン。そのまま時間だけ過ぎ、残り時間5分。後半巻き返す、鈴木剛だったが逆転ならず。昨年の辻堂でも優勝した畑雄二が、好調な堀井哲を抑え、今季2度目となる勝利を手に入れた。
今シーズはこれで5戦中の3戦が終了。ランキングでトップをキープする畑雄二に初のグラチャンの可能性が高まって来た。今回の優勝で、合計獲得ポイントを5,720ポイントとした畑雄二。そんな畑を追いかけるユージン・ティールは4,560ポイントとなり2位で追いかける。8月に予定されている第4戦の新島、調整中の最終戦へと、白熱するグラチャン争いで、ますます目が離せないJPSAロングボード。
鈴木裕美がJPSA初優勝
女子のセミファイナルでは、吉川広夏、鈴木由貴、吉田 佳世、小栗 瑞恵が敗退するなか、女子ファイナルは田岡なつみ、小熊明美、鈴木裕美、岡澤紫穂。スタートからフォアハンドでハングファイブとリエントリーの見事なコンビネーションを披露した鈴木裕美は、ファーストライドからいきなり6.00という今大会のベスト・スコアをマーク。波数も少ない厳しいコンディションでは、かなりのアドバンテージ。
前半セミファイナルまでの勢いが見れなかった田岡なつみだったが、フォアハンドのリエントリーで4.00をマークして追い上げる。しかし、再び鈴木裕美がクローズセクションでリエントリーをメイク。3.25のバックアップ・スコアで下位の選手を大きく引き離す。後半に入り追い上げた小熊明美は、果敢に波を掴むもスコアの出せる波を掴めず3位。じっくりと波を待った岡澤紫穂も巧みなノーズライドを武器に4位。鈴木裕美が、オーストラリアから戻った好調な田岡なつみを抑え、JPSA初優勝を手に入れた。
日本のトップが集結した注目のロング第3戦。サーフメディアは現地からFBで最新情報をお伝えしました!現地からのウェブクリップも配信しています。合わせてご覧下さい。
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写真、キャプション:山本貞彦
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JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/
ベストオブザベストライド賞 サポーテッドバイ/ヴィリダリ・デセルタ(キッズセイバー)
男子 堀井哲 6.25pts
女子 鈴木裕美 6.00pts
JPSA ロングボード第3戦「BUDDY&KEINA presents マーボーロイヤル Kj プロ」
男子
優勝 畑雄二
2位 堀井哲
3位 鈴木剛
4位 ユージン・ティール
女子
優勝 鈴木裕美
2位 田岡なつみ
3位 小熊明美
4位 岡澤紫穂
千葉の旭がホームポイントの鈴木裕美「ファイナルで6.00出して涙出そうだった。」
田岡なつみ。オーストラリアに4ヶ月間ホームステイ。2週間前に帰国。試合中の笑顔がイイね。
畑雄二。二連覇。「千倉では2番だったので絶対優勝しようと思っていた。」
鵠沼ローカルの堀井哲。R−1からファイナルまで攻め続けた。ローカルらしく波を熟知。ノーズにリエントリーを必ず入れ込みポイントを加算。このまま優勝かと思うほど今大会ではキレていた。
鈴木剛。湘南ということで勝ちたかった。決勝の終了ホーン最後まで攻め続けた。
ファイナルでは精彩を欠き2位となったユージン。それでもランキング2位で4度目のグラチャンを目指す。
ヒート前にコンセントレーションする鈴木剛。
安定感のあるノーズライドで勝ち上がったランキング3位の岡澤紫穂は今回4位で、グラチャン争いに加わる
小熊明美は元グランドチャンピオンの意地を見せて3位入賞。
笑顔が印象的だった田岡なつみ
鈴木由貴。R-2で右足首を痛め、ロキソニンで試合に臨むも自分の演技が出来ず敗退。
吉川広夏。波乗りのスキルは一番。しかし、波の小ささ、パワーの無さにやられた。
今回は厳しいコンディションで番狂わせも多発。尾頭、森も予想外の早い敗退となった。
マーボーさんからのコメントでは今大会開催にあたり、スポンサーへの感謝とともに選手への感謝も。
秋本祥平。今大会ではすごく攻めていたし、決勝進出も間違いないと思われたが、畑とユージンの土壇場での逆転で5位に。
プロ選手も協力して行われたキッズセーバーのキッズサーフィンチャレンジでは、100人以上の子供たちが集まった。
畑選手を囲んでスポンサー、スタッフ一同で記念撮影。皆さんお疲れ様でした。
- 【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2014
ロングボード第3戦
BUDDY&KEINA presents
マーボーロイヤル Kj プロ - 期日:7月5日(土)~6日(日)
- 会場:神奈川県藤沢市 辻堂
- 賞金総額:¥1,250,000 (男子¥1,000,000 / 女子¥250,000)
- 特別協賛:有限会社 マーボーロイヤル / 神奈川地所 株式会社