ASP5スター「ボルコム・パイプ・プロ」でケリーがパイプラインで8度目の優勝。

ASP5スター「ボルコム・パイプ・プロ」ケリー・スレーターがパイプラインで8度目の優勝。 


彼の進化は止まらないのか。ケリー・スレーター/Bielmann
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バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2014年2月5日水曜日)-11-タイム・ワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(フロリダ、USA)は、トリプル・オーバーヘッド・バレルのコンディションで行われたASP5スター「ボルコム・パイプ・プロ」で終始、素晴らしいパフォーマンスを見せ、他の選手との圧倒的な格の違いを見せ付けて勝利を掴んだ。

 

この勝利は、スレーターにとってASPツアー66回目の勝利で、バンザイ・パイプラインでは8度目の優勝。そして、今年24シーズン目となるワールド・ツアーをインスパイヤーするスタートとなった。スレータは、来週の火曜日に彼の42回目の誕生日を祝う。

 

Kelly_Chair_Morrissey

 

スレーターは、パーフェクト10を含むコンペティションのトップ10のウェイブ・スコアのうちの5つ(10、9.83、9.77、9.73、9.53)をマークしてイベントを終えた。トップ・ヒート・スコアでも19.77という驚愕のスコアを今朝のラウンドオブ32でマーク。最も名高いサーフィン・ロケーションにおいて、最も光彩を添えられたサーファーとして、彼のパフォーマンスに磨きをかけ、「少人数での最高のパイプ・タイム」をスレーターに与えたようなイベントだった。

 

ケリー/Bielmann

 

スレーターが見せた、複数のハンズフリー・レイト・ドロップとバレルにねじ込むボトム・ターンは明らかに、昨年の12月に行われたパイプ・マスターズに優勝したときに彼が見せたものから、更に進化を遂げたパフォーマンスであった。彼はセッションからセッションまで彼自身の限界をプッシュして、このサーフィンというスポーツにおける進歩の軌跡を上昇し続けている。

 

僕はあの瞬間パイプラインに恋した。そして、それ以来ずっと自分のお気に入りの波となった。

 

「これは自分が人生でサーフした中で、ベストなパイプの一つだった」と、スレーターが言った。「今朝は、本当に危険で、強烈で狂暴な波があった。ダブルアップしていて、新しいスウェルは少し不安定だったね。」

 

パイプラインとの関係に関して:「僕は12歳の頃に、ここに来たのを覚えている。僕は朝、トライアルでジョイ・ブランに会った。そのあと彼は1984年にパイプ・マスターズで優勝したんだ。あの頃を思い出すよ… 僕は見るためにここに来ていて、僕が見た最初の波がバレルで、スピッツを吹き出したビッグ・ドアのような感じがした…あの日から自分にとっての完全な別世界の扉が開いたんだ。僕はあの瞬間パイプラインに恋した。そして、それはそれ以来ずっと自分のお気に入りの波となった。そして、チャレンジは終わらないよ。」

 

メイソン/Bielmann

 

ファイナル進出を果たしたハワイアンのメイソン・ホーは、2位が自分の目標だとスレーターのそれまでのパフォーマンスを見て言った。案の定、ファイナルはスレーターがバックドアで9.53をスコアして開始。メイソンも素晴らしいバックドア・ライドで、7.7をスコアしてそれに応えた。ヒート終了間際に探していた波がメイソンの元へ届くも、惜しくもバレルをメイク出来なかった。

 

一方、ウィゴリー・ダンタスはメイソンのラストウェイブのあとに乗ったパイプでコミットしたバレルをメイクして大逆転。第2位へ滑り込んだ。残念なことに、エイドリアーノ・デ・スーザは、それまでのレイトジャージを見せることはなく4位でフィニッシュとなった。

 

コルボーン/Bielmann

 

7位となったオーストラリアのミッチェル・コルボーンと、9位となったブレント・ドーリントンのパフォーマンスは、非常に高い評価を得た。敢闘賞があるならば、それは物凄いワイプアウトだけでなく、エキサイティングなライドをもたらしたドーリントンが獲得しただろう。

 

小さなミスとバレルをメイク出来なかった波。それが敗因です

 

今年ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー(WCT)にクオリファイ寸前のコルボーンは、今回のパイプの試合では、破れはしたもののスレーターともセミファイナルで対戦し、素晴しい経験をした。「ここでは、自分の出来る限りの経験をすることが鍵になると思います。」と、コルボーンが言った。

 

「最終的にパイプ・マスターズは、いくか必ず参加したい イベントです。今シーズン、怪我人のリプレイスメントとなって、マスターズに出場出来る最高のチャンスを手に入れたんです。だから、ここでやれることは、どんな練習でも最高なんですよ。僕はケリーとセミで戦って、彼のちょっとした魔力に落ちた。小さなミスとバレルをメイク出来なかった波。それが敗因ですよ。」

 

またハードなコンディションとなった今回のイベントで、怪我人も発生。マウイのオラマナ・エレオグラムは、ラウンドオブ32でハイエスト・ウェイブ・スコアをマーク。2年連続でファイナル進出かと思われたが、クォーターで悲劇に見舞われた。彼は、ビッグ・バレルにハード・ボトム・ターンを見せたが、リップの餌食になり、ボードがヒットし足を骨折した。彼はハワイアン・ウォーター・パトロールによって救助され、病院へ急行して手術を受けた。

 

 

今回のボルコム・パイプ・プロは、ローカル・ハワイアン・コンペティターのためのエクストラ・スペシャル・イベントで、オフィシャル・パイプ・マスターズ予選としての役割を果たす。今回のトップ8のハワイアン・コンペティターは2014年のマスターズにローカル・シード選手として出場が可能となる。

 

大橋海人/Bielmann

 

また、今回日本人最後の砦となった大橋海人は、ラウンドオブ32のヒート6で、パーカー・コフィン、マキシム・フスナット、ダミアン・ホブグッドと対戦。バレルをメイクするも思うように波を掴めず4位で敗退。ハワイをホームとする喜納海人は、ラウンドオブ32のヒート5で、エヴァン・ガイゼルマン、トリー・マイスター、ブライアン・トスと対戦し、バックハンドでチャージを見せたが3位敗退となった。

 

これでプロサーフィンの舞台は、ハワイからオーストラリアへ。2月10日-16日で オーストラリアのマンリーで開催されるASP6スターイベントHurley Australian Openには、今回のパイプに出場した大橋海人、大原洋人、加藤嵐をはじめ、大澤伸幸、新井洋人、仲村拓久未、辻裕次郎が参戦予定。ジュニアとウイメンズも同時開催で、ウイメンズには、大村奈央、野呂玲花、武知実波、北澤麗奈、水野亜彩子、庵原美穂、宮坂桃子、須田那月、橋本恋、田代凪沙といった多数のジャパニーズサーファーが参戦予定。世界を目指し挑戦を続ける日本のサムライ達にエールを送り続けたい!頑張れ!日本!http://australianopenofsurfing.com/

 

 

『Volcom Pipe Pro』公式サイトhttp://www.volcompipepro.com/

 

ファイナル:
優勝:ケリー・スレーター(USA)15.7
第2位:ウィゴリー・ダンタス(ブラジル)13.77
第3位:メイソン・ホー(ハワイ)11.5
第4位:エイドリアーノ・デ・スーザ(ブラジル)10.7

 

 

SEMI-FINALS:
1st & 2nd advance; 3rd=5th; 4th=7th
H1: Kelly Slater (USA); Wiggolly Dantas (BRA); Dusty Payne; Mitchel Coleborn (AUS)
H2: Adriano De Souza (BRA); Mason Ho; Kiron Jabour; Torrey Meister

QUARTER FINALS:
1st & 2nd advance; 3rd=9th; 4th=13th
H1: Wiggolly Dantas (BRA); Mitchel Coleborn (AUS); Nathan Yeomans (USA); Olamana Eleogram
H2: Kelly Slater (USA); Dusty Payne; Brent Dorrington (AUS); Conner Coffin (USA)
H3: Adriano De Souza (BRA); Torrey Meister; Damien Hobgood (USA); Cory Arrambide (USA)
H4: Mason Ho; Kiron Jabour; Maxime Huscenot (FRA); Brian Toth (PRI)

ROUND OF 32:
1st & 2nd advance; 3rd=17th; 4th=25th
H1: Olamana Eleogram; Dusty Payne; Leandro Usuna (ARG); Tanner Gudauskas (USA)
H2: Mitchel Coleborn (AUS); Brent Dorrington (AUS); David do Carmo (BRA); Fred Patacchia
H3: Kelly Slater (USA); Nathan Yeomans (USA); Krystian Kymerson (BRA); Charles Martin (GLP)
H4: Conner Coffin (USA); Wiggolly Dantas (BRA); Chris Ward (USA); Kalani David
H5: Torrey Meister; Brian Toth (PRI); Kaito Kino; Evan Geiselman (USA)
H6: Damien Hobgood (USA); Maxime Huscenot (FRA); Parker Coffin (USA); Kaito Ohashi (JPN)
H7: Mason Ho; Adriano De Souza (BRA); Jamie O’Brien; Carlos Munoz (CRI)
H8: Kiron Jabour; Cory Arrambide (USA); Ian Gouveia (BRA); Guillermo Satt (CHL)