ASP1スターイベント「Taiwan Open of Surfing」加藤嵐、椎葉順、辻裕次郎がセミファイナル進出

ASP-WQSイベント「Taiwan Open of Surfing」加藤嵐、椎葉順、辻裕次郎がセミファイナル進出 


辻裕次郎

 

台東、台湾(2013年11月16日土曜日)台湾で史上初となるASPスターイベント「Taiwan Open of Surfing hosted by Taitung.」は大会2日目。2~3フィートのコンディションの中、本日は朝からラウンドオブ16からスタート。そしてクオーターファイナルまで行われ、48人でスタートしたインターナショナル・サーファーもセミファイナルを戦うベスト4が決定。セミファイナルとファイナルは明日開催され、台湾初のASPワールド・ツアー・イベント・チャンピオンが決定する。

 

 

 

今回のイベントはレイトエントリーでラウンドオブ48からの出場となった加藤嵐(JPN)は、ファーストラウンドから絶好調で、ついにイベント・ナンバーワン・シード選手であるニュー・ジーランドのマット・ルイス・ヒューイット(NZL)をクオーターファイナルで下した。加藤嵐は、ヒート開始早々から激しくチャージし、素早いプログレッシブ・サーフィンとパワフルなターンのコンビネーションで、決してリードを奪われる事無く、勝利した。

 

「 マット(ルイス・ヒューイット)がイベントのトップ・サーファーのうちの1人なのは分かっていたので、ちょっとナーバスになっていました。」と、加藤が言った。波はコンスタントではなかったので、良い波だけにフォーカスして行こうと決めてました。セミファイナルでサーフィンするのが凄く楽しみですね。早朝の波は最高なんですよ。明日はファン・デイになると思いますよ。」

 

デデ・スリアナ

 

優勝候補の一人であるデデ・スリアナ(IND)は、同じインドネシアのプトラ・ヘルマワン(IND)とクオーターで対戦。何度もトップが入れ替わる激しいシーソーバトルの末、セミファイナルへと勝ち上がった。両方のサーファーは、エアリアル・スキルをディスプレー。ベスト・ウェイブを狙い撃ちにしたスリアナが、エクセレントなスコアをマークして勝利を手にした。

 

 

「僕はプトラ(ヘルマワン)が、このような波が得意で、ビッグスコアを簡単にゲットできるのを知っていたので、最後はちょっと心配になりました。」と、スリアナが言った。「僕はいくつかの良い波を掴んで幸運だった。プトラはグッドセットでプライオリティーのミスをした。僕が彼をノックアウトしたので、ラディティア・ロンディのASCチャンピオンが決定です。僕も狙っていたので、来年は勝ちたいと思っています。」

 

テイラー・ジェンセン

 

2度のASPワールド・ロングボード・チャンピオンであるテイラー・ジェンセン(USA)は、日本の辻裕次郎に破れて、5位でフィニッシュとなった。「それは、今日の自分にとって7回目のヒートでした。 朝にASPイベントに出て、それからASCのロングボードとノーズ・ライダー・ディビジョンの2ラウンドを戦ったのです。もう家に帰ってゆっくり休むよ。本当に疲れたからね。

 

イベントは楽しかった。その間ずっとショートボードでサーフィンした。いつもはロングボードのコンペティションだけだが、ミックスしてやるのも楽しかったよ。イベントを支援してくれる台湾のサーファーやサーフィンファンに会えて嬉しかった。ビーチはファンとフォトグラファーで埋め尽くされて、やっとジャッジタワーまで歩いて行けたよ。ASP WCT選手の気分だった。」

 

辻裕次郎

 

今回大活躍の日本人サーファー。R32の最終ヒートの辻裕次郎はハイスコアをマークしてヒートスコア11.27で余裕のトップ通過。R16のヒート1で日本人対決となった田中樹、加藤嵐、河村海沙はマデ・ウィディアルタと対戦。ヒートスタートから田中樹が河村海沙にドロップインしてしまい、インターフェアを侵す波乱の展開となった。

 

インタフェアで敗退した田中樹

 

ヒートはマデがバックハンドで5ポイントを2本揃えてヒートをリード。加藤嵐もミドルからグッドライトにチャージを見せて、6.83をスコア2位につける。更にレフトを掴みバックハンドでリエントリーを繰り返した加藤嵐はバックアップを4.33と塗り替えまでを逆転。河村海沙もバックハンドでチャージするも逆転出来ず、田中樹はヒートのハイエストをマークするも敗退となった。

 

田中樹と高梨直人

 

R16ヒート2では椎葉順がスタートからカーヴィングとリエントリーの素晴しいコンビネーションを見せて、6.33のハイスコアをマーク。さらに7.10をスコアしてトップでラウンドアップ。ヒート3では高梨直人と辻裕次郎が同じヒートに。高梨は昨日のサーフィンが嘘のように全く自分のサーフィンが見せられず自滅。辻は果敢にバックハンドでライトブレイクを攻めて、2位でラウンドアップを果たした。

 

椎葉順

 

クオーターファイナルでは、第1ヒートで加藤嵐がニュージーランドのマット・ルイス・ヒューイットを下し、セミファイナルへ勝ち上がった。第2ヒートは椎葉順がインドネシアのマデ・ウディアルタと対戦。マデは小振りなレフトでスコアを重ねる。セットを掴んだ椎葉順は2つのカーヴィングターンとエアのコンビネーションで6.50をスコア。ヒート残り時間10分を切り、再びビッグエアを見せる椎葉順は7.33をスコア。ヒートスコアを13.33とリードを広げて、セミファイナルへ勝ち上がった。

 

加藤嵐

 

第3ヒートは、辻裕次郎が、ロングボードのワールドチャンピオンであるテイラー・ジェンセンと対決。パワフルなマニューバーを見せるジェンセンは、アンダーザリップで激しいスナップを見せて4.67をスコア。それに対し辻裕次郎も巧みにプライオリティを使い、ライトブレイクをゲット。クリティカルなリエントリーとカービングスラッシュ、エアマニューバーのコンビネーションで6.50をスコアする。

 

 

辻裕次郎

 

プライオリティのない辻はミドルでヴァーティカルなリエントリーでバックアップを3.33とし、ヒートをリードする。残り時間5分を切り、じっくり波を待ったテイラーが5.10をスコアして、その差を縮めて追い上げる。ヒート終盤、ミドルから再び波を掴んだ辻は4.17をスコア。更にリードを広げて、ラウンドアップを決めた。

 

明日はいよいよファイナルデイ。サムライ達は台湾初のASPイベントでトロフィーを日本に持って帰れるか!頑張れ!日本!

 

オフィシャルホームページ

For more information logon to TaiwanOpenofSurfing.com

The 2013 Taiwan Open of Surfing is supported by ASP Australasia, ASC, Stream trail, TOOLS & HULA HAWAII, Hurley, Dragon, BABI, Toblerone, Holiwa, BenQ, Carrefour, O’Neill & JingCai Good MG.


 

 

ロングで勝ち上がるハーレー・イングルビー
マット・ルイス・ヒューイット(NZL)
プトラ・ヘルマワン(IND)
ラディティア・ロンディ(IND)
長玉を構えるカメラマンが多い
トニー・シルバニ
台湾オープン
台湾オープン

 

台湾オープン・オブ・サーフィン・セミファイナル・マッチアップ:
SF 1:加藤嵐(JPN)対 椎葉順(JPN)
SF 2:辻裕次郎(JPN)対デデ・スリアナ(IND)

 

台湾オープン・オブ・サーフィン・クオーターファイナル結果:
QF 1:加藤嵐(JPN)def.。マット・ルイス・ヒューイット(NZL)
QF 2:椎葉順(JPN)def.。マデ・ウィディアルタ(IND)
QF 3:辻裕次郎(JPN)def.。テイラー・ジェンセン(USA)
QF 4:デデ・スリアナ(IND)def.。プトラ・ヘルマワン(IND)

 

 

TAIWAN OPEN OF SURFING ROUND OF 16 RESULTS:
HEAT 1:1ST Arashi Kato (JPN), 2ND Made Widiarta (IND), 3RD Izuki Tanaka (JPN), 4TH Kaisa Kawamura (JPN)
HEAT 2:1ST Jun Shiiba (JPN), 2ND Matt-Lewis Hewitt (NZL), 3RD Harley Ingleby (AUS), 4TH Ryan Bignold (AUS)
HEAT 3:1ST Taylor Jensen (USA), 2ND Dede Suryana (IND), 3RD Raditya Rondi (IND), 4TH Nic Jones (AUS)
HEAT 4:1ST Putra Hermawan (IND), 2ND Yujiro Tsuji (JPN), 3RD Rahtu Suargita (IND), 4TH Naoto Takanashi (JPN)