JPBA第3戦「MURSAKI湘南OPEN」で榎戸崇人が3連勝。大原沙莉も今季2勝目。

JPBA第3戦「MURSAKI湘南OPEN」で榎戸崇人が3連勝。大原沙莉も今季2勝目。 


JPBA表彰式

 

2013年7月15日(月・祝)プロボディボードツアーJPBA第3戦『MURSAKI SPORTS PRESENTS 湘南OPEN 2013』が、ASP3スターイベント終了後、3日間に渡り行われ、台風スウェルがヒットした鵠沼海岸で素晴しいファイナルデイを迎えた。コンテストは、男子、女子、そしてボディボードにヒザ立ちしてライディングするドロップニーの3つのディビジョンに分かれて行われ、最終日はクリーンなコンディションの中、メンズのクオーターファイナルからスタート。各クラス熱い戦いが繰り広げられ、ファイナルはドロップニークラスからスタートした。

 

富田和麻山田の連勝を止め、見事優勝。 


ワイルドなライディングスタイルで攻めた富田和麻

 

 

DKクラスでは開幕2連勝し3連勝を狙う山田幸久、大会に復帰して久し振りのファイナルを戦う藤岡慶、コンテストからしばらく離れていたが、今回9.5ポイントのエクセレントをマークし絶好調の茅ヶ崎をホームとする富田和麻、アマチュアの八木章雅というメンバーが顔を揃えた。

しかし、ファイナルが行われる頃になると、サイズダウンとともに、セットの数も減り、オンショアでフェイスも潰された厳しいコンディションとなった。ヒートは前半、アマチュアの八木が果敢にライトの波にチャージ。スコアを重ねてヒートをリード。富田和麻が2位に付ける。ヒート中盤にじっくりと波を待った山田幸久がワンマニューバーで3.00をスコアして2位に浮上。しかし、3位となった富田和麻が2.85をスコアして、一気にトップの座を奪う。後半に山田が追い上げるも一歩届かず、同じ地元茅ヶ崎の大橋海人のASPでの活躍に触発された富田が、山田の連勝を止め、見事優勝を決めた。

 

 

大原沙莉が大逆転。開幕戦に続く今季2勝目 


大原沙莉

 

ウイメンズのファイナルは、開幕戦で優勝した大原沙莉、第2戦で優勝した畠山美南海、第2戦で2位となりランキング5位の刀根真由美、アマチュアの相田桃という戦い。ウイメンズのファイナルは、波数の少ない中、トップの選手が常に入れ替わる、激しいデットヒートが繰り広げられた。

 

そんな中で畠山美南海が、エルロロ、スピンのコンビネーションで5.00、3.00をスコアしてヒートスコア8ポイントでファイナルの前半をリード。ヒート中盤に入り、相田桃がレールワークとエルロロのコンビネーションでインサイドまで上手く繋ぎ4.50、5.50を続けてスコアして、一気にトップへ躍り出る。

 

更に相田はスピードに乗ったスムースなスピンからエルロロへのコンビネーションで6.00をスコアしてリードを広げ、ヒート終盤まで相田桃がトップをキープする。しかし残り時間5分で4位だった大原沙莉が、ファイナルのベストウェイブであるレフトの波にテイクオフすると、ビッグなエルロロをメイク。ファイナルのベストスコアとなる7.50をスコアして一気にトップへ。そのまま大原沙莉が逃げ切り、開幕戦に続く今季2勝目を上げた。

 

 

 

榎戸崇人が今シーズン負けなしの3連勝 


厳しいコンディションでもしっかりとを技をメイクする榎戸崇人

 

 

メンズのファイナルは、昨年3度の優勝を飾り、2年連続でグランドチャンピオンに輝いた榎戸崇人、榎戸ブラザースの兄である榎戸輝、パイプラインで素晴しいパフォーマンスを見せた近藤義忠、地元鵠沼での大会で気合いの入る京谷雄策という日本のトップが顔を揃えた。

 

ファイナルのオープニングライドは、京谷雄策が、緩慢なセクションでのエルロロ2発のコンビネーションで5.00をスコア。近藤義忠も連続エルロロで5.40をスコアする。そして、榎戸輝がエルロロ3発にスピンの4マニューバーで6.75をスコア。バックアップ4.65、ヒートスコア11.40でファイナルをリード。激しいデットヒートを繰り広げる。

 

ヒート中盤に入り、今シーズンも開幕3連勝を狙う榎戸崇人が十八番のARSを披露。ワンマニューバーで6.00をスコア。さらに京谷もARSをメイクして5.50をスコア。京谷が2位に浮上する。後半もリードを続けるのは榎戸輝。しかし残り時間10分となり、榎戸崇人がテイクオフ直後に飛び出るようなエルロロを連続してメイク。ファイナル最高点の7.25をスコアして、4位から一気に大逆転でトップ躍り出て、今シーズン負けなしの3連勝を決めた。

 

今シーズン5戦が予定されている2013年度JPBAツアー。既に3戦が終了して、男子は3戦全勝の榎戸崇人、女子は3戦で2勝している大原沙莉、DKも2勝している山田幸久がレイティングをリード。約1ヶ月のブレイクに入り、ツアー後半戦となる第4戦は、愛知県田原市で9月に開催される「TAHARA CUP」となる。

 

JPBAツアースケジュールはこちらをご覧下さい。http://www.jpba.org/schedule.html

 

JPBA第3戦『MURSAKI SPORTS PRESENTS 湘南OPEN 2013』

JPBA Mens’s Results
優勝:榎戸崇人 第2位:榎戸輝 第3位:京谷雄策 第4位:近藤義忠
JPBA Women’s Results
優勝:大原沙莉 第2位:相田桃 第3位:畠山美南海 第4位:刀根真由美
JPBA Drop Knee Results
優勝:富田和麻 第2位:山田幸久 第3位:藤岡慶 第4位:八木章雅

 

Photos:Masahiko Yoshioka JPBA/Nikon

 

 

惜しくも2位となったアマチュアの相田桃
惜しくも2位となったアマチュアの相田桃
京谷雄策・応援団
小池葵が育て上げた相田、大原、畠山の3名が今回のファイナリスト
最後に逆転され惜しくも2位の榎戸輝
男子ファイナリスト
女子ファイナリスト
イベントの表彰式に集まったギャラリー
スモールコンディションに手を焼いた近藤義忠
エルロロのコンビネーションでハイポイントをマークした京谷雄策
ファイナルの前半をリードした畠山美南海だったが
最後にやってきたレフトで大逆転した大原沙莉
開幕2連勝の山田幸久。バックハンドでスプレーを上げたが連勝はストップ。
ファイナルでは思うような波を掴めなかった刀根真由美