ASP5スター「ボルコム・パイプ・プロ」で大野修聖が見せた驚愕のシークエンス!

ASP5スター「ボルコム・パイプ・プロ」。炸裂するパイプで大野修聖が見せた驚愕の20枚シークエンス! 


大野修聖 ALL photo:kenji sahara

 

ノースショア、オアフ、ハワイ(2013年2月1日)一晩で8−12フィートまでにサイズアップしたパイプラインで、ASP5スター「ボルコム・パイプ・プロ」大会2日目がスタートした。本日は、トップシード選手のパフォーマンスとは別に、昨日のトリッキーなコンディションを見事勝ち上がった日本のサムライ2名が世界の檜舞台でどのようなパフォーマンスを見せるか。注目が集まった。

 

辻裕次郎はトップシードか登場するラウンドオブ64のヒート3に登場。泣く子も黙るブルース・アイアンズ、トリー・マイスターといったハワイアンとタナー・グダスカスと対戦。しかしヒート開始早々、辻裕次郎はファーストウェイブでサーフボードを折るアクシデントに見舞われる。そしてバックアップボードを受け取るために岸に戻り、再びパドルアウトを開始する辻裕次郎。その間にブルースはエクセレント、タナー・グダスカスもハイスコアをマークする。全くリズムを狂わされた辻裕次郎。ヒート終了間際にセカンドウェイブを掴んだ辻裕次郎は、ディープなバレルにプルインするもメイク出来ず、惜しくも4位で敗退となった。

 

辻裕次郎
サーフボードが真っ二つとなった辻裕次郎
辻裕次郎

 

 

大野修聖は、パース・スタンドリック、アリツ・アランブルー、ミゲール・トゥデラと対戦。スタートから果敢にチャージを繰り返す大野マー。波の感触を探るかの様に2.93、2.7をスコアしてヒート序盤をリードする。しかし、その後、パース・スタンドリックが7.17をスコア。トップへ躍り出る。全く動じない大野は、昨日見せた物凄いドロップを見せ、ボトムターンをしながらストール。その体勢をキープしながら、バレルの中に完全に姿を消す。次の瞬間、大野はスピッツとともに物凄い勢いで飛び出して来た。そのライディングは、このヒートのハイエストとなるエクセレントの8.97をスコアする。

 

このライディングは、彼の身体能力の高さを証明するもので、振り落とされそうになりながらもバレルに滑り込み、チューブの中でも見事にボードをコントロール。彼のサーフィンが一段と磨きがかかっている事を感じずにはいられなかった。彼が世界に最も近い男と言われるのは、このようなコンディションでも、しっかりとした彼のサーフィンが見せられるからなのだ。ここ数年、パイプラインで素晴しいパフォーマンスを見せている大野修聖。その成果が現れたシークエンスだと言えよう。動画はヒート・アナライザーでチェック出来るが、ここに掲載した20枚のシークエンスを見るとその凄さがお分かり頂けるだろう。本当に脱帽だ。

 

その波で再びトップに躍り出た大野修聖。2位となったスタンドリックが再び4.83をスコアすると大野からトップの座を奪い返すも、辛抱強く波を待った大野は、再び特大のセットをキャッチ。ジャイアントドロップを見せ、バレルにプルイン。惜しくもメイクはできなかったが6.20をスコアして、再びトップを奪い返す。このコンディションで、この面子で見事1位でラウンドアップを果たした。ラウンドオブ32で大野修聖は、ヒート3でリーフ・マッキントッシュ(HAW)、リカルド・ドス・サントス(BRA)、パンチョ・サリヴァン(HAW)と対戦する。マーの戦いはまだ終わってはいない。頑張れ!大野修聖。

 

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