ボルコム・パイプ・プロの大会2日目はジョン・ジョン・フローレンスが圧倒的なパフォーマンスで支配する。
ノースショア、オアフ、ハワイ（2013年2月1日）８−１２フィートにサイズアップしたパイプラインで、ASP5スター「ボルコム・パイプ・プロ」大会2日目がスタートした。本日はラウンドオブ96のヒート9から、トップシード選手が登場するラウンドアップ64のヒート12までが終了。そんな中で、ジョン・ジョン・フローレンスが圧倒的なパフォーマンスで大会2日目を完全に支配。そのヒートは、彼がスタートから連続して4つの信じ難い9.3、9.53、9.73、9.97というエクセレントなチューブ・ライドをスコア。25分間のフローレンス・スーパー・セッションとなった。
彼のトップ2スコアとなった19.7ポイントは、ここまでのコンペティションにおけるハイエスト・ヒート・トータルとなったが、本日の「エレクトリック・パーフェクト10」は、今日、バンザイ・パイプラインのコンペデビューを飾ったサンタクルーズ出身のナット・ヤングが獲得した。 本日のウェイブ・フェイス・ハイツは、コンスタントに15～20フィート。一日を通して、恐ろしいワイプアウトも繰り返された。
フローレンスにとって、2013年のASPシーズン初参加のイベントとなった「ボルコム・パイプ・プロ」は、多くの期待がかかる長いシーズンのスタートである。昨シーズンはワールド・タイトル争いにも絡んだフローレンス。今シーズンはプレッシャーも覚悟しているが、彼は自分のサーフィンにフォーカスしている。もし今日が、今シーズンを暗示するものであるならば、彼の圧倒的な１年となるであろう。
２０才のフローレンスは、このイベントのナンバー1シード選手でディフェンディング・チャンピオンである。彼の今日のバレルの中で、どれか10だったと思わなかったかという質問に対し、彼は笑いながら答えた。「それは難しい質問ですね。でも全てが最高の気分でした。僕は自分の乗った波より良い波が、そこにはあったと思いますよ。」
彼の卓越したポジショニングとレイト・テイクオフから、彼の鋭いボトム・ターンとフォーム・ボール・バレルまで、それは明らかに彼の独り舞台となった。「それは、本当に楽しいサーフ・セッションでした」と、フローレンス笑いながらが言った。「それは、かなり特別なフィーリングでした。これは冬のパイプの最高な1日なんじゃないかと思います。こんな風にやれるのは本当に難しいですよ。」
彼がスコアした9ポイントライドのうち、一番印象に残った波はという質問に対し、彼が答えた。「バックハンドでテイクオフしたヤツが怖かったですね。ちょっとボトムで数回、へましたとかなと感じました。リップも頭に食らいそうでしたしね。ちょっとしたドラマティックなライディングでした（笑）ここでサーフするチャンスがあるということは良いことです。もし僕がコンテストに出ず、4人のサーファーだけで、こんな波でサーフィンしているのを家で見ていたら、頭がおかしくなっちゃうでしょうね。」
今回初めて、パイプラインでのコンテストに出場したナット・ヤングは、彼のファースト・ウェイブでレアなダブル・チューブ・ライドで、本日の「エレクトリック・パーフェクト10」をマーク。1,000ドルのボーナスを手に入れた。この場所が危険であることや、数々のドラマがあった事を知らないものはいないだろう。彼のパフォーマンスは磨かれ、コントロールされたものだった。「それは自分がここで乗ったなかのベスト・ウェイブでした」と、ヤングが言った。「波自体が本当に信じられないほど素晴らしかった。ここでの試合は初めてなので、自分にとっては練習ですね。１４才の時から、毎冬になるとここに来て、たくさんサーフィンはして来ました。それでも恐怖を感じますね。自分のヒートの前は凄くナーバスになりました。恐怖を感じなかったと言ったら嘘になります。
「でも、あれは本当に良い波に見えましたね。パドルしている時は、まさか10になるなんて思ってもいませんでした。ヒートのスタートで、あのチャンスをゲット出来た事は、本当に素晴らしかったです。プルアウトしたとき、笑ってましたよ。パドルアウトして、みんなが騒いでるのが聞こえて来ました。最高ですね。」
その他の際立ったパフォーマンスを見せたサーファーは、リーフ・マッキントッシュ（HI）、クリス・ワード（USA）、ジョシュ・カー（AUS）、そして、日本の大野修聖だった。大野修聖、辻裕次郎の活躍はこちらをご覧下さい。
主催者は、明日、コンペティションの起こりうるファイナルデイのために、夜明けとともに波をチェック。明朝7時３０分にファーストコールする。予報で波は、クリーンなコンディションとはなるが、徐々にサイズダウン傾向にある。
RESULTS
Round of 64
1st & 2nd advance, 3rd=25th, 4th=49th
H1: Jamie O’Brien (HI); Kolohe Andino (USA); Makai McNamara (HI); Kai Barger (HI)
H2: Eala Stewart (HI); Joel Centeio (HI); Mitchel Coleborn (AUS); Keanu Asing (HI)
H3: Bruce Irons (HI); Tanner Gudauskas (USA); Torrey Meister (HI); Yujiro Tsuji (JPN)
H4: Nat Young (USA); Kahea Hart (HI); Tim Reyes (USA); Shane Beschen (USA)
H5: Reef McIntosh (HI); Chris Ward (USA); Anthony Walsh (AUS); Nathan Yeomans (USA)
H6: Masatoshi Ohno (JPN); Perth Standlick (AUS); Miguel Tudela (PER); Aritz Aranburu (EUK)
H7: Cory Arrambide (USA); Ricardo Dos Santos (BRA); Nic Von Rupp (DEU); Koa Rothman (HI)
H8: John John Florence (HI) 19.7; Pancho Sullivan (HI) 10.36; Sidney Guimaraes (BRA) 9.57; Parker Coffin (USA) 0.96
H9: Josh Kerr (AUS); Alex Gray (USA); Jeremy Johnston (USA); Nathan Florence (HI)
H10: Olamana Eleogram (HI); Krystian Kymerson (BRA); Charles Martin (GLP); Steven Pierson (PYF)
H11: Dale Staples (ZAF); Patrick Gudauskas (USA); Nathan Hedge (AUS); Charlie Carroll (HI)
H12: Wiggolly Dantas (BRA); Cory Lopez (USA); Cristobal De Col (PER); Leandro Usuna (ARG)
Round of 96 continued from yesterday
Surfers listed in order of 1st through 4th – 1st & 2nd advance. 3rd=65th, 4th=81st
Heat 9: Nathan Florence (HI); Krystian Kymerson (Brz); Danny Fuller (HI); Simao Romao (Brz)
Heat 10: Steven Pierson (PYF); Jeremy Johnston (USA); Matt Pagan (USA); Gony Zubizarreta (ESP)
H11: Dale Staples (ZAF); Leandro Usuna (ARG); Makuakai Rothman (HI); Jeronimo Vargas (BRA)
H12: Cristobal De Col (PER); Charlie Carroll (HI); Kalani Chapman (HI); Dane Gudauskas (USA)
H13: Marcus Hickman (HI); Connor Coffin (USA); JD Irons (HI); Tanner Hendrickson (HI)
H14: Ian Gentil (HI); Stephen Koehne (HI); Dylan Goodale (HI); Dillon Perillo (USA)
H15: Leandro Bastos (BRA); Joshua Moniz (HI); Ian Walsh (HI); Dege O’Connell (HI)
H16: Balaram Stack (USA); Sean Moody (HI); Evan Valiere (HI); Hank Gaskell (HI)
オフィシャルサイトのヒートアナライザーでは、全てのヒートがチェック出来る。
http://www.volcompipepro.com/heat-analyzer/index.html
