ケリア・モニーツが優勝。ASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・タイトル獲得。吉川5位。

ケリア・モニーツが優勝。ASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・タイトル獲得。吉川広夏が5位と健闘。 


ケリア・モニーツ(HAW)Copyright: Swatch/Poullenot
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万寧、海南島/チャイナ(2012年11月25日日曜日)中国・海南島で開催されていたASP-WWLT「スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ2012」が終了。ケリア・モニーツ(HAW)が、ファイナルでチェルシー・ウィリアムス(AUS)を下し優勝。そして、初のASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・タイトルを獲得した。

昨年のスウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナでもファイナルを戦った二人は、再びファイナルでバトルを展開。昨年はウィリアムスが優勝したが、今回はモニーツが栄冠を手に入れた。中国で勝利を手にした2人目のASPワールド・チャンピオンとなったモニーツは、イベントを通してエクセレント・スコアをマーク。そして、ファイナルは明らかに彼女のワンサイドゲームとなった。彼女はシフトしながら入ってくるパーフェクションを読み、スタイリッシュかつ優雅なノーズライドとクリティカル・ターンを決めた。

ケリア・モニーツ(HAW)

「私達はスコアが聞こえなかったので、ヒート終了後、どうなっているのか分かりませんでした。」と、モニーツが言った。「それから、チェルシー(ウィリアムス)は私を見て『よくやったね!』と言ってくれて、かなりストークしました。すると、ビーチに居たハワイの男の子達が全員、叫んでいて、直ぐに自分が勝ったんだと分かりました。再びファイナルでチェルシーと戦えるなんて信じられませんでしたね。今朝、ヒート組を見て、ひょっとすると私達が再びファイナルで当たるかもしれないと思っていました。私達がコンテストの前に練習していたとき、私は彼女にファイナルで逢いましょう!って言ったんです。私がファイナルをメイクするとは本当に思っていなかったので、ジョークのつもりだったんです。でもそれが現実になって、私が優勝なんて信じられない気分ですね。」

ケリア・モニーツ(HAW)

ヤング・ハワイアンはASPワールド・チャンピオンの名声のあるリストに加わり、ゴールド・コーストで2月に開催されるASPワールド・サーフィン・アワードで正式に表彰される。「ASPワールド・タイトルをハワイに取り戻せたことは、多くの意味があります。」と、モニーツが言った。「これはワールド・チャンピオンを決定する唯一のイベントで、私はトレーニングをして、このイベントのために準備をしてきました。勝てた事がまだ信じられない感じがすします。私は、自分の家族、友人、スウォッチと中国のローカルの人、すべてに対して本当に感謝したい! ありがとうございました。」

 

惜しくも2位となったウィリアムスは、今年のスウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナにおける全てヒートで、エクセレント・スコアをマークして、2年連続の優勝も目前であったが、ファイナルではリズムを掴む事ができなかった。ASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・タイトルを逃したウィリアムスは、涙を懸命にこらえていた。「ファイナルを再びメイク出来たことは、最高の気分ですね。」と、ウィリアムスが言った。「ケリア(モニーツ)は本当に良いサーフィンをしていました。私は全く良い波を見つけられませんでした。私は昨年優勝しましたが、ASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・タイトルは獲得できませんでした。彼女は今年優勝して、ワールドタイトルを獲得したので、彼女が本当のウイナーだと思いますよ。」

 

サマー・ロメロ(USA)は、モニーツとのタイトな戦いに敗れ、スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナで2年連続の3位となった。セミファイナルでモニーツと対戦したロメロは、終始ヒートをリード。モニーツを完全に追い込んでいた。しかし、モニーツは終了間際のラストウェイブでクリティカル・ハング10とスタイリッシュなカーヴィングをメイクし大逆転を決めた。また、2011年のASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・チャンピオンのリンジー・スタンライド(USA)を下した16才のカリフォルニアン、カリーナ・ロズコ(USA)は、ジャスティーン・デュポン(FRA)とトーリー・ギルカーソン(USA)を下し、セミファイナル進出を果たしたが、チェルシー・ウィリアムス(AUS)に敗れ3位となった。

 

スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ2012のフォーム・サーファーの1人だった、2度のASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・チャンピオンであるジェニファー・スミス(USA)は、ラウンド5で18.90というハイエスト・ヒート・トータルを記録したが、モニーツとのクオーターファイナルで1ポイント未満で敗退。5位タイでイベントをフィニッシュした。

 

スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ2012で、トップ18にランキングされたサーファーは、来年度のASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・チャンピオンシップへ自動的にリクオリファイされ、トップ34の残りの選手は各地域のASPロングボード・クオリファイ・イベントを通して決定される。

 

吉川広夏が5位入賞。

 

ベスト12進出を決めていた日本の島尻祐子、吉川広夏は、両者ともラウンド4で1位通過できずにラウンド5を強いられた。そして、ラウンド5ではマンオンマンで二人が第1ヒートで対戦。ヒート中盤に8ポイントをマークした吉川広夏がクオーターファイナル進出を決めた。そして、クオーターのヒート1で、今回準優勝のチェルシー・ウィリアムス(AUS)と対戦した吉川広夏だったが、昨年のイベントチャンピオンにコンビネーションで惜しくも敗退。それでも日本人最高位となる5位入賞を果たし、来年度のASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・チャンピオンシップへのリクオリファイを決めた。

 

 

 

スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ2012最終結果:
優勝:ケリア・モニーツ(HAW)16.05 def.。
第2位:チェルシー・ウィリアムス(AUS)9.50

スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ2012:セミファイナル
SF 1:チェルシー・ウィリアムス(AUS)17.20 def.カリーナ・ロズコ(USA)9.65
SF 2:ケリア・モニーツ(HAW)12.80 def.サマー・ロメロ(USA)12.50

スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ2012:クオーターファイナル
QF 1:チェルシー・ウィリアムス(AUS)16.30 def.吉川広夏(JPN)8.25
QF 2:カリーナ・ロズコ(USA)12.85 def.ジャスティーン・デュポン(FRA)8.65
QF 3:サマー・ロメロ(USA)12.25 def.ジョージア・ヤング9.55(AUS)
QF 4:ケリア・モニーツ(HAW)15.75 def.ジェニファー・スミス(USA)14.90

スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ2012:ラウンド5
ヒート1:吉川広夏(JPN)12.50 def.島尻祐子(JPN)8.25
ヒート2:カリーナ・ロズコ(USA)12.00 def.トーリー・ギルカーソン(USA)10.75
ヒート3:ジョージア・ヤング15.60(AUS)def.クロエー・カルモン(BRA)12.25
ヒート4:ジェニファー・スミス(USA)18.90 def.アタランタ・ナシメント(BRA)8.50

スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ2012:ラウンド4
ヒート1:チェルシー・ウィリアムス(AUS)、吉川広夏(JPN)、トーリー・ギルカーソン(USA)
ヒート2:ジャスティーン・デュポン(FRA)、カリーナ・ロズコ(USA)、島尻祐子(JPN)
ヒート3:サマー・ロメロ(USA)、ジョージア・ヤング(AUS)、アタランタ・ナシメント(BRA)
ヒート4:ケリア・モニーツ(HAW)、ジェニファー・スミス(USA)、クロエー・カルモン(BRA)

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