ASP WCT第9戦「オニールCWC」でタジ・バロウ優勝。パーコはASP WCTリードをキープ。

ASP WCT第9戦「オニールCWC」でタジ・バロウ優勝。パーコはASP WCTリードをキープ。


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スティーマー・レーン、サンタクルーズ/カリフォルニア(2012年11月6日火曜日)ASP WCT第9戦「オニール・コールドウォーター・クラシック」が終了。ソリッドな6フィートのコンディションとなったスティーマー・レーンで行われたファイナルで、タジ・バロウ(AUS)が、マット・ウィルキンソン(AUS)を下し優勝した。

 

オープニング・ラウンドから静かに勝ち進んだバロウは、ラウンドが進むにつれて勢いを増し、ファイナルデイには、素晴らしいフォアハンド・マニューバー・バリエーションを披露した。バロウは、ウィルキンソンとのファイナルまでに、ヤング・ブラジリアンのガブリエル・メディーナ(BRA)とグーフィー・フッターのトラヴィス・ロギー(ZAF)を倒し勝ち上がって来た。バロウとウィルキンソンは、スタートから激しいサーフィンを披露したが、両者ともソリッドなバックアップ・スコアを手に入れるのに苦戦していた。そして、ウィルキンソンが終了間際にチャンスを掴んだが、サード・クリティカル・マニューバーでワイプアウト。惜しくも逆転する事は出来なかった。

 

「この勝利は、信じがたい気分だよ。」と、バロウが言った。「時にベスト・ヒートとは感じていない時に優勝出来るものなんだ。イベント全体でも良いヒートは戦えなかった。でも気分は良かったよ。かなりトリッキーな波で、僕のウェイブ・カウントが唯一助けになったと思う。あのファイナルは、バックアップのバトルだったね。僕たちは、同じようなスコアの2本を持っていて、バックアップを探し回っていたんだ。そしてウィルコ(マット・ウィルキンソン)が、あの最後の波で落ちたんだ。彼は逆転出来たはずだったが、僕が勝つことができたんだ。」

 

今シーズンの開幕戦に次ぐ2勝目をあげたバロウは、ASP WCTランキングNo.6にアップした。「僕がタイトルレースから外れた時から、もう1勝したかったんだ。」と、バロウが言った。「レースから外れたのは残念だけど、このサンタクルーズで優勝出来て本当に嬉しいよ。今シーズン1勝だけだったのが、2勝目を上げられて本当に嬉しいよ。」

 

マット・ウィルキンソン(AUS)が初WCTファイナル

 

2010年のこのイベント優勝しているウィルキンソンは、スティーマー・レーンで彼のリーサル・バックハンド・アタックを続けた。そして 、本日のハイエスト・ヒート・トータル17.73を叩き出し、エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)とミシェル・ボウレズ(PYF)を下して、初のASP WCTファイナル進出を達成した。「ラウンド3をメイクしたとき、僕は本当にストークしました。」と、ウィルキンソンが言った。「そのあとの全てのヒートから勢いがついていきました。信じられない感じでしたね。僕は9ポイントを手に入れていて、それをバックアップしていた。一年中、僕は1つのビッグスコアだけで負けていたんです。ここでは、全てのヒートで良い感触を得ていました。もし僕があの最後のターンをメイクできれば、9ポイントだったと思います。」

 

ASP WCTランキングで第30位にランクされ、オニール・コールドウォーター・クラシックに入ったウィルキンソンは、リクオリファイは絶望的な状況だった。「僕は、頭がおかしくなり始めていた」と、ウィルキンソンが言った。「ハワイまで、それを引っ張りたくなかったんです。どんなことでも起こり得る場所ですからね。たくさんのローカルがコンテストに出場してくる、他のコンテストには無い状態です。 いつもより、より多くのラウンドをサーフィンしなければならない ―ラウンドをたくさん戦わなくてはならないのは、下位の選手にとって不利ですから。ハワイにこのポイントを持って入れるのは、嬉しいですね。」

 

今回の2位入賞で、ウィルキンソンは、ASP WCTランキングで22位、ASPワールド・ランキングで15位へジャンプアップ。2013年のASPトップ34の彼のポジションを固めた。また、3位となったのはミシェル・ボウレズ(PYF)とトラヴィス・ロギー(ZAF)。クオーターファイナルでASP WCTランキング・リーダーのジョエル・パーキンソン(AUS)を下したロギーも今回の上位入賞で17位にジャンプアップし、リクオリファイの希望を繋げている。

 

ケリー・スレーター(USA)は9位

 

カレントASP WCT No.2のケリー・スレーター(USA)は、エイドリアーノ・デ・スザとのラウンド4でリズムを見つけられず、9位でフィニッシュとなった。イベントからの早期敗退にもかかわらず、今回のスレーターの9位入賞は、トップを走るパーキンソンとの数字的レイティング・ギャップを縮める。「僕は数字を見ていなかった。でも十分に面白くなったね。僕はこれで2千ポイントを獲得した」と、スレーターが言った。「これでジョエル(パーキンソン)は、9位をドロップして5位を入れる。そして、僕は500をドロップして、3,000ポイントを獲得した。それは、ジョエル(パーキンソン)を逆転する大きなチャンスである。」

ワールドタイトルへのシナリオ

今シーズンの最終戦を前に、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ケリー・スレーター(AUS)、ミック・ファニング(AUS)といった3人のサーファーは、数字的に2012年のASPワールド・タイトル・レースの渦中に居る。

パーコがビラボン・パイプ・マスターズで13位、9位、5位でフィニッシュするならば:スレーターは、2012年のASPワールド・タイトルを獲得するために5位より上位が必要、ファニングは優勝が必要である。パーコが3位タイならば、スレーターは3位より上位。パーコが2位ならばスレーターは優勝、ファニングは脱落。パーコが優勝すれば、2012年のASPワールド・タイトルが彼に確定する。とにかく2名はパーコより先に負けるわけにはいかないという状況だ。

 

バンズ・ハワイアン・トリプルクラウンの第3戦となるWCT最終戦のビラボン・パイプ・マスターズは、12月8日から20日のウエイティング期間で開催される。

 

 

オニール・コールドウォーター・クラシック・ファイナル結果:
優勝:タジ・バロウ(AUS)13.10
2位:マット・ウィルキンソン(AUS)12.70
オニール・コールドウォーター・クラシック・セミファイナル結果:
SF 1:タジ・バロウ(AUS)14.57 def.トラヴィス・ロギー(ZAF)12.40
SF 2:マット・ウィルキンソン(AUS)17.73 def.ミシェル・ボウレズ(PYF)12.10

オニール・コールドウォーター・クラシック・クオーターファイナル:結果
QF 1:タジ・バロウ(AUS)13.83 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)8.60
QF 2:トラヴィス・ロギー(ZAF)13.83 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)13.00
QF 3:ミシェル・ボウレズ(PYF)16.27 def.ジェレミー・フローレス(FRA)12.50
QF 4:マット・ウィルキンソン(AUS)13.07 def.エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)11.83

オニール・コールドウォーター・クラシック:ラウンド5結果
ヒート1:ガブリエル・メディーナ(BRA)13.16 def.アレホ・ムニーツ(BRA)6.70
ヒート2:トラヴィス・ロギー(ZAF)10.50 def.ラオニ・モンテイロ(BRA)8.90
ヒート3:ミシェル・ボウレズ(PYF)15.00 def.ダミアン・ホブグッド(USA)8.00
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)10.50 def.ケリー・スレーター(USA)9.40

カレントASP WCTトップ5(オニールCWC後):
1. ジョエル・パーキンソン(AUS)53,900pt
2. ケリー・スレーター(USA)50,700pt
3. ミック・ファニング(AUS)47,000pt
4. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)44,350pt
5. エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)42,350pt

 

 

 

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http://www.oneill.com/cwc/