ASP-WCT第6戦「Hurley Pro at Trestles」はラウンド4までが終了

ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー第6戦「Hurley Pro at Trestles」はラウンド4までが終了。


Joel Parkinson © ASP / Rowland

 

ロウワー・トラッスルズ、カリフォルニア/USA(2012年9月19日水曜日)ASP-WCT第6戦「Hurley Pro at Trestles」は大会3日目。良い波を待ってレイデイがコールされた昨日から、予報通りロウワー・トラッスルズの玉石ポイントブレイクはクリーンな4~6フィートのグラッシーなコンディションとなり、ラウンド3とラウンド4が完了した。

 

ASP WCTランキングでカレントNo.2のジョエル・パーキンソン(AUS)は、ハーレー・プロのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアとなる9.93をスコアした。スタイリッシュなサーフィンを見せるパーキンソンは、長いライトハンド・ウォールに狙いを定めて、テール・ドリフトのターンと、カーヴィングなどのテクニックをシームレスに何度も組み合わせ、ベテランのテイラー・ノックス(USA)を下した。

 

「あの波は気分がよかったよ。」と、パーキンソンが言った。「それは、パーフェクトで小さなロウワーズ・ウォールだった。あの最初のグッドヒットは素晴しかったね。それでファースト・ターンから自信が持てたんだ。僕は、アウトでテイラーからパワーをもらった。彼は経験豊富な素晴らしいベテラン・サーファーさ。彼は、みんなが応援している選手のひとりだよ。彼はきっと何度か勝ち上がって結果をゲットできるはずさ。」

 

「僕はただミック(ファニング)に遅れないように付いていくだけだよ。

 

午後に行われたラウンド4で同様の素晴しいパフォーマンスを披露したパーキンソンは、仲間のゴールド・コースター、ミック・ファニング(AUS)と2012年のASPワールド・タイトル争いを繰り広げている。「僕はただミック(ファニング)に遅れないように付いていくだけだよ。」と、パーキンソンが言った。「僕は彼の最後のパフォーマンスを見た。それは多分、彼のベストではなかったと思うけど本当にソリッドだった。彼には勢いがある、彼はイベントを通して勢いを増し、イベントの終わる頃に、彼は本当のフォームを見つけ始める。ケリー(スレーター)とタジ(バロウ)のような要注意人物のサーファー全ては、今日のラウンド3で勝った。僕は彼ら同様にラウンドアップしたかったんだ。」パーキンソンは、ダイレクトにクオーターファイナルへ進んだ。

John John Florence (HAW) © ASP/ SCHOLTZ

カレントASP WCT No.3のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ラウンドでツアー・ルーキーのヤイディン・ニコル(AUS)とのスローヒートでベスト・ウェイブをゲット。ジョディ・スミス(ZAF)、エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)と対戦したラウンド4では、18.57という本日のハイエスト・ヒート・トータルをマークして、ダイレクトにクオーターファイナル進出を決めた。「ヤイディン(ニコル)とのスローヒートで、いくつかの良いスコアをゲット出来て良かったですよ。」と、フローレンスが言った。「波が最高に楽しかったですね。それが僕のせいか波のお陰かは分からないですけど。ボードを変えて、ラウンド4では楽しんでヒートをサーフ出来ました。クォーターにダイレクトに勝ち上がれて最高です。ラウンド5のヒートがイベントで最も危険なヒートのような気がするんですよね。」

 

Kelly Slater © ASP / Rowland

 

 

ASP-WCT史に残る50勝目をマークするケリー

 

11-タイムASPワールド・チャンピオンで昨年のハーレー・プロ・チャンピオンであるケリー・スレーター(USA)は、ラウンド3の対戦者となったマット・ウィルキンソン(AUS)をオープニング・ライドで8ポイント-スコアをマークすると、直ぐに追い込んでヒートを完全に支配した。「僕は今朝、レフトが少し切り立っていると思たんだ。」と、スレーターが言った。「ライトのほうがより長い波だけど、レフトにはいくつかのコーナーがある。でも、おかしいよね。 それはパーフェクトなようでも実際のところ本当はフラットでソフトなんだ。ライトをサーフするのは容易ではないよ。朝日は眩しいしね。」

 

イベントの12年の歴史のなかで7度のファイナルを経験したスレーターは、20年間の彼のキャリアを助けた波とのより密なリレーションシップがある。そして、トラッスルズの今年のハーレー・プロの勝利はASP-WCT史に残る50勝目をマークすることになる。「僕は、ロウワーズが大好きなんだ。」と、スレーターが言った。「それは僕が小さい子供の時から、大好きな波の1つであった。僕は1984年に初めてここでサーフィンをした。そして、初めてカリフォルニアに来て、ここでサーフし、本当にワクワクしていたよ。僕がプロとして初めて優勝したのも、この場所で行われたコンテストだった。 僕はこの場所と良い関係があると感じるんだ。僕の大好きなトム・カレンも、ここでプロ初優勝を決めた。だから僕がここでプロ初優勝を決めたのは特別な意味があったんだよ。僕がクイックシルバーと契約をスタートさせた直後のことさ。1989年からここでサーフィンコンテストに参加しているけど、ずいぶん長いよね。」

 

「正直なところ、僕は追い詰められている。」と、スレーターが言った。

 

フロリダを代表するスレーターは、前回のイベントで13位となって現在ASP WCTランキングがNo.4である。スレーターは、今年12回目のASPワールド・タイトルを勝ちとることを望むならば、これ以上のエラーの余地はないと認めた。「正直なところ、僕は追い詰められている。」と、スレーターが言った。「 僕がタイトル・レースを年末に勝ちたいならば、あらゆるヒートは本当に重要となる。ブラジルを欠場したあと、タヒチでも馬鹿なミスをした僕に身動きする余地はまったくない。ASP WCTイベント10戦のうちベスト8で最終ランキングが決定するツアーでは、2戦の結果を捨てることが出来る。時にそれは良い。集中を保つのを助けてくれるからね。僕は正しい選択をする事が出来た。あとは僕が早くに誰かによってつぶされないことを望むだけさ。」

コンペティションが再開するとき、スレーターはラウンド5でジェレミー・フローレス(FRA)と戦う。

 

イベント主催者は、明朝午前7時30分にファーストコール。午前8時のスタートを目指す。※現地時間の 朝7時30分 は、日本時間の 夜23時30分。

 

 

トラッスルズのハーレー・プロは、9月16日から22日までウエイティング期間を保持し、http://www.hurley.com/hurleypro/live.cfmでライブ中継される。またオフィシャルサイトではオンデマンドで見逃したヒートもチェック可能。http://www.hurley.com/hurleypro/dvr/dvr.cfm

 

 

ハーレー・プロ・ラウンド5マッチアップ:
ヒート1:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対ミック・ファニング(AUS)
ヒート2:ジェレミー・フローレス(FRA)対ケリー・スレーター(USA)
ヒート3:ジョシュ・カー(AUS)対ジョディ・スミス(ZAF)
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対ガブリエル・メディーナ(BRA)

 

ハーレー・プロ:ラウンド4
ヒート1:タジ・バロウ(AUS)12.93、ジュリアン・ウィルソン(AUS)12.60、ケリー・スレーター(USA)11.20
ヒート2:エイドリアン・バカン(AUS)17.23、ジェレミー・フローレス(FRA)15.97、ミック・ファニング(AUS)10.17
ヒート3:ジョエル・パーキンソン(AUS)17.87、ガブリエル・メディーナ(BRA)15.40、ジョシュ・カー(AUS)13.63
ヒート4:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)18.57、エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)16.27、ジョディ・スミス(ZAF)12.67

 

ハーレー・プロ:ラウンド3
ヒート1:ケリー・スレーター(USA)15.70 def.。マット・ウィルキンソン(AUS)10.00
ヒート2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)14.03 def.。アレホ・ムニーツ(BRA)12.34
ヒート3:タジ・バロウ(AUS)15.60 def.。アダム・メリング(AUS)14.30
ヒート4:ジェレミー・フローレス(FRA)16.20 def.。カイ・オットン(AUS)12.23
ヒート5:エイドリアン・バカン(AUS)18.13 def.。ヘイター・アルベス(BRA)8.93
ヒート6:ミック・ファニング(AUS)15.34 def.。ダスティー・ペイン(HAW)13.33
ヒート7:ジョエル・パーキンソン(AUS)18.33 def.。テイラー・ノックス(USA)13.33
ヒート8:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.37 def.。ミシェル・ボウレズ(PYF)17.06
ヒート9:ジョシュ・カー(AUS)13.53 def.。ビード・ダービッジ(AUS)9.67
ヒート10:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)17.20 def.。トラヴィス・ロギー(ZAF)15.77
ヒート11:ジョディ・スミス(ZAF)14.67 def.。ブレット・シンプソン(USA)10.90
ヒート12:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)14.44 def.。ヤイディン・ニコル(AUS)9.90