ウイリアン・カルドゾ(BRA)が6スター・バートン・トヨタ・プロで優勝。(3/18)
ニューキャッスル、NSW/オーストラリア(2012年3月18日日曜日)
オーストラリアのニューキャッスル、ミアウェザー・ビーチで開催されていたオーストラリア最古のサーフィン・フェスティバル「サーフェスト」のメインイベントである男子ASP6スター「「Burton Toyota Pro(バートン・トヨタ・プロ)」が終了。4フィートにサイズアップしたコンディションで行われたファイナルで、ウイリアン・カルドゾ(BRA)が、フリーペ・トリード(BRA)を下し優勝した。
カルドゾは、このイベントに2006年に勝ったネコ・パダラッツ(BRA)、2008年に勝ったエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)に次ぐ、3人目のブラジリアン優勝者として、バートン・トヨタ・プロのエリート勝利者のリストに加わった。
ファイナルでトリードは、プライオリティーを持っていない状況でカルドゾの波にドロップイン。プライオリティー・インタフェアをとられた。プライオリティを持っているサーファーは、自分が選んだ波に対する無条件の権利を持っている。だから、奥からサーファーが乗ってこようとも、ヒート中に優先権のあるサーファーはドロップインしても許される。そして、ASPルールでは、サーファーが、そのプライオリティー・インタフェアを侵すと、通常ベウト2ウェイブが加算されるヒート・トータルが1本に減ってしまう。しかしトリードは、モンスター・エア・リバースで9.50をスコア。ヒート後半まで、そのスコアのみでリードを保持したが、ヒート終盤にカルドゾのパワーサーフィンが炸裂しヒート・トータルを10.61とし勝利を手にい入れた。
「僕は最高にハッピーですよ。」と、カルドゾが言った。「エイドリアーノ(デ・スザ)が勝ったとき、僕は5番だった。だからいま最高に信じられない気分です。フリーペ(トリード)がインタフェアを侵したとき、相当ナーバスになっていましたね。僕は僅かなスコアで逆転出来たにもかかわらず、落ち続けたんです。それから、僕はあの7ポイント-ライドを手に入れた。優勝できた事が分かって最高に嬉しかったですよ。」
絶好調だったトリードは痛恨のインタフェアで勝利を逃す。
セミファイナルでイベント唯一のパーフェクト10ポイント-ライドを記録したトリードは、ファイナルでもパーフェクトに近い9.50をスコアするも、カルドゾのトップ2ライドによって逆転された。「僕がインタフェアをしたとき、彼がそこに居るのが見えなかったです。」と、トリードが言った。「確かにがっかりですけど、オール・ブラジリアンのファイナルで2位になれて嬉しいですね。この結果でシーディングはかなり良くなると思います。僕は今年より多くのASPスター・イベントに出場したいんです。僕は本当にエアをするのが好きで、トレーニングをたくさん積んできました。それが結果に結びついて来ているんだと思います。」
そして、オーストラリア・レッグは会場をウエスタン・オーストラリアのマーガレット・リヴァーに移し、ASPプライム「テルストラ・ドラッグ・アウェア・プロ」が3月20-25日で開催される。
大野修聖は25位でフィニッシュ。
今回のイベントには、日本から大野修聖、辻裕次郎、田嶋鉄兵、大澤伸幸、大橋海人がエントリー。大野修聖はラウンドオブ48に日本人として唯一人、勝ち上がりヒート3に登場。WTサーファーのアダム・メリングをはじめ、ナット・ヤング、ヒース・ジョスキといった強豪選手と対戦した。
スタートからグッドウェイブを掴んだ大野は、フィンアウトのビッグ・リエントリーをメイクし5.00をスコア。さらにセカンド・ウェイブではリエントリーとカーヴィングのコンビネーションで7.33をスコア。ヒートスコアを12.33とし素晴しいスタートダッシュでヒートをリードした。その後、メリングに逆転されたものの、中盤まで2位をキープ。しかしヒート終盤に高得点をマークし、追い上げて来たナット・ヤングが2位に浮上。大野は3位に転落となった。
まだ充分に逆転の可能性がある状況だった残り時間5分。2位のヤングと同じ波にテイクオフした大野は痛恨のインタフェアを取られ、惜しくも3位敗退。25位でフィニッシュとなってしまった。大野修聖と辻裕次郎はこの後、3月20-25日にマーガレット・リヴァーで開催されるASPプライム「テルストラ・ドラッグ・アウェア・プロ」に出場予定。オールタネイトには田嶋鉄兵の名前もある。彼等の今後の活躍を期待し、エールを送り続けよう。頑張れ日本!
バートン・トヨタ・プロ最終結果:
優勝:ウイリアン・カルドゾ(BRA)10.16
第2位:フリーペ・トリード(BRA)9.50
バートン・トヨタ・プロ・セミファイナル:
QF 1:フリーペ・トリード(BRA)15.00 def.ゲイブ・クリング(USA)12.07
QF 2:ウイリアン・カルドゾ(BRA)14.40 def.ヒズノメ・ベテーロ(BRA)11.27
バートン・トヨタ・プロ・クオーターファイナル:
QF 1:フリーペ・トリード(BRA)16.34 def.ナット・ヤング(USA)
QF2:ゲイブ・クリング(USA)15.67 def.エヴァン・ガイゼルマン(USA)12.37
QF 3:ウイリアン・カルドゾ(BRA)14.90 def.クリス・フレンド(AUS)14.40
QF 4:ヒズノメ・ベテーロ(BRA)16.16 def.ミッチ・クルーズ(AUS)15.76
Burton Toyota Pro (Men’s ASP 6-Star)「バートン・トヨタ・プロ」3月12日~18日
Hunter Ports Women’s Classic (Women’s ASP 6-Star)「ハンター・ポート・クラシック」3月12日~17日
CHIKO Pro Junior「チコ・プロ・ジュニア」3月8日~11日※終了
8-11 March, 2012 | CHIKO Pro Junior | Merewether Beach |
12-17 March, 2012 | Hunter Ports Womens Classic | Merewether Beach |
12-18 March, 2012 | Burton Toyota Pro | Merewether Beach |