トライアル出場の大野修聖は、惜しくもラウンド1で敗退

トライアル出場の大野修聖は惜しくも敗退。ギャレット・パークスとフィリッパ・アンダーソンがワイルドカードを獲得。(2/24)

 

Garret Parkes © ASP/Robertson

ゴールド・コースト、クイーンズランド/オーストラリア(2012年2月24日金曜日)

2012年ASPワールドツアー開幕戦である「クイックシルバー ・プロ ・ゴールドコースト」のスタートを明日に控え、メインラウンドへの出場枠をかけた男女のトライアル「MOSKOVAトライアル」が、ストーミーなスモール・コンディションのなか開催。いま日本で最も世界に近い男、大野修聖が出場した。大野修聖は、出場直前のインタビューで「サーファーにとってのディズニーランド、スナッパーで4人だけでサーフィンが出来ることは僕にとっては最高のモチベーションです。いい波に乗り、思い切り楽しくコミュニケーションしたいと思います。」と語っていた。

 

Masatoshi Ohno photo:QUIKSILVER JAPAN

 

大野修聖は、ASPワールド・ジュニア・タイトル第2位のギャレット・パークス、ブラジルのジェシー・メンデス、地元ゴールド・コースト・チャージャのブレント・ドーリントンをはじめとする18人のサーファーとトライアルを戦った。大野修聖はヒート4でアライン・リオウとデデ・スリアナと対戦。バックハンドのアライン・リオウ、フォアハンドのデデ・スリアナはスコアリング・ウェイブを見つけスコアを重ねて行く。マー大野は全く良い波を見つけられない。残り時間5分を切りマー大野に必要なスコアは8.05。波とのリズムが合わず厳しい状況に追い込まれた大野修聖。ラストウェイブで4.15をスコアし巻き返しを図るもタイムアップとなり3位敗退となった。

厳しいコンディションのなか、最終的にファイナルに勝ち上がったのは、クリストバル・デ・コル(PER)ノア・レーン(AUS)アライン・リオウ(PYF)ギャレット・パークス(AUS)の4名。12.75のヒートスコアをマークしたバイロン・ベイのギャレット・パークス(AUS)が、バックハンドでチャージしたクリストバル・デ・コル(PER)の追撃を抑え、トライアル優勝。「クイックシルバー ・プロ ・ゴールドコースト」のワイルドカードを手に入れた。

パークスのラウンド1での対戦相手は、前評判の高いカリフォルニアのワールド・ツアー・ルーキーであるコロヘ・アンディーノ(USA)と、サーフィン界の最も素晴らしいコンペティターと言われるスレーターという、タフなヒートを戦う事となる。

また今回は、同時開催となる女子の開幕戦「ロキシープロ」のトライアルも開催され、4Xワールドチャンピオンのリサ・アンダーソンを含む12人のサーファーがワイルドカード獲得をかけて奮闘。ASPジュニアツアーでも活躍するフィリッパ・アンダーソン(AUS)が他の選手をコンビネーションに追い込む圧倒的なサーフィンで「ロキシープロ」のワイルドカードをゲットした。

いよいよ明日から「クイックシルバー ・プロ ・ゴールドコースト」のウエイティング期間がスタートする。ワイルドカーで出場する注目のデーン・レイノルズ(USA)は、世界2位のジョエル・パーキンソン(Aus)と対戦。2010年にレイノルズはクォーターファイナルでパーキンソンを破り、セミファイナルに進出。3位入賞を果たしている。イベント主催者はASPワールド・タイトル・イベント開幕戦がで明日、良好なスウェルでスナッパー・ロックスでコンペティションを始めることを見込んでいる。ネクストコールは現地時間で明朝7:30。

 

 

世界最高峰のプロサーフィンツアー「ASPワールドツアー」がいよいよ2月25日からスタートする。ASPワールドツアーで第一戦目にあたる今大会は、今年のツアーの動向を占う上でも多くの注目が集まっている。オフィシャルサイトでは日本語ライブ配信も行われ、iPhone/iPadアプリでのライブ中継のフォローも可能。現地スタッフによるライダーインタビュー、臨場感あふれるTwitterによるライブレポートと、まるで現地にいるかのようなFacebookでの写真ギャラリーやプレゼントキャンペーンなどを続々と情報配信される予定なので今年の開幕戦は面白くなりそうだ。

初戦となる「クイックシルバー・プロ ゴールドコースト」はツアーの第1戦ということだけではなく、その結果いかんでは、通算11度のワールドタイトルホルダーであるケリー・スレーターが今年 のツアーにフル参戦するのかどうかなど、今年のツアーの動向を占う上でも注目のイベントといえるだろう。