ASP4スターイベントで大野修聖と林健太がRound of 16進出

ASP4スターイベント
海南クラシックpresented by Quiksilver

2012年1月11日-14日 万寧、海南島、チャイナ


ASP4スターイベントで大野修聖と林健太がRound of 16進出。林健太はイベント・ハイスコア18.60をマークする

kanta hayashi Photo: ISA/Watts

2012年1月6日から14日の期間で、史上初の男子ASP4スターイベントとISAイベントのコラボレーション・イベント「海南/万寧/日月湾インターナショナル・サーフィン・フェスティバル presented by Quiksilver」が中国の海南島で開催されている。

既にお伝えしたようにISAチャイナカップは終了し、1月11日から賞金総額 95,000ドルの男子ASP4スターイベント海南クラシックがスタート。このASPメンズ・ワールド・ランキングにカウントされる中国初のASPイベントには、日本から、大野修聖、田中樹、辻裕次郎、大澤伸幸、大橋海人、加藤嵐、高橋健人、林健太といった多くのジャパニーズ・サーファーが出場している。

大きくサイズアップした「海南クラシック」大会2日目は、ラウンドオブ32までが終了。素晴しいコンディションでアメージングなサーフィンが繰り広げられた。大会初日に行われたラウンドオブ64で大橋海人、加藤嵐、高橋健人は敗退。大野修聖と辻裕次郎がラウンドオブ32に駒を進め、そして、迎えた大会2日目はラウンドオブ64の田中樹のヒートからスタート。ヒート15 に林健太、ヒート16 に大澤伸幸が登場した。

ビハインド・ピークからクリティカルセクションに大技をし掛ける田中樹は6.33、4.50をスコアして、好調なスタートを切る。残り時間2分を切り、3位を強いられていた田中樹は素晴しいセットのレフトにテイクオフすると激しいカーヴィングターンとバックハンド・リエントリーで6.10をスコア。大逆転だと思ったが2位のブライソンがラストで7.00をスコア。再び逆転され、惜しくも3位で敗退となった。

大澤伸幸は、波とリズムが合わず思ったような波を掴めない。後半に入りようやくセットの波を掴んだ大澤は、ラディカルなオフザトップとリエントリーで5.50をスコアして2位に浮上。しかし、最後まで波とのリズムが合わない大澤伸幸は、ヒート終了間際にキーティン・ディバインに逆転され、3位敗退となった。完全に勝てる試合だっただけに悔しい敗退となった。

これで、日本勢は大野修聖、辻裕次郎、林健太の3名になった。

 

Masatoshi Ohno Photo: ISA/Watts

今回の安定感のある大野修聖のサーフィンは見ていて負ける気がしない。


続けて行われたラウンドオブ32。ヒート1に大野修聖が登場。ファーストウェイブからシャープなカーヴィングターンで6.17をスコア。完全に波とシンクロしている大野修聖は、クリティカルセクションでのオフザトップと物凄いカーヴィングターンで7.60をスコア。ヒートスコア13.77でヒートをリードする。更に7ポイントを加えリードを広げるマー。正確なウェイブセレクションだけでなく、今回の安定感のある大野修聖のサーフィンは見ていて負ける気がしない。パワー、スピードなど圧倒的なサーフィンを見せた大野修聖は、ヒートスコア14.77で見事2位で、一足先にRound of 16へラウンドアップした。

前のヒートに比べるとセット波が少ない辻裕次郎のヒート。そんな中でもニック・マスクロフト、ロメイン・コロワトールはハイスコアを揃える。辻は思うようにスコアリング・ウェイブを掴むことが出来ない。後半に入り、4.03をスコアして巻き返しを図る辻裕次郎だったが、更にリードを広げられ万事休す。最後にインタフェアで4位敗退。25位でフィニッシュとなった。

物凄いスピードでクリティカルセクションを攻める林健太は、最終的に9.67、8.93をマーク。イベント最高点となるヒートトータル18.60で圧勝した。


R64でも危なげないサーフィンでR32へ勝ち上がった林健太のヒートがスタート。林健太はファーストウェイブでヴァーティカルなバックハンドのオフザトップを連発し8.50をスコアする。バックアップを探していた林健太は再びバックハンドのオフザトップとカーヴィングのコンビネーションで6.80をスコア。ヒートスコア15.30でクリスワードを抜きトップへ躍り出る。絶好調の林健太。バックハンドの物凄いリエントリーを連発し、マーク・ラコマーの10ポイントに次ぐ、イベント・セカンド・ハイスコアとなる9.67をマークしリードを更に広げる。物凄いスピードでクリティカルセクションを攻める林健太は、最終的に9.67、8.93をマーク。イベント最高点となるヒートトータル18.60で圧勝した。

日本勢は多くの選手が敗れる中、大野修聖と林健太が圧倒的なサーフィンを見せて大会3日目に繋げた。今日もふたりのサムライを応援しよう。昨日までの大会の模様はライブ中継が行われていない時に、ライブのコーナーでオンデマンドで見ることが出来るので、日本時間のようにでもチェック出来るはずだ。

本日の大会は午前9時00分のローカル・タイム(日本時間10時)にスタート予定。大野はヒート2、林はヒート4に登場予定。ライブ中継で日本から彼らにエールを送ろう。がんばろう!日本。

http://hainaninternationalsurfingfestival.com/hainan-classic/live/

 

Yujiro Tsuji Photo: ISA/Watts