ビラボン・リオ・プロ、リオデジャネイロ、カリッサ3勝目でトップ独走

ASPウイメンズWT第5戦
「ビラボン・リオ・プロ」

2011年5月11日-22日 リオデジャネイロ、ブラジル


ビラボン・リオ・プロ優勝はカリッサ・ムーア。
ギルモアはASPワールド・タイトル・レースから脱落勝

写真:カリッサ・ムーア(HAW)


【バーハ・ダ・チジュカ、リオデジャネイロ/ブラジル(2011年5月15日日曜日)】ASPウイメンズ・ワールド・タイトル・イベント第5戦「ビラボン・リオ・プロ」が終了。18歳のカリッサ・ムーア(HAW)が、2~4フィートのコンディションで行われたファイナルで、強敵サリー・フィッツギボンズ(AUS)との激戦を制し,今シーズン3勝目を挙げた。

メイン会場のバーハ・ダ・チジュカで行われたウイメンズ・コンペティションにおける最終日の感動的なアクションは,2011年のASPウイメンズ・ワールド・タイトルを争うサーファー達による劇的な幕切れとなった。ムーアとフィッツギボンズのファイナル前半は,ほとんど同スコア。しかし、ヤング・ハワイアンはヒート中盤で掴んだレフトで、洗練されたバックハンド・サーフィンを披露しソリッドな8.10をスコア。2011年のシーズン3度目のイベント勝利を固めた。

5試合すべてでファイナルに残り,今シーズン3勝目を挙げたカリッサ


「そこにパドルアウトして、楽しんだだけです。ファイナルにプレッシャーはなかった」と、ムーアが言った。「フィニッシュの仕方に関係なくファイナルを戦えて最高でした。もちろん優勝できてハッピーですけどね。みんなは、あのレフトに行かなかった。でも、あのレフトが今日の自分に良い結果を与えてくれたんです。」

地元サポーター期待のシルヴァナ・リマ(BRA)をセミファイナルで破って,ファイナル進出を果たしたムーア。彼女はこれまで開催されたWT5戦の全てで、ファイナル進出を果たす驚異的なシーズンを送っている。そして、今回のビラボン・リオ・プロでの彼女の勝利は、2011年のASPウイメンズ・ワールド・タイトル・レースにおける、現在ASP世界No.2のサリー・フィッツギボンズとの差を広げることとなった。

「シルヴァナ(リマ)とのヒートだったので、ファイナルをメイク出来ないかもって本当にナーバスになっていました。彼女は地元の人気者ですからね」と、ムーアが言った。「興奮しますよ。今年の残り試合は2試合ですからね。今この状態にいられる事は、最高なフィニッシュに向けた素晴しいシチュエーションです。」

フィッツギボンズは2位


ビラボン・リオ・プロを通して、勢いがあったフィッツギボンズ。しかし、ファイナルではムーアを逆転するために必要なスコアを見つけることが出来なかった。フィッツギボンズは、2011年のASPウイメンズ・ワールド・タイトル獲得に向けオアフの神童を追い続ける。

「1年は長い。まだ2つのイベントが残っているわ。そして、リオでの初めての試合で素晴らしい成績を残せたと思っています」と、フィッツギボンズが言った。「残りの試合に目を向けて,楽しみながら,自分のサーフィンに集中して,ステップアップして行くつもりです。できる限り残りの試合で優勝出来たらと思います。」

そして、今回の試合の結果で,ムーアとフィッツギボンズだけが、2011年のASPウイメンズ・ワールド・タイトル・レースに残ることになった。

タイトルレースから外れたギルモア


4度のASPワールド・チャンピオンに君臨するステファニー・ギルモアは、ローラ・エネバー(AUS)とのクオーターで攻撃的なサーフィンで勝ち上がったが,フィッツギボンズとのセミファイナルで破れ,3位に終わった。

「タフだったわ」と、ギルモアが言った。「サリー(フィッツギボンズ)は2本のスコアを手に入れていた。私にも何度かチャンスはあった。6ポイントで逆転出来る状況で,最後に来た波は自分には奥過ぎだった。いまサリーは完全にハマっているわね。」

4年連続ASPウイメンズ・ワールド・タイトル獲得というサーフィン史に刻まれる偉業を達成したギルモアだったが,今日のフィッツギボンズとのセミファイナルで破れ、ファイナルまで勝ち上がれなかった事で,2011年のASPウイメンズ・ワールド・タイトル・レースから外れることになった。

「いま、たくさんの感情が交錯している。つらいわ」と、ギルモアが言った。「良い一年だったわ。サリーとカリッサ(ムーア)はかなり盛り上がっている。それはサーフィン界にとっても素晴しい事で,私にとっても素晴しいこと。適切な言葉が見つからないわね。」

そして、まだスタートを切れていない男子のビラボン・リオ・プロは、明朝7時にファーストコール。男子のコンペティションが始まれば、2010年のASP新人王のオーウェン・ライト(AUS)、ヘイター・アルベス(BRA)、ボビー・マルチネス(USA)といった組み合わせのラウンド1ヒート1からスタートとなる。

ビラボン・リオ・プロ・ファイナル結果:

優勝:カリッサ・ムーア(HAW)14.87

2位:サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.80

ビラボン・リオ・プロ・セミファイナル結果:

SF 1:カリッサ・ムーア(HAW)13.67 def.。シルヴァナ・リマ(BRA)10.33

SF 2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.16 def.。ステファニー・ギルモア(AUS)9.23

ビラボン・リオ・プロ・クオーターファイナル結果:

QF 1:シルヴァナ・リマ(BRA)13.63 def.。タイラー・ライト(AUS)12.27

QF 2:カリッサ・ムーア(HAW)11.50 def.。コートニー・コンローグ(USA)9.93

QF 3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)12.44 def.。ポーリーン・アドゥ(FRA)10.97

QF 4:ステファニー・ギルモア(AUS)15.10 def.。ローラ・エネバー(AUS)9.57

ビラボン・リオ・プロ・ウイメンズのラウンド4:

ヒート1:シルヴァナ・リマ(BRA)14.33 def.。ページ・ハレブ(NZL)9.30

ヒート2:コートニー・コンローグ(USA)15.63 def.。アラナ・ブランチャード(HAW)10.14

ヒート3:ポーリーン・アドゥ(FRA)12.40 def.。ココ・ホー(HAW)11.03

ヒート4:ステファニー・ギルモア(AUS)13.84 def.。ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)9.24

ASPウイメンズ・ワールド・タイトル・トップ5(ビラボン・リオ・プロ後):

1. カリッサ・ムーア(HAW)47,000pt

2. サリー・フィッツギボンズ(AUS)41,650pt

3. タイラー・ライト(AUS)30,620pt

4. ステファニー・ギルモア(AUS)29,350pt

5. シルヴァナ・リマ(BRA)27,920pt

ビラボン・リオ・プロ:ラウンド1
ヒート1:オーウェン・ライト(AUS)、ヘイター・アルベス(BRA)、ボビー・マルチネス(USA)
ヒート2:エイドリアン・バカン(AUS)、アダム・メリング(AUS)、カイ・オットン(AUS)
ヒート3:タジ・バロウ(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)、TBA
ヒート4:ミック・ファニング(AUS)、ダスティー・ペイン(HAW)、TBA
ヒート5:ジョディ・スミス(ZAF)、パトリック・グダスカス(USA)、TBA
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、TBA
ヒート7:ビード・ダービッジ(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ゲイブ・クリング(USA)
ヒート8:ジェレミー・フローレス(FRA)、C.Jホブグッド(USA)、ジョシュ・カー(AUS)
ヒート9:ダミアン・ホブグッド(USA)、ティアゴ・ピレス(PRT)、ラオニ・モンテイロ(BRA)
ヒート10:ミシェル・ボウレズ(PYF)、クリス・デーヴィッドソン(AUS)、コリー・ロペス(USA)
ヒート11:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)、キーレン・ペロー(AUS)、ダニエル・ロス(AUS)
ヒート12:ジョエル・パーキンソン(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)、テイラー・ノックス(USA)

現在のASPワールド・タイトル・レイティング:
1. ケリー・スレーター(USA)15,200pt
2. ジョエル・パーキンソン(AUS)14,000pt
3. ジョディ・スミス(ZAF)13,000pt
4. エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)10,500pt
4. ティアゴ・ピレス(PRT)10,500pt