僕たちは、サーファーとして海から何を感じて、誰に何を伝えるのか。presented by BEWET

海は自然のバランスを保つ、 かけがえのない財産。 世界を旅するプロサーファーたちは、 素晴らしい景色や人の優しさ、 海の厳しさや感動を体験する特別な機会を得ている。

そんな彼らは、海から感動を得て、大切な人に伝えている。 そうした能力を大いに発揮し自然や家族を守る力になる。そんなプロサーファーたちに、あなたは海から何を得て、誰にどう伝えたいですか?という問いをぶつけてみた。

 

 

どれだけ自分が海をリスペクトしてるのかが大事。

 

脇田紗良

@sara_wakita1010

世界的に有名なパイプライナー脇田貴之の長女として生まれ、ハワイでサーフィン・スキルを磨くサーフィン一家で育ったサラブレッド。兄の泰地とともに、CT入りを目指す日本を代表するサーファーとして、世界のトップ選手と肩を並べて戦うトップコンペティター。

 

「海は、波が大きくても小さくても、自然相手なので、どれだけ自分が海をリスペクトして入るかっていうのが大事だと思っています。膝腿の波でも何が起こるかわからないのが海で舐めてはいけなんです。入る前は海をリスペクトして入ることを心がけています。

 

注意が必要なハワイで育っているので、そのことは父親(脇田貴之)にも強く言われてきました。サメとかが出てきても、自分たちが彼らの場所を借りて入っているので、そこはリスペクトしないと悪いことが起きるよって言われてました。」

 

脇田紗良

 

自分はホームであるハワイのマカハが好きな場所で、日本ではサーフィンを始めた東浪見が落ち着いてできる場所ですね。海は自分にとって人生みたいなものなんですけど、両親がサーファーで、放課後は海で遊び、海に育ててもらったようなモノで大切な場所です。でも一番大切なのは家族ですね。

 

でも海からは常に感動をもらっています。良い波に乗ったとき、キックアウトした後に『サーフィンやってて良かったな』って感動します。

 

 

様々な世代の人が一緒にコミュニケーションとれるスポーツ

 

 

私はハワイで育ったんですが、ハワイの学校では放課後、プロサーファーを目指さない人でも、毎日海に行くのが習慣になっている感じでした。それがあるからこそ、学校とかでは穏やかだし、ストレスフリーな感じが日本と違うなって思っていました。

 

海が友達との交流の場になっていたりして、『昨日波良かったね』とか学校で盛り上がったりもしていました。だから、日本の小中高の学校の子たちに海の素晴らしさとか、経験できるものが、たくさんあることを伝えたいですね。

 

サーフィンは、自分の父(脇田貴之)の上の世代から、小学生まで、『今の良かったね』とか一緒になって感動を共感できて盛り上がれるスポーツだと思うので。そういうコミュニケーションのとれる唯一のスポーツなのかなって思います。

 

 

目に見えない感じるものが海やサーフィンの魅力だと思います。

 

須田喬士郎

@kyoshirosd

温暖な気候で一年を通して様々なタイプの波でサーフィンが楽しめ「サーフアイランド」種子島で生まれ育ち、3歳からサーフィンを始め、2018年にJPSA プロ資格取得しプロサーファーとなった。2019年JPSAグランドチャンピオンの須田那月を姉に持ち、種子島から世界を目指す。

 

 

「自分は海が身近にあったので、当たり前に育ったんですけど。実家がペンションやっていて、いろいろな人と話す機会があって、海がある生活っていうのは贅沢なんだなというのは感じます。

 

 

須田 喬士郎
須田 喬士郎

 

山に登るのもそうですけど、自然の力って凄いと思うんです。自然と触れ合うことで考え方も変わるし、世界が変わると思うんです。生き物もたくさんいたり、広大な自然を感じることで、自分のちっぽけさを受け入れることが出来ると思うんです。

 

その自然を見るだけじゃなくて体験する。自分ではサーフィンなんですけど、それをすることによって、自然の大きさとかを感じることが出来て、心が広がって悩み事を大きな視点で考えられるようになったりもするんです。

 

健康面でも、サーフィンで全身運動で、海に触れられていることで健康でいられているんだなって感じます。サーフィンしないで都会で1週間とか過ごしたあとに、サーフィンすると凄くスッキリしますし、目に見えない感じるものが海やサーフィンにはあると思います。

 

「自分が育った種子島は、都会と違って人の手を加えられていない部分が多いんですけど、だから、その分水がメッチャ綺麗ですし、人もいなく。自然の力を感じることの出来る場所だと思います。自然が作り出した岩の絶景スポットや美しい砂浜だったり。本当に恵まれた場所だと思います。是非来てください。

 

 

 

海から離れることで、その素晴らしさを再認識することが出来た。

 

川畑友吾

@yugokawabata

プロサーファーである父親の影響で8歳でサーフィンを始め、日本でも有名なサーフィン一家で育った。 10歳のときに波を求め家族で千葉に移住。 その後、18歳の時にJPSA公認プロサーファーとなり、日本国内だけでなく世界中のコンテストに出場。現在は千葉県一宮にハワイアンテイスト溢れるカフェLaniを拠点にコミュニティーを拡大中。

 

 

「自分がやっているLaniは、Laniコミュニティというものから始まっていて、繋がりを支えるというのがコンセプトです。繋がりが出来ればサーフィンに限らず、始めやすいし、続けやすい。それをやって人と人をつなげたりするコミュニティとして始まったんです。

 

ビーチ好きを集めたビーチコミュニティ。サーフィンに限らず海が好きな人をいっぱい集めて、サーフィンがベースなんですけど、サーフィンイベントに限らず、いろんなことをやりながら、輪をつなげていく。最終的にはサーフィンにつなげたいんですけどね。

 

川畑友吾 WSL / Andrew Nichols

 

人間は海から生まれたんじゃないかなっていう感覚になるんです。

 

サーフィンができない時期があって。期間が空いてしまって、久しぶりにサーフィンしたりすることがあるんです。この前も沖縄に2週間行っていたんですけど、その前は忙しくてサーフィンできなくて。

 

久しぶりに沖縄行って毎日サーフィンしていたんですけど。そうやって期間が空いてサーフィンに接すると、ポジティブになれるというか、自分らしくいれると感じます。人間は海から生まれたんじゃないかなっていう感覚になるんです。

 

久しぶりに海に入ると、帰ってきた感じがあるんですよね。全部の気持ちが良くなるんです。海に居続けることは大事だなって思うんですけど、一回離れないと、その素晴らしさに気付けなかったと思うんです。

 

コロナの前はサーフィンすることが当たり前になっていたんです。毎日サーフィンして、トレーニングやって、スクールやるぐらいで今のように仕事もしていなかったし、サーフィンが隣り合わせにある生活。その中で海の有り難みを感じるようになりましたね。

 

新たなインスピレーションが沸いた感じですね。ずっと海に居てもダメだし、ずっと街にいてもダメだし、ずっと同じ環境にいるっていうのは、新しい発見がない。海に帰ると、瞑想じゃないですけど、新しいインスピレーションが湧くんです。感覚的な問題なんで、理屈じゃ説明できないんですけど。

 

プロサーファーで海にずっといるのが当たり前みたいな感覚がありますけど、その良さとかを外から見たときとは違うんですよね。

 

今回の沖縄で、浅い岩のところで割るトリプルぐらいの波でやって死にそうになって、恐怖心とワクワクで物凄いアドレナリンが出て、怪我して痛いけど痛くないみたいな。でもその時に、生きている実感が沸いたんです。「俺、めっちゃ生きてる」って。

 

 

サーフィンの楽しさ、海の素晴らしさを伝えていける存在になりたい。

 

浅野こなみ

@mi_konaaa

元JPSA公認プロの浅野三枝さんの長女。高校卒業後にハワイの大学に3年間留学し、帰国後にJPSA公認プロとなる。現在は南房総でサーフィンライフを送り、JPSAの試合にも参戦。昨年は新島で自身プロ初の表彰台にあがり4位入賞。最終ランキングも11位となり、今シーズンもツアーに参戦する。

 

 

「ハワイに住んでいたことがありましたが、いまは千葉の鴨川に住んでいいて、毎日のように海には入れているんです。波が良い日や悪い日もあって、冬は寒い日もありますが、海に入ると良い気持ちになれるんです。

海に入らなければよかったと思う日はないんです。海からパワーをもらうというか、ストレス解消にもなる感じでスッキリします。」

 

「ハワイではタウンに住んでいて、アラモアナとかでサーフィンしていたんですが、おじさんとかも多くて、よく話しかけられました。海外では海の中でのコミニュケーションも多いんですが、日本はそういうのが少ないですね。

 

 

 

海はサーフィンしない人でも癒しになると思うので、ゆっくりすることをお勧めしたいです。自分は親がプロだったりしたので、サーフィンするのが当たり前みたいな環境で育ったので、子供の頃はサーフィンが嫌いな時もありました。ちゃんと始めたのは中学ぐらいからで、大会に出るようになって友達ができて楽しくなりましたね。

 

自分はストイックにトレーニングするタイプではなくて、楽しんでサーフィンするタイプなんですね。去年はジャッジを経験させてもらって、試合の結果にも繋がった感じで嬉しかったです。

 

今後は、試合で経験を積んで、サーフィンの楽しさ、海の素晴らしさを伝えていける存在になりたいです。将来的にはケリア・モニーツみたいにアイコン的な、色々なサーフボードに乗れるサーファーを目指したいですね。」

 

 

自分の夢とか目標とかは全部、海にある。海は母親だと思っているんです。

 

村上舜

@shunmurakami_mobb

ISA世界選手権大会の3年連続で日本代表選手に選ばれ、2018年、2019年の大会では決勝まで勝ち上がり、2大会連続でメダルを獲得する輝かしい活躍を見せた。今シーズンからは、彼が常に追い求めてきたウェイブハントの活動を加速させていくことを決意。新たな目標に向かって走りだす。

 

「自分の夢とか目標とかは全部、海にある。自分の理想の波に乗るために生きているようなものだから。海に入れば、自分の悩みとかも、ちっぽけなものだと感じるし、自分の辛いこととかも海が浄化してくれる。

 

海は母親だと思っているんです。そうやって、辛いことがあれば救ってくれるし、自分に夢も与えてくれるし、寛大だなって思うんです。自然に生かさせているんだってことをみんなに伝えたいですね。

 

仙台新港の波は好きですね。日本の波が好きです。もしチューブとかできるとか言ったら。滅多に立たないし、自分で足を運んで行かないとならないから価値を感じるんですよね。

 

村上舜

 

海外ではハワイ、パイプとかですかね。ドキドキする場所とかは、その辺とかはもう修行という感じですね。楽しいとかではなくて、頑張って乗りたい波に乗るって感じで。

 

乗れたら、もちろん気持ちいいけど。凄いメンツが世界中から集まっているわけだし、それなりにストレスもあって。3、4時間入って1本乗れないこともあるんです。でも、その中で自分の求めていた波に乗れたら自分で満足できるし、達成感は凄いですからね。

 

 

自然の中にいる自分が、本当の自分の人間としての姿だと思っています。

 

加藤嵐

親の影響で5歳からサーフィンを始め、15歳の時にジュニア全日本チャンピオンを獲得。16歳でプロへ転向。17歳の時に「JPSA Rookie of the Year」にも選ばれJPSA日本プロサーフィン連盟のショートボード男子において、2016年~2018年と3年連続のグランドチャンピオンを達成。

 

「僕は、サーフィンしていて海に接していたり、スノーボードで山にいたりして、自然の中にいるときに感じることや、自然の中で自分がどう思うかが、本当の自分なんだって思っているんです。

 

自然に触れることによって本当の自分と出会えるというのが、僕はサーフィンをしていて感じることです。

 

サーフィンって『ライフスタイル』とか『そこからパワーを得て』とかあると思うんですけど、僕は単純に海だろうが山だろうが川だろうが、そこに入って触れているときに思うことだったり、自然の中にいる自分が、本当の自分の人間としての姿だと思っています。

 

 

加藤嵐

 

人間によって作られた場所が居心地が良いわけではないです。もちろん自然の中で、死ぬかも分からない局面にぶち当たったり、誰もいなくて一人になる時間もあるんですけど、その広大な世界で一人にされたときに、本当の自分と向き合えているなと思うんです。

 

日本の素晴らしさをもっと知って欲しい。

 

そして、日本の素晴らしさをもっと知って欲しいんです。海外に行って何かするというよりも、日本でもこれだけ素晴らしい経験できる場所があるってことをみんなが知っていけば、もっと日本の楽しさを探せる環境になるんじゃないかなって思います。

 

今までは海外に行って、日本にはない景色を見て『わーい』って喜んでいたけど、そうじゃないんだってことに気がつきました。自分もコロナ前は好きなときに自分の好きな場所に行ってました。

 

それが出来なくなった今、当時のことを思うと、ただ旅行に行っているのが好きなんじゃなくて、行っているときに感じることや、行っているときの自分と会話できることが好きなんだって思うんです。

 

サーフィンも大好きなんですけど、スノーボードも大好きですし、ゴルフも大好きで。なんで好きなんどろうって思うと、自然の中で自然と触れている自分が好きだなって。自分はそう思って自然の中にいるので。そういう気持ちを持って水に接してみたりとか、日本の山に行ってみたり。というようなことを一人でも多くしてもらえれば、もっと日本を楽しめるんじゃないかと思います。

 

 

ボディボードが本当に楽しめる場所。ハワイへの思いが僕たちのパワーの源。

 

前山剛志、近藤真弓夫妻

@tsuyoshimaeyama  @mayumibilly

JPBA 日本プロボディボード連盟の理事長としてボディボード発展のために尽力している前山剛志。毎年必ず、ハワイのパイプラインで修業。最先端の現場でプロボディボーダーとして活躍。また映像クリエイターとして様々な活動を続ける。2019年にJPBA公認プロボディボーダー近藤真弓と結婚、2021年に男の子が生まれ、家族で3人で楽しいボディボードライフを続けている。

 

「自分たちが毎年ハワイに行くのは、パイプラインという波を含めて、ハワイ自体に物凄いパワーを感じているからなんです。そして、ハワイは行くだけで自分をハッピーにさせてくれるような場所なんです。

 

ハワイは車で走っていて、いきなり虹を見たりとか、パイプラインで水中で泳いで撮影しているときに、隣にウミガメがいたりとか、10フィートの波が割れている海の下には、水面から1メートルぐらいのところに、海面からは想像もできない静寂な場所があって、そこに魚が泳いでいたりとか。信じられないような素晴らしいモノに出会えます。

 

ハワイの人たちは、アロハな気持ちを持っていて、いつも笑顔。そのハワイの中でも、冬のノースショアという場所が凄く刺激になるし、ゾクゾクできスリルを味わえる場所なんで、心から移住したいと思う場所なんです。

 

ハワイは観光で行かれる人も多いと思うんですけど、サーファーにしか感じられない部分とかあって。映像でしか見たことのない、あのパイプラインというステージを生で見ることが出来るのがハワイの良さですね。

 

海と関わっている中で、自分の一番のモチベーションになっているのがハワイで、その中でもパイプラインが格別です。普段、波乗りしててもハワイの波のことを考えちゃいますね。

 

真弓さん「ハワイの波は日本にはない掘れ方をするんです。掘れている波でする方がボディボードは楽しいので。そういう意味では、日本にいてもハワイに似たような波を探して、波乗りしたりというのも一つの楽しみというか。

 

湘南だと平らだし、なかなかそこまで掘れている波はないですよね。千葉だと部原とかあるんですけど。どうしても、そういうのがないから。そういう波に出会ったときは、夫婦でハワイを感じてしまいますね。」

 

「ボディボードの楽しい波があるのがハワイなのかもしれないですね。もともとボディボードの発祥がハワイなので。サンデービーチのショアブレイクでただ巻かれるのも楽しいし。ボディボードが本当に楽しめる場所がハワイなのかもしれませんね。」

 

 

自分の体のことを考えることによって、やりたいことができる環境を整えていくことができる

 

辻裕次郎

@yujiro303

四国の徳島県海部育ち。レジェンドサーファーであり、シェイパーの千葉公平と出会い、サーフィンが開花。幼い頃から海外経験も豊富で、日本を代表するコンペティターとして活躍。2014年には、JPSAグランドチャンピオンを獲得。選手として活動しながら地元、海陽町でサーフショップと宿「ビーチハウス」を営む。

 

「自然の環境もそうですけど、やっぱり、その環境が崩れることによって自分たちの経済にまで関わってくるじゃないですか。食べ物がまともに取れないと物の値段が上がっていって、自分たちは、そういう状況にある。

 

昔は試合のために海外とか行っていたんです。またあんな場所に旅をしたいとかは思いますけど。あの時も、環境問題は切羽詰まってたはずなんです。今の方がもっと厳しさがより増している感じですよね。

 

自分が食べるものとか、自分の体に対して考えていくと、自分たちが意識してなくても見えるぐらいの厳しさになってきてるじゃないですか。例えばものを買う場所が変わって、その買う場所が変わることによって自分らが、この先の選択すること決めていけるって俺は思ってるんです。

 

辻裕次郎

 

だから例えば多分僕しか行ったことのないスコットランドとかに、また行きたいなとか、あの文化に触れたいなって思った時に、自然環境にしても人間の社会環境にしても、多分今の方が苦しいと思うんですよね。

 

昔みたいにみんなが裕福じゃなくなってきてるというか。日本は特にお金が稼げてないから、余計にその環境問題が直結しやすいんだと思うんです。自給率がない分やっぱり外に頼っている。

 

すぐ変わらないけど、やってこなかったことを自分らの世代からでも取り組んでいく。

 

外は賃金も上がってて物価も上がってるけど、日本だけ物価だけ上がって賃金が上がってないから。日本人の立場として、あの時は良かったなっていう場所に行って、その同じ行動をするっていうには、もっと厳しくなってくると思うんです。

 

だから、あんな場所に、また行きたいですけど、みんながこういう生き方を続けていってると、それは難しくなってくるのかなって感じます。本当に限られた、お金を元々ある人だけのものになってきて、誰でも味わえる環境じゃなくなっている。

 

だから、自分はアスリートとして、体のことだけを考えてたけど、その前に環境問題とか、上っ面的な意味が本当にわかってなくて。だから、どこで何かを買うにしても、これがどれだけの意味があるかっていうのも今一つ一つ理解できて。まあ買うにしても、やるにしても取り組めてる感じなんです。

 

最終的には、また戻ってくる自分の体のことを考えることによって、やりたいことができる環境を整えていくことができるから。その自分自身もその周りのことも自分が変わることによって変化して行くと思っているんです。

 

辻裕次郎


日本人はゴミ食わされてると思う。だから日本の人が作った野菜とか米とかを自分らが買う選択をすると体も良くなるし、日本の経済も良くなる。その頼るっていう方向性がなくなって、海外に依存する自給率が4割以下しかない状態から自分の選択でもっともっと自給率上げていく。

 

正直、何か問題が起きた時にも関係なく自分らで生活できる基盤があるとダメージ受けにくいから。そうなれば、サーフィンしていく若い子たちが海外に出ていくっていうことにも最終土台としてつながってくると思うんですね。

 

食べ物がどうとかってなってくると、みんなサーフィンどころじゃなくなるじゃないですか。それを1個ずつでも土台を自分らで考えて変えていけると。そのコロナとかになっても、やっぱり自分らでちゃんと動く能力持っていれば出来ると思うんです。

 

若い子には、そのテクニックとか技術とかよりは、そこも見てないと多分その技術を得たところでサーフィンできる環境がなくなっちゃったら、どうしようもない。例えばコロナ1年目みたいに試合がなくなったら、それでは何も意味ないじゃないですか。

 

こう世の中が大変な方に絶対向かって行ってるから。今まで通り『何が良くて楽しかったです。』というのがないと、みんな疲れると思うんですけど。疲れても、やっていかないとっていうぐらいツケはたまってるかなって感じです。俺の中では、そのサーフィンとかっていう土台の前に。

 

『すぐ変わらないからやらない』じゃなくて、すぐ変わらないけど、やってこなかったことを自分らの世代からでも取り組んでいくしか方法がないというか、以外はもう末端でのごまかしにしかならないから。

 

サーフィンできる環境をキープしていくっていう意味で、理解するためにも全く分かってなくても食べ物が繋がってるって事をいつか気づいてもらえたらって感じですね。

 

 

 

 

取材協力:BEWET