ISA世界ジュニアは大会4日目。村上舜がリパチャージR2を勝ち上がる。

ISA世界ジュニアは大会4日目。村上舜がリパチャージR2を勝ち上がる。 


Brazilian Matheus Navarro Photo: ISA/Rommel González

【現地時間2012年4月8日水曜日、プラヤ・ベナオ、パナマ】

パナマのプラヤ・ベナオで開催中の「ダカインISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップ Presented by Billabong(ISA世界ジュニア選手権)」は大会4日目。本日は終日、敗者復活戦であるリパチャージが行われ、アンダー16のリパチャージR2に村上舜、野呂海利が出場した。ヒート8に登場した野呂海利は、波もサイクルが悪く、セットを掴めず、僅か1本のテイクオフで終了となり4位敗退で81位でフィニッシュとなった。

一方,ヒート9に登場した村上舜は、良い波を待ってセットのレフトを掴み、スピードに乗ったオフザトップを何度も繰り出し5.83をスコア。バックハンドでも素晴しいパフォーマンスを披露した村上はヒートスコア10.60でトップで勝ち上がった。試合後のインタビューでは「敗者復活戦に回ってしまいましたが,優勝目指して頑張ります。」と力強くコメントした。

 

村上舜
1位でラウンドアップした村上舜
村上舜
村上舜

ISAコンペティションは、過去20年間使用されている4人ヒートのダブル・エリミネイション・フォーマットを採用しており、クオリファイ・ラウンドのトップ2 ポジションでフィニッシュした選手2名は、そのままクオリファイ・ラウンドを戦い続け,3位4位の下位選手は,リパチャージの敗者復活戦に回ることとなる。そして敗者復活戦で3位4位となった選手は、そこで初めてイベントから消去されることとなる。

「基本的に、このイベントは2つのコンテストがある。」と世界31ヶ国からベスト・ジュニア・サーファー303名という記録的な数のアスリートが集結した今回のパナマで、7名の選手がリパチャージに回っている南アフリカのコーチであるルウェリン・ホイッテカーが言った。「我々は一日を終える頃に彼らの気持ちを立ち直らせるようにするんだ。確かに負ける事は良い気分ではないかならね。しかし,このイベントでは運が良い事に敗者が十分に復活出来るチャンスがある。多くのコンテストでは,すぐに負けるパターンが多いけど,新しいコンテスト,新たなチャンスとして,彼らに気持ちを入れ替えさせるようにしているんだ。」

 

Francis Curren. Credit:ISA/Rommel Gonzalez
Francis Curren. Credit:ISA/Rommel Gonzalez

今回のイベントに,アンダー18で出場していたパナマのフランク・カレン。サーフ・レジェンドであるトム・カレンの息子である彼は、カリフォルニアに住んでいるにもかかわらず、パナマの選手として戦っていた。彼の母親はパナマ人で、彼の母方の家族の多くはパナマシティに住んでいるため、彼はこの国の波の事をよく知っていた。しかし、このイベントの前まで、彼は彼のチームメイトのことを知らなかったが、すぐに打ち解けることが出来たようだ。「みんなの凄い応援には驚きました。チームのみんなは最高に楽しくて,一緒に時間を過ごせて最高ですよ。彼らは負けたときでも,最高の笑顔を見せてくれます。彼らは友人とサーフィンをしているだけで最高なんですよ。」と、カレンが言った。

明日のコンテストは,ガールズ・コンペティションから再開予定で,第1会場でガールズのラウンド3、第2会場でガールズのリパチャージR2がスタート。R3ヒート2に黒川日菜子、ヒート4に田代凪沙。リパR2のヒート5に岡本、ヒート7に野呂玲花が登場する。その後、第1会場ではアンダー18ボーイズのラウンド4、ヒート1に山中、ヒート4に新井洋人と小林直海が登場。その後行われるアンダー16ボーイズのラウンド4、ヒート2に仲村拓久未が登場。そしてガールズのラウンド4へと続く。

 

今回はコンテストのライブ中継も行われているので日本から彼らにエールを送ろう。

 

今回の大会には,日本の代表選手として、昨年ペルーで開催された世界ジュニアのアンダー16で、16位に入った仲村拓久未 (三重)や、2010年にニュージーランドで、日本人として初めてISA世界ジュニア選手権のアンダー16で、ファイナルに進出し4位入賞を果たした新井 洋人など、上位入賞が期待出来る選手が顔を揃える。今回の大会においては、チームジャパンとして個人の上位入賞に加え、国別で8位入賞を目標に掲げた。 年々レベルアップする世界ジュニアではあるが、自分の持てる力を出し切って、日本チーム一丸となって戦って来て欲しいと思う。また今回も選手をサポートするため、日本サーフィン連盟が派遣したスタッフが現地入りしており、現地同行スタッフによるブログを配信。こちらからチェック出来る。がんばろう日本!

 

関連記事04:ISA世界ジュニアは大会3日目。山中海輝が大逆転の1位通過。(4/18)

関連記事03:ISA世界ジュニアは大会2日目。好調な滑り出しを見せる日本チーム。(4/17)

関連記事02:ダカインISA世界ジュニアがパナマでスタート。仲村拓久未が1位通過(4/16)

関連記事01:ダカインISA世界ジュニア選手権、いよいよ日本時間今夜10時開幕(4/15)

関連記事00:ISA世界ジュニア選手権大会のチームジャパン結団式を開催(3/27)

 

 

U16クラス
1 村上 舜 (湘南西)
2 野呂 海利 (徳島):81位
3 仲村 拓久未 (三重)
NSA推薦枠 安井 拓海(埼玉南)

U18クラス
1 小林 直海(湘南藤沢)
2 山中 海輝(奈良)
3 笹子 夏輝(湘南藤沢)
NSA推薦枠 新井 洋人(ASP)

Girls
1 田代 凪沙(横浜)
2 野呂 玲花(徳島)
3 岡本 愛菜(千葉東)
NSA推薦枠 黒川 日菜子(大阪)

 

http://www.dakineisawjsc.com/

 

TEAM JAPAN
TEAM JAPAN/ISA Shawn Parkin