大原洋人が2本の9ポイントをスコア。新井洋人も稲葉玲王を抑えてR4進出。WSL-WJC6日目。
プライア・ドス・ペスカドーレス、エリセイラ/ポルトガル(2016年1月9日土曜日)WSL-WJC「エリセイラ・ワールド・ジュニア・チャンピオ ンシップ」は大会6日目。
コンテストは、相変わらずの不安定な天候が続く、プライア・ドス・ペスカドーレスの 2~3フィートのコンディションで再開。ワールド・ベスト・ジュニアサーファー達は、更なるハイ・パフォーマンス・サーフィンを見せ、日本のサムライサーファー達が勇姿を見せた。
昨年の8月にカリフォルニアで行われたUSオープンで優勝した、日本の大原洋人(JPN)は、ラウンド3でサウス・アフリカのマシュー・マギリヴレイに対し、圧倒的なサーフィンで勝ち上がった。
彼の対戦者がアベレージとグッドスコアでベスト2を揃えるなか、大原はバンピーなラインナップで、彼のスイート・スポットを選択し辛抱強く波を待った。
ヒート時間が11分を過ぎたところで、ようやく波を掴んだ大原は、爆発的なバックハンドハックでエクセレントの9.33をスコア。間髪入れずに、パンチのあるインサイドブレイクで、ソリッド・バックアップを手に入れた大原は、そのヒートで二本目の9ポイントとなるパーフェクトに近い9.93をスコア。対戦相手をコンビネーションに追い込んでの勝利を決めた。
9.33を叩き出した大原洋人のトリプルターン・コンビネーション
「本当に最高ですね。ヒートの前半は、マシューがスコアを出していたのに、自分は波を掴めなかったので、フラストレーションを感じていたんです。」と、大原が言った。
「それが2本とも9ポイントだって知らなかったんです。時間はまだあるし、彼が良いスコアを出して逆転するんじゃないかって考えてました。だから、彼の近くでより多くの波を掴もうとしていたんです。」
大原洋人のヒートに続けて登場した日本の新井洋人は、その勢いを続け、仲間の稲葉玲王とのエキサイテンィグなバトルを制した。
プライオリティを持たずに攻め続け、9本の波を掴んだ新井は、彼のスコアボードをソリッドな14.57まで増やして、今年が最後となるワールド・ジュニア・チャンピオンシップでのパフォーマンスをインプルーブして、ラウンド4へ勝ち上がった。
「ヒートを勝ち上がれて嬉しいですね。洋人(大原)が良い波を掴んで2本の9ポイントを出したのを見ていたので、自分も出してやるって燃えていたんです。でも、彼のと同じ波は掴めませんでしたが、ダブルアップする波を掴めて良かったです。波に乗りまくりましたが、良い波を見つけるのはかなり難しかったですね。」
ラウンド3のヒート1に登場した大原洋人。ヒート前半はリードされていた大原洋人だったが、ヒート残り時間10から猛攻撃が始まった。以前にも増して、しっかりとコントロールされたマニューバーを披露する大原洋人。
ファーストターンからスピード、パワー、コミットメントが感じられるライディングで、物凄いスプレーをあげる3つのノートリムターンで9.33をスコア。
間髪入れずに大原は6.63をスコア。そして、更にパワフルなビッグターンで駄目押しの9.93をスコア。ヒートスコア19.26という驚愕の得点を叩き出し、コンビネーションに追い込んでの圧勝となった。
ラウンド2を圧勝した稲葉玲王と、新井洋人がラウンド3ヒート2で激突。両者ともスタートからグッドスコアを叩き出し、素晴しい滑り出し。新井洋人がプライオリティがないまま、手前の波を掴んでバックハンドでチャージを繰り返し、ヒートスコア11.84とする。
それに応え稲葉玲王もフォアハンドのレイバックスナップを披露。互角のシーソーバトルの展開となる。
僅かにリードし前半を折り返したのは稲葉だった。しかし、新井はクリティカルなバックハンドスナップで7.60をスコアして大逆転。稲葉は残り5分でエクセレントが必要な状況に追い込まれる。
最後までセットを待ち続けた稲葉の前に波は届かず、新井洋人がラウンド4へ勝ち上がった。
ラウンド2ではブローテールからのレイバック・スナップを武器に、ファーストライドから6.67、ヒート終盤にウッドにトップを奪われるも、最終的には7.93と6.73 の2ウェイブトータルで、14.66をスコアして圧勝した稲葉玲王。
ラウンド3では新井洋人との激しいデットヒートの末、敗退となった。
スローなクロスゲームを戦った渡辺寛。ヒート中盤までリードを保ったが、後半に入りゲイティン・デラヘイ(GLP)がバックハンド・ハックで7.33をスコアして逆転。渡辺寛も後半に入りチャージして5.17、 6.53 をスコアして追い上げ、ヒートスコア11.70とするも、惜しくもここで敗退となった。
ラウンド4では、なんと日本の大砲、大原洋人と新井洋人が激突することとなった。
ラウンド3では、ヒート7で安井拓海、ヒート13でカノア五十嵐が登場。
エクストリーム・タイドと強風によるラージ・スウェルのために明日の日曜日は、ビーチアクセス禁止となったためコンテストはオフ。明後日は会場をメインのリビエラビーチに戻し、ネクストコールは現地時間の7時45分、日本時間の16時45分で再開される見込み。
今回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。
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オフィシャルサイト:
※ WJC日本代表
Men’s Pro Jr (U-20) /大原洋人、新井洋人、稲葉玲王、都筑百斗、渡辺寛、森友二、安井拓海(ワイルドカード)
Women’s Pro Jr (U-20) / 須田那月、川合美乃里
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残りのエリセイラ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズRD3組合せ:
ヒート4:ソリ・ベイリー(AUS)対ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)
ヒート5:ノミ・ミニョ(FRA)対ダニエル・グレン(USA)
ヒート6:ティモティー・ビッソ(GLP)対アルキデース・ネト(BRA)
ヒート7:安井拓海(JPN)対ミヒマナ・ブレイ(PYF)
ヒート8:デイヴィッド・シルヴァ(BRA)対シェーン・サイクス(ZAF)
ヒート9:トーマス・フェルナンデス(PRT)対ナチョ・ゴンザレス(EUK)
ヒート10:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)対ディラン・ライトフット(ZAF)
ヒート11:マテイア・ヒクリー(PYF)対オニール・マシン(PYF)
ヒート12:ジョシュア・モニーツ(HAW)対カイ・ヒング(AUS)
ヒート13:カノア五十嵐(USA)対ハリー・ブライアント(AUS)
ヒート14:カラニ・デビッド(HAW)対ベンジ・ブランド(HAW)
ヒート15:ノエ・マー・マクゴナグル(CRI)対ヤゴ・ドラ(BRA)
ヒート16:ルーカス・シルベイラ(BRA)対ゲイティン・デラヘイ(GLP)
エリセイラ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズRD3結果:
ヒート1:大原洋人(JPN)19.26 def.マシュー・マギリヴレイ(ZAF)13.16
ヒート2:新井洋人(JPN)14.57 def.稲葉玲王(JPN)12.10
ヒート3:ノア・シュワイツァー(USA)16.10 def.ネルソン・クローラック(FRA)11.00
エリセイラ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズRD2結果:
ヒート11:ダニエル・グレン(USA)12.67 def.グリフィン・コラピント(USA)11.30
ヒート12:カイ・ヒング(AUS)12.70 def.パーカー・コフィン(USA)11.60
ヒート13:ベンジ・ブランド(HAW)14.37 def.イライジャ・ゲイツ(HAW)12.60
ヒート14:ネルソン・クローラック(FRA)12.17 def.イマイカラニ・デヴォルト(HAW)9.67
ヒート15:稲葉玲王(JPN)14.66 def.ルアン・ウッド(BRA)14.00
ヒート16:ゲイティン・デラヘイ(GLP)12.33 def.渡辺寛(JPN)11.70