WSL「バートン・オートモーティブ・プロ」で大原洋人がハイエスト・ヒートスコアでR3に進出。
2015年2月17日、火曜日:WSL-QS6000のバートン・オートモーティブ・プロは大会2日目。男子ラウンド1のH20からラウンド2のH12までが行われた。本日は、嵐の前の静けさとも言うべき、スモール・コンディションでの開催を強いられた。しかし、週末には8 – 10フィートのモンスター・ウェイブの予報が出ている。
本日はいよいよトップシードが登場するラウンド2がスタート。スモール・コンディションのため、近くのディクソンパークビーチへ移動。充分なターン&エア・セクションが提供され、アクションが詰め込まれた一日となった。
2012年のワールド・チャンピオンであるジョエル・パーキンソン(クーランガッタ、QLD/AUS)は、彼のファースト・ウェイブで9.07をスコアして、2015年のコンペティション・キャンペーンを開始した。
彼の対戦相手は、パーカー・コフィン(USA)、カノア五十嵐(USA)、ローカル・サーファーのジャクソン・ベーカー(AUS)といった3名のエキサイティングなアップカマー。
「それは信じられないスタートだった。今年僕はすべてのイベントで素晴らしい試合をしたいと本当に願っている。 」と、パーキンソンが言った。「9ポイント-ライドで今シーズンをスタート出来て、かなりハッピーだ。週末の素晴しい波を願っているよ。」
プロジュニアで優勝して勢いのあるデイヴィッド・シルヴァ(BRA)は、オンショア・ウインドを味方につけ、エアリアルをコンプリート。ヒートを8.07と6.67でフィニッシュした。
大原洋人(JPN)は、本日 のハイエスト2-ウェイブ・ヒート・トータル17.07を記録した。大原はベスト・ウェイブを狙い撃ちし、クリティカルなボトム&トップターンとカーヴィングを実行して、スピーディ且つハードにサーフした。
「僕は2本の本当に素晴らしい波を手に入れて、それらを最大限に利用するために、自分のベストを尽くしました。」と、大原が言った。
「本当に良いJSの板を何本か手に入れることが出来て、それが助けになりましたね。波も自分が毎日サーフィンしているホームの波と良く似ていたので、心地よくリラックスしてサーフィン出来ました。このイベントを楽しんでます。更にヒートを勝ち上がっていきたいですね。」
その他に、デイヴィ・キャスルズ(ノース・ナラビーン、NSW/AUS)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、クロヌラのコナー・オリアリー、レノックス・ヘッドのステュー・ケネディ、ブラジルのイアン・ゴウベイア、ペルーのミゲール・トゥデラ、ハワイアン・サーファーのキアヌ・アシンなども際立ったサーフィンを見せた。
本日のジャパニーズ・サーファーは、大野修聖、田中海周がラウンド1に登場。昨日ラウンド1を勝ち上がった大原洋人と安井拓海がラウンド2でトップシードと対戦した。
H22で大野修聖は、スタートから4.10をスコアして、さらにバックハンドのシャープなリエントリーで4.57をスコアしてトップをキープする。しかし、後半に入り、コア・スミス(HAW)、ホセ・フェレイラ(PRT)が逆転。3位と追い込まれた大野。残り時間5分を切って、ストロング・バックハンドで5.20をスコアするも逆転出来ず、惜しくもここで敗退となった。
H23の田中海周は、スタートから4.47をスコア。ヒート中盤には、フォアハンドでヴァーティカルなボードコントロールを見せて、クローズセクションでフィンフリーなリエントリーをメイク。7.27をスコアしヒートスコア11.74で2位のポジションとなるも、再び逆転されて、ニード4.83でラストウェイブをキャッチ。カーヴィングターンをコネクトするもスコアは僅かに足らず4.27。僅差で敗退となった。
トップシードが登場するラウンド2では、大原洋人が、H6でデイヴィ・キャスルズ、ヘイター・アルベス、ジャレッド・ヒッケルと対戦。大原はフォアハンドで5.60でヒートをスコアしてヒートをスコア。そしてスピードを加速させてクローズセクションでエアリバースをメイク。そのライドは8.50のエクセレント。4位から一気にトップへ躍り出る。さらに、カーヴィングのコンビネーションで8.57の2本目のエクセレントをマーク。そのままトップでラウンドアップを果たした。
安井拓海はH10でステュー・ケネディ、ゴニー・スビサレッタ、ホデイ・コラゾと対戦。安井はスタートからカーヴィングターンのコンビネーションで3.33をスコア。クローズセクションでのエアリバースが決まらずにスコアが伸びずに4位に追い込まれた安井拓海。残り10分を切って、シャープなビッグリエントリーを決めて7.93をスコアする。そしてニード4.57まで迫った安井だったがラストウェイブは4.40と僅かに届かず、ここで敗退となった。
非常に僅差の悔しい敗退が多い日本チームであったが、これでメンズは大原洋人のみとなった。大原洋人は、ラウンド3、ヒート3でキアヌ・アシン、ウイリアン・カルドゾ、クーパー・チャップマンと対戦する。
また明日は女子もスタート予定で、ラウンド2からH2に武知実波、H9 橋本恋、H13 田代凪沙、H14 須田那月がクレジットされている。
サーフィン大国オー ストラリアでの彼らの戦いは続く。頑張れ日本!
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