WSL-QS6000「バートン・オートモーティブ・プロ」開幕。大原洋人と安井拓海が勝ち上がる

WSL-QS6000「バートン・オートモーティブ・プロ」開幕。大原洋人と安井拓海が勝ち上がる 


カラニ・デビッド WSL/Matt Dunbar

 

2015年2月16日、月曜日:昨日、コロヘ・アンディーノとローラ・エネバーの優勝で幕を閉じたハーレー・オーストラリアン・オープン。WSLオーストラリア・レッグは会場をマンリーからニューカッスルのミアウェザー・ビーチへ移し、16日から22日まで開催される、WSL-QS6000のバートン・オートモーティブ・プロが本日スタート。男子ラウンド1のH19までが行われた。

 

このサーフェストは、 ニューキャッスルで開催されているオーストラリア最古のサーフィン・フェスティバル。今年30回を迎えるイベントは、オーストラリア、アメリカ、ハワイ、ブラジル、ジャパン、サウス・アフリカ、タヒチ、ニュージーランド、フランス、西ヨーロッパから200人を越えるトッププロ・サーファーが集結。

 

老若男女が参加する様々なコ ンテストが繰り広げられるサーフィンのお祭り。そんなサーフェストの目玉が、メンズQS6000のバートン・オートモーティブ・プロと、18日からスタートするウイメンズのQS1000のバートン・オートモーティブ・ウイメンズ・クラシックとなっている。

 

本日は、オンショアながら3フィートのコンディションで、パワーパフォーマンスが可能な素晴らしいセクションが提供され、メンズQS6000クオリファイング・シリーズから熱いバトルがスタートした。

 

ジェイク・シルヴェスター WSL/Matt Dunbar

 

エクセレントなサーファーが溢れるミアウェザーのジェイク・シルヴェスターは、今日のセカンドヒートで地元の声援に応えて、ハイパフォーマンスを披露。4人のヒート・フォーマットで17才のUSAサーファー・カノア五十嵐を抑えて、1位で勝ち上がった。

 

「波を選ぶ上で、ここの波に対する自分の知識は、確かにヒート中に助けになります。ヒート中盤に理想的な波を見つけることが出来ました。」と、シルヴェスターが言った。「思っていた以上に波を掴めましたね。自分の戦略にはありませんでしたが、コンディションが良かったので、良い波がよくスコアしたんだと思います。夏の間、特に先週までは波が酷かったので、ここではサーフィンしていませんでした。」

 

 

カノア五十嵐 WSL/Matt Dunbar

今日の第1ヒートでは、パーカー・コフィン(USA)が、正確なドライブ・パワー・サーフィンの素晴しいディスプレーで、イベントを開始。パーカーは25分間のヒートでじっくりと波を吟味し、2本だけ波を選び、オープニングライドで7.83、さらに本日の最高点となるエクセレントの9-ポイント-ライドで、昨日のプロジュニアで優勝したデイヴィッド・シルヴァを抑えて、1位で勝ち上がった。

 

ティアゴ・カマラオWSL/Matt Dunbar

 

 

また本日は、多くのブラジリアン・サーファーが今日のビーチ・ブレイク・コンディションを大いに楽しんだ。ブラジルのラウンド1のヒート勝利者は、イアン・ゴウベイア、クリスチャン・キマーソン、フラビオ・ナカジマ、ヒズノメ・ベテーロ、ティアゴ・カマラオ、ペドロウ・ヘンリーク。

 

WSL/Matt Dunbar

 

今日の記者会見には、マーク・リチャーズと2012年のワールド・チャンピオンでイベントNo.1シードのジョエル・パーキンソンが出席した。

「僕はニューカッスルが大好きですよ。素晴らしい波が至る所にある。そして、これはコンペティション・アクトのウォームアップとして自分にとって理想的なイベントです。」と、パーキンソンが言った。「優勝したいですね。30周年のイベントで優勝する事は特別ですからね。気合いを入れていきます。」

 

大原洋人と安井拓海が勝ち上がる。 


大原洋人

 

 

今回のイベントにも多くの日本人サーファーが出場。本日はラウンド1のH4には仲村拓久未、稲葉玲王、H6 大原洋人、H9 大橋海人、H10 安井拓海、H11 加藤嵐、H13 村上舜、H18 新井洋人が登場した。

 

大原洋人はファースト・ウェイブから、ライトブレイクに的を絞り、ノートリムのビッグターンで8.33のエクセレントをスコア。更にエアリバースを決めて6.33をスコア。ヒートスコア14.66として、下位の選手を大きく引き離し、強い大原洋人のサーフィンスキルを見せて余裕の1位でラウンドアップを決めた。

 

 

安井拓海

 

安井拓海はスタートからシャープなフォアハード・ターンで6.83 をスコアしてヒートをリード。続けてビッグなカーヴィングとリエントリーのコンビネーションで、6.83をスコア。ヒートスコア13.66で2位以下の選手を大きく引き離す。最後までトップの座を渡す事なく、そのまま1位で勝ち上がった。

村上舜

 

仲村拓久未、稲葉玲王は同じヒートで対戦。両者とも波とのリズムが合わずにスコアが伸ばせない。4位だった仲村は最後に6.73をスコア、稲葉玲王も4.97をスコアするもここで敗退。大橋海人も5.00にバックアップ3.70でヒートスコア8.70で敗退。

加藤嵐は、6.00で2位でヒートをスタートし、ヒート後半にも6.10をスコア。ヒートスコア12.10とするも惜しくも敗退。

激しいシーソーバトルで、チャージを見せた村上舜は、ヒート中盤に6.87をスコア。トップを奪い返すも再び3位を強いられ、バックアップを5.33に引き上げるも惜しくも僅差で敗退。

新井洋人は、リンコーン・テイラーに次いで2位で前半を折り返すも、3位だったオニーが一気にトップへ。3位を強いられ、チャージを繰り返すがスコアが伸びず敗退となった。

 

 

明日コンテストが再開されれば、H22に大野修聖、H23に田中海周が登場。トップシードが登場するラウンド2では、大原洋人が、H6でデイヴィ・キャスルズ、ヘイター・アルベス、ジャレッド・ヒッケル、安井拓海がH10でステュー・ケネディ、ゴニー・スビサレッタ、ホデイ・コラゾと対戦する。

 

予報では木曜日辺りから週末にかけてビッグスウェルが到着の見込み。セカンドリーフやサードリーフでブレイクする10フィートプラスのコンディションという噂もある。

サーフィン大国オー ストラリアでの彼らの戦いは続く。頑張れ日本!

 

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