ハーレー・オーストラリアン・オープンは男女QSのベスト16が決定。庵原美穂が17位。

ハーレー・オーストラリアン・オープンは男女QSのベスト16が決定。庵原美穂が17位となる。 


Kolohe Andino WSL/Matt Dunbar
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Day 7 Surf Highlights

 

 

2015年2月13日金曜日、オーストラリア、シドニーのマンリービーチで開催中のオーストラリア最大のサーフ、スケート&ミュージック、アートイベント「ハーレー・オーストラリアン・オープン」は大会7日目。本日は男子のラウンド4と女子のラウンド4が行われ、ベスト16が出揃った。

 

サーフ・コンディションは更に上向き、ワールドベスト・サーファーのパフォーマンス・レベルも上昇。そして、ファイナル・アクションの素晴しいウィークエンドの舞台を用意した。

 

注目はメンズ・ナンバーワン・シードのビゲスト・ネーム、ミック・ファニング(ゴールド・コースト、QLD、AUS)。しかし3タイム・チャンピオンは、3-4フィート・プラスのコンディションでトップのポジションを掴む事は出来なかった。彼は何とかカナリア諸島のジョナサン・ゴンザレスに次いで、2位のポジションに滑り込んだ。

 

「今回もクロスヒートだった。それは当然のことだね。」と、ファニングが言った。「でも、この次からは2位はないからね。ラウンド5からはマンオンマン。調子を戻すためのヒートは戦った。新たなエクイップメントを感じて、頭の中のモヤモヤを一掃させるよ。」

 

セージ・エリクソンWSL/Matt Dunbar

 

 

セージ・エリクソン(サンタバーバラ、CA/USA)は、本日の最終ヒートで3つの爆発的なバックハンドターンで9.57をスコア。ギャラリーを驚かせた。エリクソンは今年、2014年のQSキャンペーンを見事クリアして、チャンピオンシップ・ツアー(CT)に再び返り咲いたサーファーだ。そして、ウイメンズのハイエスト・スコアを記録。今シーズンの注目度No.1である。

 

「去年、このイベントに参加した時はCTから落ちていて、でも今年はツアーにカムバック出来て、全く別の気分ですね。」と、エリクソンが言った。「昨年は自分のスキルとテクニックに取り組むために、多くの時間を費やしました。その成果を発揮する機会を得て本当にエキサイトします。その成果で結果が出たことは、本当に満足です。」

 

昨年のイベントで第2位となったアレッサ・クイゾン(オアフ、ハワイ)も、快調なサーフィンを見せ、高速でクリティカルなバックハンドのブラストをアンロードしてネクスト・ラウンドへ勝ち上がった。クイゾンは明日、クオーターファイナルで仲間のハワイアン、タティアナ・ウエストン-ウェッブと戦う。

 

「波が少しサイズが出て良かったですが、まだトリッキーですね」と、クイゾンが言った。「良い波を掴むには、忍耐強く待たなければならない。再びファイナルをメイクしたいですが、自分にプレッシャーをかけてくないので、ヒートを楽しんで行くつもりです。」

 

サリー・フィッツギボンズWSL/Matt Dunbar

 

サリー・フィッツギボンズ(Sthコースト、NSW/AUS)は、クイゾンとの激しいバトルの末に2位でラウンドアップ。2012年のイベント勝利者である彼女は、今年再び優勝を目指しハングリーである。

 

「このイベントは優勝する事がタフな試合のひとつなんです。」と、フィッツギボンズが言った。「このイベントには世界のトップ17の女性サーファーの15人が出場しています。それに加え、今年素晴らしいスタートを切りたい、多くのハングリーなQSサーファーがいます。気を抜かずにいくつもりですよ。

 

でも今シーズンの素晴しいウォームアップになりますね。今回は多くの地元の人たちからのサポートを得ています。自分のホームタウンの多くの人たちが、自分のサーフィンを生で見るためにここに来てくれているんですよ。」

 

 

 

 

 

QS 6000イベントで庵原美穂が17位となる。 


庵原美穂

 

 

昨日、CTサーファーであるディミティ・ストイルの追い上げを振り切り、見事ラウンドアップを果たした庵原美穂。本日は、ラウンド4のヒート4で、6Xワールドチャンピオンのステファニー・ギルモアとアメリカのアップカマー、フランキー・ハラーと対戦した。

 

ラフなコンディションのなか、ギルモアがスコアリング・ウェイグを見つけて、バックハンドで6.83をスコアしてスタート。「自分を信じて全身全霊で挑みます」と言った庵原は、フォアハンドのリエントリーをメイクし、3.00、3.27の2本のアベレージスコアで2位につける。しかし後半にが入りハラーが4.10で逆転。庵原は3位を強いられる。

 

掘れたレフトを掴んだ庵原は、深いボトムターンからクリティカルなセクションに板を当て込むがインコンプリート。更にフォアハンドでライトブレイクをコンプリートして4.50をスコア。ヒートスコアを8.23とするもニード 6.28。プリオリティを使って掴んだラストウェイブではカーヴィングターンを披露するも逆転ならず。そこでタイムアップとなり3位敗退。17位でフィニッシュとなった。

 

 

庵原美穂

 

 

今回の庵原美穂は落ち着いた試合運びで、しっかりと自分のやるべきことが見えているように感じた。勝ち上がれず残念ではあったが、QS 6000という、これまでの6スタークラスでの今回の結果は、彼女にとって次に繋がる素晴しい経験になったに違いない。そして、自分に必要な事は自分が一番分かっているはずだ。3度のJPSAグランドチャンピオンが次に目指す次のステージ。そのチャンスが彼女には充分ある事がはっきりと見えた試合だった。

 

 

 

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Hurley Australian Open of Surfing 2015
開催期間:2月7日〜15日
開催場所:シドニー、マンリー・ビーチ

オフィシャルサイト

http://www.australianopenofsurfing.com/