WSL-QSイベント「ボルコム・パイプ・プロ」大会2日目。村上舜が9.27でラウンド4進出。
現地時間2015年1月31日土曜日:賞金総額10万ドルのWSL QS 3000イベント「ボルコム・パイプ・プロ」大会2日目は、ラウンド2のヒート5から再開。朝は6フィートのコンディションから午後には更にサイズアップ。ウェイブ・フェイスは、18フィートに達し、セカンド・リーフもブレイクする伸るか反るかのラフなコンディションで開催。ハイ・スコアの代償にヘビーなワイプアウトも多く、怪我人も出て、サーフボードも数多く餌食となった。
パイプラインの常連で、ビッグウェイブのスペシャリストであるマウイ島出身のイアン・ウォルシュは、午後のサイズアップに危険度を増したハイ・ドラマのヒートを戦った。そのヒートでウォルシュは、ローカルのイズキール・ラウ、エヴァン・バリエール、17才のイタリアン・ルーキーであるレオナルド・フィオラバンティと対戦。その4名は限界をプッシュしていた。
ウォルシュは、クリティカル・ドロップからのディープ・チューブ・ライドで9.5ポイントというシングル・ウェイブ・スコアをマーク。一方でフィオラバンティは、パイプで壮絶なワイプアウトをし、インパクトゾーンからハワイアン・ウォーター・パトロールによって救出された。彼は背部損傷の疑いがあるとして、救急車でビーチを後にした。
「今日のパイプラインに本当にチャレンジング・コンディションです。」と、ウォルシュが言った。「今日はいつもとは、かなり違ったムードが漂っていました。それは本当に短いインターバル・スウェルで不安定なスタートでした。我々が常にやっているようなラインナップでない。
今日はリーフのインサイドに押さえつけれる危険要因がありましたね。良い波も少なく、波の上で、自分のチャンスを作り、サイコロを転がすようなものでした。レオ(レオナルド・フィオラバンテ)が怪我した事は本当に残念ですね。彼が助けを呼んで手を振っているのを見て、落ち込みました。ここでは誰にもあんなことは起きて欲しくないですからね。」
午後になり、スコアはどんどん上がり、ハワイのトップ・プロ・サーファーであるジョン・ジョン・フローレンスの弟、ネイザン・フローレンス(HAW)も14.86のヒート・スコアををマークして、コンペティションのレベルを上げ、その次のヒートのマイキー・ブリュノー(HAW)は、さらにハイエスト・スコアリング・チューブ・ライド 9.57をスコア。そして、イベントのハイエスト・ヒート・スコアとなる15.0をマークした。
その他に、イアン・ゴウベイア(BRA)に、ジェイミ・オブライアン(HAW)、ダスティー・ペイン(HAW)、キロン・ジャボー(HAW)、エヴァン・ガイゼルマン(USA)といった選手も素晴らしいライディングを披露した。
本日はラウンドのヒート7までが行われ、再開の可能性が高い明日は、ジョン・ジョン・フローレンスとブルース・アイアンズがオープニング・ヒートの主役をつとめることとなる。そして、その次のヒートには11-タイムWSLワールド・チャンピオンのケリー・スレーターが登場。早朝から見逃せないヒートが続く。
村上舜がディープなバレルをメイクして9.27をスコアでR4進出。
R2のH5から再開となった本日は、H8に新井洋人、H10に大原洋人、H12に田中海周、H14に仲村拓久未、同じヒートにハワイから喜納海人が出場。しかし全員が自分のサーフィンが見せられないまま敗退していった。そんな中でH15に大野修聖と稲葉玲王が登場。稲葉玲王が2位をキープしていたものの、最後に大野修聖がバックドアのドギードアをメイクして5.07をスコアして逆転。大野が2位でラウンド3へ勝ち上がった。
そして、既にラウンド3進出を決めていた村上舜がラウンド3のヒート4に登場。フレデリック・パターチア、ジーン・ダ・シルバ、ネイザン・フローレンスと対戦。残り時間10分を切って、村上舜はディープなバレルをメイクして9.27をスコア。大逆転でトップへ。最後はネイザン・フローレンスに逆転されるも、見事2位でラウンド4へ勝ち上がった。
これで日本人サーファーは、ラウンド4進出を決めた村上舜と、ラウンド3進出を決めた大野修聖の2名。大野は2013年のこのイベントでクオーターファイナル進出した経験もあり、村上舜も今シーズンのハワイでは、チャージを見せてノリに乗っている二人。世界を目指しチャージを続ける二人のサーファーの活躍に期待したい。頑張れ!日本!
ネクストコールは、現地時間の7時30分 、日本時間の深夜2時30分。
ヒートを見逃した人は、ヒートアナライザーでチェックし!http://www.volcompipepro.com/heat-analyzer/index.html
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『Volcom Pipe Pro』公式サイトhttp://www.volcompipepro.com/
Round 3:
H1: K David (HAW) 7.34; S Zietz (HAW) 7.07; T Hendrickson (HAW) 4.1; C Arambide (USA) 4.03
H2: E Lau (HAW) 12.0; I Walsh (HAW) 10.83; E Valiere (HAW) 9.2; L Fioravanti (ITA) 1.37
H3: H Bettero (BRZ) 12.33; G Gillette (HAW) 10.67; C Munoz (CRI) 3.7; M Coleborn (AUS) 3.5
H4: N Florence (HAW) 14.86; S Murakami (JPN) 12.04; F Patacchia (HAW) 7.6; J DaSilva (BRA) 3.14
H5: M Bruneau (HAW) 15.0; D Payne (HAW) 14.63; M Giorgi (URY) 13.4; G Larsen (HAW) 3.1
H6: J O’Brien (HAW) 14.4; I Gouveia (BRA) 12.8; N Yeomans (USA) 11.97; J Duru (FRA) 11.0
H7: NM McGonagle (CRI) 12.4; A Aranburu (ESP) 10.93; O Eleogram (HAW) 10.17; M Tudela (PER) 6.17
H5: M Giorgi (URY) 13.86; J O’Brien (HAW) 12.83; J Halested (HAW) 2.53; S Bailey (AUS) 1.27
H6: N Yeomans (USA) 12.0; M Bruneau (HAW) 10.43; K Sullivan (HAW) 6.93; H Batista (BRA) 6.9
H7: O Eleogram (HAW) 13.27; S Moniz (HAW) 8.67; P Henrique (BRA) 7.2; J Centeio (HAW) 2.33
H8: Y Dora (BRA) 9.6; M Tudela (PER) 8.47; L McNamara (HAW) 6.8; H Arai (JPN) 2.6
H9: D Staples (ZAF) 9.17; H Gaskell (HAW) 7.3; I Gentil (HAW) 7.27
H10: B Kemper 5.93; K Alexander 3.13; S Garcia 2.57; H Ohhara (JPN) 1.77
H11: L Davis (USA) 10.1; L Felipe (BRA) 7.56; R McIntosh (HAW) 6.54; D Goodale (HAW) 2.57
H12: E Geiselman (USA) 14.5; K Jaquias (HAW) 9.03; K Oliveira (HAW) 6.73; K Tanaka (JPN) 5.83
H13: B Stack (USA) 10.1; B Toth (PRI) 5.1; K Smith (HAW) 3.97; L Usuna (ARG) 2.9
H14: G Satt (CHL) 11.93; L Shepardson (HAW) 7.1; T Nakamura (JPN) 4.38; K Kino (HAW) 3.3
H15: A Smith (HAW) 14.27; M Ohno (JPN) 8.34; R Inaba (JPN) 7.04; K Cazimero (HAW) 6.4
H16: K Jabour (HAW) 14.57; M Padaca (HAW) 9.03; PC Distingui (FRA) 5.27; O Anwar (IDN) 3.63