W洋人がラウンド1をクリア。ASPプライム「SATAエアライン・アゾレス・プロ」

W洋人がラウンド1をクリア。ASPプライム「SATAエアライン・アゾレス・プロ」DAY01 


Santa Barbara pumped 4-6Ft waves on the opening day Image: ASP/Poullenot

 

 

プライア・デ・サンタバーバラ、サンミゲル/アゾレス・アイランド(2014年9月2日火曜日):熱い戦いが続くASPのヨーロピアンレッグ。ポルトガルのアゾレス諸島最大の島。サンミゲル島で開催される、ASPプライム「SATAエアライン・アゾレス・プロ」が、エクセレントな4~6フィートのホロー・ウェイブでスタートした。

 

このプライム・イベントには、WCTからの14名の選手を含む、来季のワールドツアーを狙う世界のトップが集結。通常のスターイベントとは全くレベルが違う。そんなサーファー達は、ディープバレルとハイパフォーマンス・マニューバーをミックスした信じられないショーを演じ、ラウンドオブ48であるラウンド1が完了した。

 

カイオ・イベリ(BRA)は、朝のホロー・コンディションでベスト・ウェイブをゲット。最も長いロングバレルをメイクして9.53をスコア。更にソリッドなバックアップを揃えて勝利を掴んだ。

 

「僕はここに来て5日になるんですが、昨日に波が大きくなって、自分のすべてのボードを折ってしまったんです。」と、イベリが言った。「ちょっと落ち込んだんですが、このボードでのターンがいまひとつだったから、パドルアウトしてバレルを探したんです。早朝のようなバレルをゲット出来ることは最高です。アゾレスに来れて嬉しいです。」

 

QSランキング第34位のポジションにいる元ASPワールド・ジュニア・チャンピオンのヤング・ブラジリアンは、 トップと彼のポジションのギャップを埋めるためにはビッグなリザルトが必要である。

 

「バリートで9位になって、それからUSオープンは一コケでした」と、イベリが言った。「だから基本的に、僕は、良いリズムと取り戻し、バックアップの結果を手に入れるためにここに来たんです。プレッシャーはないので、サーフィンを楽しみたいですね。」

 

また、19歳のイタロ・フェレイラ(BRA)は、マッシヴなアーリーウープをパーフェクトに着地させ、そのワンマニューバーで、ハイエスト・シングル・スコア9.67をスコア。イベント・ワイルドカードでポルトガル・ジュニアのバスコ・リベイロ(PRT)は、カレントQSリーダーのマット・バンティング(AUS)を抑えてトップでラウンドアップを果たした。

 

 

17歳の日本の大原洋人は、「勝負は最後まで分からない」ということを彼のヒートで証明した。

 

大原洋人

 

 

サムライの先陣を切って登場した大原洋人は、グレン・ホールIRL、ジェイ・トンプソンAUS、ホデイ・コラゾEUKと対戦。スローヒートの均衡を破ったのはトンプソン。クリーンなレフトでバックハンドのビッグターンを披露して5.67をスコアする。ホデイ・コラゾはロースコアながらスコアを重ねて暫定トップ。グレン・ホールもライトの波でバックハンドのチャージを見せて、4.67をスコア。トンプソンが1位となり、ホールが2位で前半を折り返した。

 

波を選び切れない大原洋人はスコアが伸ばせず4位を強いられる。後半に入り、ライトブレイクにチャージを見せた大原は2.57をスコアするが順位は変わらず。グレン・ホールがバックハンドでエクセレントをスコアしてトップへ。残り時間5分を切り、ニード747と完全に追い込まれた大原洋人。

 

しかし、虎視眈々と逆転のチャンスを狙っていた大原洋人は、ライトブレイクのバレルにプルイン。完全に姿を消した洋人。すると次の瞬間、ガッツポーズで現れた。そのライディングにはジャッジから8.67が与えられ、さらにバックアップを鋭いスナップの連打で4.23に塗り替え、ヒートスコア12.90でトップで大逆転のラウンドアップを果たした。

 

 

「波を掴んで、バレルをゲットし、それをメイクする。こんなに幸せなことはありません。」と、大原が言った。「僕はあやうくバレルの中で落ちそうになったんですが、ありがたいことに、自分のボードがラインをキープしてくれて、僕はそれをメイク出来ました。

 

あの波の前はかなりナーバスになっていたんです。もう一つのピークにパドルで行こうとして、でも良いライトが見つけられなかった。だからあの波をゲット出来て本当にラッキーでした。アゾレスは新島を思い出します。とても似た感じでこの場所が大好きです。」

 

 

 

ヒート24では新井洋人は、アダム・メリングAUS、デビッド・ドゥ・カルモBRA、マイケル・ダンフィUSAと対戦。本日の最終ヒートは、ハイタイドで緩慢なセクションが多いなか、新井洋人がバックハンドのヴァーティカルなマニューバーで5.83をスコア。素晴しいスタートを見せる。メリングは得意のカーヴィングでWCTサーファーの違いを見せ、6.83のハイスコアをマークしヒートをリードする。

 

バックアップ3.83で2位につける新井は、ヒート後半に入り再びセットを掴み、バックハンドの2ターンで4.27をスコア。ヒートスコアを10.10としてトップに躍り出る。スターイベント2連勝のダンフィはバックハンドでチャージを見せるが3位を強いられる。残り時間10分を切り、再びダンフィが波を掴み5.23をスコアしてメリングを逆転して2位へ。更に5.63をスコアしたダンフィがトップへ。2位の新井にメリングはニード3.27。新井はバックハンドでライディングを続けるがスコアが伸びない。カルモも後半追い上げて来てクロスヒートとなるも、新井洋人が僅差で逃げ切り、2位でラウンドアップを果たした。

 

大野修聖は、 ウィゴリー・ダンタスBRA、ヤイディン・ニコルAUS、ニック・ボン・ルップPRTと対戦。ヒートは、ダンタスがフォアハンドによるクリティカル・セク ションでの激しいマニューバーで6.17をスコアしてヒートをリード。ニコルもバックハンドで5.33をスコアして2位につける。4.67をスコアし僅差 ながら4位を強いられた大野修聖。ヒート後半にフォアハンドのリバースにトライするもインコンプリート。バックハンドで再びハイスコアを出したニコルが トップを奪い、大野はここで敗退。またカノア五十嵐も惜しくもラウンド1を3位で敗退となった。

 

 

ネクスト・コールは日本時間9月3日午後4時。

ラウンド2では、

ヒート5で大原洋人は、バスコ・リベイロPRT、グレンジャー・ラーセンHAW、リカルド・クリスティNZLヒート11で新井洋人は、ブレット・シンプソンUSA、ヤイディン・ニコルAUS、コナー・コフィンUSAと対戦する。

 

世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!

ASPプライム「SATAエアライン・アゾレス・プロ」

http://www.aspworldtour.com/events/2014/mqs/1015/sata-airlines-azores-pro