モンスターバレルを制したメディーナがスレーターを下し、ビラボン・プロ・タヒチ優勝。

モンスターバレルを制したメディーナがスレーターを下し、ビラボン・プロ・タヒチ優勝。 


ガブリエル・メディーナ(BRA): ASP / Kirstin Scholtz

 

チョープー、タヒチ(月曜日、2014年8月25日):南太平洋の楽園タヒチにある、世界で最も危険波と称され、今回その本来の姿を現した「チョープー」。プロサーフィンの歴史に刻まれる凄まじいブレイクでのコンペティションとなった「ビラボン・プロ・タヒチ2014」は見るもの全てを魅了した。12名に絞られた選手で行われたファイナルデイ。今シーズン最大となる危険な12~15フィートのモンスターバレルで勝利を求めてバトルを繰り広げた。

 

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ASP Billabong Pro Tahiti – Final Day Highlights

 

史上最高のベストWCTコンテストとまで言われた今回のビラボン・プロ・タヒチにおいて、その望まれたチャンピオン・タイトルを勝ち取ったのは、ガブリエル・メディーナ(BRA)だった。その信じられないファイナルは、ブラジルの奇才、ガブリエル・メディーナがチョープーの巨大でパーフェクトなコンディションを完全に支配した。

 

11タイムASPワールド・チャンピオンであるケリー・スレーター(USA)に対する勝利は、今シーズンのメディーナにとって、クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト、ビラボン・リオ・プロに続く3度目のWCT優勝となった。

 

両者とも甲乙つけ難いエクセレントな9ポイント・ライドをスコア。ファイナルは接戦となった。僅差で迎えたファイナルの最終局面。ラストライドで素晴しいバレルを決めたスレーターが逆転に必要なのは9.33。しかし、コールされたスコアは9.30。僅か0.03ポイント差でメディーナは勝利を獲得。今シーズン4イベントを残し、ASPワールドNo.1として彼のポジションを固めた。

 

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Medina’s Opening Semifinal Nine

ガブリエル・メディーナ ASP/Will H-S

「何を言ったらいいか本当にわからないです。」と、ガブリエル・メディーナが言った。「僕は、このようなコンディションのチョープーで、このような素晴しい選手とサーフィン出来て僕は本当に幸せです。これは素晴しいスペシャル・イベントで、僕は今とてもハッピーです。ケリー(スレーター)はサーフィンのレジェンドです。だから、これまで優勝したなかでも最高のフィーリングです。波はパーフェクトで、本当に大きかった。信じられない気持ちです。僕はサーフィンするのが大好きなんです。こんな波でサーフィン出来るなんて、信じられません。イベントを開催してくれたASPに感謝したいです。このイベントに参加出来て本当に幸せでした。」

 

 

今シーズン初のWCTファイナルと、2014年のシーズンにおけるベスト結果を手にしたケリー・スレーター(USA)。今回の結果は、11-タイム・ワールド・チャンピオンをASP WCTランキング第6位から第2位へと押し上げ、彼をシリアスなワールド・タイトル争いに参加させることとなった。

 

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Kelly Slater’s Perfect 10 in Tahiti Quarterfinals

 

スレーターは、今回のタヒチで2つのパーフェクト10と14のエクセレントな9-ポイント・ライドをマーク。ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、オーウェン・ライト(AUS)を下してファイナルまで勝ち上がった 。

 

「何か言うことができるかい? 海は我々のために今日を届けてくれた」と、ケリー・スレーターが言った。「それは信じられなかった。今日は自分のサーフィンキャリアのなかで、ベスト・デイの1つだった。間違いない。ガブリエル(メディーナ)におめでとうを言いたいね。彼はイベントを通してリズムを掴んでいたね。特にファイナルがそうだった。そして彼は今年、燃えている。我々はトラッスルズ用にギア・チェンジしなくてはね。残りのシーズンを楽しみにしているよ。」

 

 

恐れ知らずのチャージャ-、ビード・ダービッジ(AUS)は、ビラボン・プロ・タヒチにおける過去最高の結果を手に入れた。イベントを通して見せた、多くの素晴しいパフォーマンスに加え、クオーターファイナルではパーフェクト10をマークしたにもかかわらず、イベント勝利者メディーナに敗れ3位タイとなった。

 

 

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ハワイアン神童のジョン・ジョン・フローレンスは、セミファイナル・ナンバー2で、スレーターに対し、チョープーにおける最もエキサイティングなヒートを演じた。フローレンスはパーフェクトに近い9.90を含む、4つの9ポイント・ライドを記録。素晴しいパフォーマンスを見せた。しかし、両者同点の19.70のヒート・トータルを保持し、ヒートはタイブレイク。しかしハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアとなったパーフェクト10を持っていたスレーターが勝ち上がった。

 

「本当にわからないですけど、ヒートの全てがクレイジーでしたね」と、ジョン・ジョン・フローレンスが言った。「本当に最高でした。自分のファースト・ライドはソーグッド。それは正気じゃなかった。グラッシーで素晴らしかった。」

 

「A.I. パフォーマンス・アワード」はオーウェン・ライト(AUS) 


オーウェン・ライト(AUS)ASP/Will H-S

また、毎年ビラボン・プロ・タヒチで素晴らしいパフォーマンスを見せたサーファーへ贈られる「A.I. パフォーマンス・アワード」の今回は、コミットメント、情熱、勇気のパフォーマンスを披露したオーウェン・ライト(AUS)が獲得。ライトはスレーターによってクオーターファイナルで破れたが、ヒート4でパーフェクト10を記録した。

 

「これは素晴らしいと感じます。僕はこの賞を受け、とても誇りに思います。」と、オーウェン・ライトが言った。「このイベントを通して、本当に多くの選手は激しく攻めていました。遠い遠い昔から、僕はアンディ(アイアンズ)のことを見ていて、もし彼がここにいたら、何をやったか想像することもできません。ここで第5位になれたことは、とても特別な事と感じるます。」

 

2014年のサムスン・ギャラクシーASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーのネクスト・ストップは、9月9日 ― 20日で開催予定のトラッスルズのハーレー・プロとなる。

 

 

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オフィシャルサイト

http://www.aspworldtour.com/events/2014/mct/698/billabong-pro-tahiti/live

また、見逃したヒートはヒートアナライザーでチェックして下さい。

http://www.aspworldtour.com/events/2014/mct/698/billabong-pro-tahiti/heatanalyzer

現在の日本とタヒチ島との時差は、19時間です。日本の方が、19時間進んでいます。

現地時間の午前7時15分 は、日本時間深夜2時15分です。

 

 

ビラボン・プロ・タヒチ・ファイナル結果:
優勝:ガブリエル・メディーナ(BRA)18.96
第2位:ケリー・スレーター(USA)18.93

 

ビラボン・プロ・タヒチ・セミファイナル結果:
SF 1:ガブリエル・メディーナ(BRA)18.67 def.ビード・ダービッジ(AUS)4.17
SF 2:ケリー・スレーター(USA)19.77 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)19.77

 

 

ビラボン・プロ・タヒチ・クオーターファイナル結果:
QF 1:ビード・ダービッジ(AUS)19.87 def.エイドリアン・バカン(AUS)18.43
QF 2:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.27 def.コロヘ・アンディーノ(USA)15.27
QF 3:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)19.67 def.ディオン・アトキンソン(AUS)17.76
QF 4:ケリー・スレーター(USA)19.80 def.オーウェン・ライト(AUS)16.10

 

ビラボン・プロ・タヒチ:ラウンド5結果
ヒート1:ビード・ダービッジ(AUS)15.40 def.ミシェル・ボレーズ(PYF)14.66
ヒート2:コロヘ・アンディーノ(USA)15.53 def.ティアゴ・ピレス(PRT)6.16
ヒート3:ディオン・アトキンソン(AUS)19.33 def.カイ・オットン(AUS)14.77
ヒート4:オーウェン・ライト(AUS)19.87 def.ブレット・シンプソン(USA)12.83

 

ビラボン・プロ・タヒチ:ラウンド4結果
ヒート1:エイドリアン・バカン(AUS)14.66、ミシェル・ボレーズ(PYF)13.73、ティアゴ・ピレス(PRT)6.84
ヒート2:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.37、コロヘ・アンディーノ(USA)15.57、ビード・ダービッジ(AUS)9.00
ヒート3:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)18.16、カイ・オットン(AUS)12.10、ブレット・シンプソン(USA)8.67
ヒート4:ケリー・スレーター(USA)19.44、オーウェン・ライト(AUS)16.74、ディオン・アトキンソン(AUS)12.50