JPSA第3戦「夢屋サーフィンゲームス 田原オープン」大野修聖が国内5勝目となるJPSA3連勝。

JPSA第3戦「夢屋サーフィンゲームス 田原オープン」大野修聖がJPSA3連勝。前田が初優勝。 


 

愛知県田原市赤羽根町大石海岸(2013年8月11日日曜日):JPSA ショートボード第3戦「夢屋サーフィンゲームス 田原オープン」大会最終日。会場のロングビーチの天気は曇が多いが概ね晴れ。波はモモセット腰。 猛暑が続くロングビーチで男子クオーターファイナルからスタート。その後、女子のセミファイナル、男子セミファイナル、女子 ファイナル、男子ファイナルが行われ、男子のファイナル終了後の表彰式前には、トップ選手による目立ったもん勝ちのburnスーパーセッションが開催。イベントはクライマックスを迎えた。

 

絶体絶命のピンチをくぐり抜けた大野修聖。 


 

大会は、昨日ベスト16に残った男子トップ選手によるクオーターファイナルからスタート。ハイタイドのため潮が多く、セット間隔も長く、思うような波を掴めず、フラストレーションを感じながら敗退する選手も見られた。そんな中、セミファイナルのヒート1で大野修聖は、田中 英義、加藤嵐、小川直久と対戦した。そしてヒート終盤、大野修聖は今シーズン最大とも言うべき窮地に追い込まれた。

 

大野修聖

 

スタートから快調に飛ばしていた大野だったが、ヒート中盤から追い上げて来た加藤嵐と田中英義に掴まった。残り時間は5分で大野修聖は3位。逆転には4.25が必要だった。そのスコアは大野にとって簡単に出せるスコア。しかし2位の田中英義と1位の加藤嵐に完全にマークされる大野。そして波の取り合いで加藤と大野が接触。大野修聖がインターフェアを取られる。これでセカンドウェイブが半分になり、大野修聖は7.37が必要という厳しい状況に追い込まれた。

 

大野と加藤が接触。大野がインターフェア。

 

カウントダウンが始まり、万事休すと誰もが思った瞬間、大野修聖がレフトの波をキャッチ。素晴しいカーヴィングターンのコンビネーションを見せ、ホワイトウオーターのアプローチもしっかりと決めた大野は7.50をスコア。2位に浮上し大逆転でファイナルへ勝ち上がった。

 

ラストウェイブを乗り終わって、どうだ!のアピール。

 

試合終了後のインタビューで大野は、「波さえ来て、自分のサーフィンが出来れば逆転出来ると思っていたので、波が来ることだけを願っていました。」とコメント。インターフェアについては「あのインターフェアがなかったら、あの最後の波は来なかったのかもしれません。最後の5分はほとんど覚えてませんね。」と試合を振り返って言った。

 

 

大野修聖が国内5勝目となるJPSA3連勝。 


 

男子のファイナルは、大野修聖、加藤嵐、田中譲、高橋健人の4名。スタートから大野修聖は、クローズセクションでエア気味にテールを大きく蹴り出し、4.75をスコア。スタートダッシュを見せる。大野修聖は、アウトでセット待たずスコアを重ねる作戦。ヒートスコア8.25として前半をリードする。

セミファイナルからライトブレイクで高得点をマークしていた加藤は、ファイナルでもフォアハンドでカービングのコンビネーションを見せるも最後が決められずスコアが伸びない。得意のエアリバースを封印された高橋健人はヒート中盤にサーフボードをスイッチ。その作戦が功を奏してスコアを上げて行く。田中譲は緩慢なセクションに手を焼きながら、フォアハンドでチャージを見せる。

 

大野修聖

 

後半に入り、加藤嵐はバックハンドで素晴らしンコンビネーションを披露して4.40をスコア。ヒートスコア8.00として2位で前半を折り返す。後半に入りファイナルをリードする大野修聖は、トップスコアを5.75に塗り替え、ヒートスコア10.50とリードを広げる。残り時間10分を切って、高橋健人がスピードに乗ったライディングから、十八番のエアリーバースを見せるも惜しくもインコンプリート。

 

ヒート終盤に入り、加藤嵐もレフトの波でハイパフォーマンスを披露するが、インサイドでワイプアウト。バックアップを塗り替えるも逆転ならず。大野修聖がJPSA負けなしの開幕3連勝。ASPの試合を含むと国内戦5戦目。日本に大野修聖を止めることができる選手はいないのか。

 

「勝って兜の緒を締めろではないですが、中盤戦なのでこれからも応援お願いします。」と大野。しかし、今シーズン6戦が予定されているなかの開幕3連勝の大野は、この時点でランキングで2位以下の選手を大きく引き離す結果となった。恐らく、今後の試合に大野が欠場し、誰かが連勝でもすれば話は別だが、グランドチャンピオンは確実と言っても過言ではないだろう。次回のJPSAは8月30日(金)~9月1日(日)新島で予定されている。大野を止めるのは誰か。ある意味、大野の連勝記録がどこまで続くのが興味深く見守りたい。

 

 

 

ハワイの前田マヒナがJPSA初優勝


女子のファイナルは、野呂玲花、橋本小百合、水野亜彩子に、スポンサーシードの前田マヒナという今回のイベントを象徴する4名の選手が顔を揃えた。オープニングライドでグッドウェイブを掴んだのは野呂玲花。フォアハンドでインサイドまでターンで乗り繋ぎ、スタートダッシュを見せる。対する前田マヒナは、太いトラックを刻みながら軽快にターンを繰り出し、4.50、3.25を揃え、ヒートをリードする。セミファイナルではエクセレントのスコアをマークした橋本小百合と、今回シャープなターンが映える水野亜彩子は思うような波を掴めず、スコアを伸ばせない。

 

 

ヒート後半に入り、前田マヒナはペースを崩さずにレフトの波で軽快なターンを繰り出してスコアをメイク。バックアップを3.85へと塗り替えて、2位の野呂玲花を引き離しに掛かる。ヒート終盤にはバックハンドでハードなリエントリーを決め、4.10をスコア。更に終了間際にフォアハンドで駄目押しの5.75をスコアした前田マヒナは、ヒートスコアを10.25とし、見事JPSA初優勝を決めた。

 

 

JPSAショートボード第3戦「夢屋サーフィンゲームス 田原オープン」

期間:8/8-11
会場:愛知県 田原市 伊良湖ロングビーチ

・男子

優勝 大野修聖
2位 加藤嵐
3位 高橋健人
4位 田中譲
5位 田中英義、小川幸男
7位 小川直久、渡辺寛

・女子

優勝 前田マヒナ
2位 野呂玲花
3位 水野亜彩子
4位 橋本小百合
5位 宮坂桃子、庵原美穂
7位 武知実波、宮坂莉乙子

プロトライアル合格者

<男子> 松下諒大、安井拓海、高松海璃、西修司、小林直海

 

burn  × JPSA 「SUPER SESSION」
BEST PERFORMER  優勝 林健太 (5万円)
2位 鈴木勝大 (3万円)
3位 田中譲     (2万円)

 

撮影、フォトキャプション:山本貞彦

マーは背負っているものが違うんだと思う。

もちろん、プロで戦っている選手もみんなそうだろうけど。

でも、ここまで自分を追い込んで戦っているのはマーだけだと思う。

ジャッジがどうとか、いろいろ言われるけど、それはマーの責任じゃない。

自分を置き換えてみて、考えてみてほしい。

ここまでできる選手はいるのだろうか?

自分の今あるすべてを受け入れている。

だから、強いんだ。

 

決勝に向け調子を上げてきた加藤嵐。ファイナルは攻める続けるもワイプアウトで準優勝という結果。
高橋健人。JPSA初ファイナル。自分のサーフィンで勝負するもマキシマムウェイブを乗り切り終了。でも、この経験が次に繋がるよ。
田中譲。今回ファイナルまで見事勝ち上がったが、ファイナルでは波とリズムが合わなかった。
事実上ファイナルとも言うべきセミファイナルで大逆転を食らい惜しくも5位となった田中英義。
スモールコンディションのなかキレたバックハンドでセミファイナルまで勝ち進んだ小川幸男
セミファイナルまで勝ち上がった渡辺寛だが、4位敗退で7位となった。
ベテランの小川直久。伊豆に続き2戦連続でセミファイナル進出を決め、調子を上げて来ている。
これでJPSAは3連勝!日本では5勝を上げた大野修聖。おめでとう!
前田マヒナ。ハワイ仕込のサーフィンで、レールワークが素晴らしい。スピードをつけるのが上手いね。新風を巻き起こすことに期待。
野呂玲花。 試合の運び方を覚えた。この後はJPSA 新島はスキップし、ASP WQSでフランス、スペインを廻り、武者修行。イイね。
水野亜彩子。やはり海外での経験が自信に繋がったか。あとはパワーがつけば、さらに良し。
橋本小百合。乗ればグッドスコアー。しかし、波のプアーコンディションにやられた。
加藤嵐と大野修聖
健闘を称え合うレイカとアサコ
アスリートとして鍛え上げられた前田マヒナ。学校があるので、この後のツアーはスケジュールを見て決めますとのこと。
ファイナリスト全員から祝福される大野修聖
インタビューではサーフィンを盛り上げるために、もっと頑張るというメッセージ。
セミでニード4.25で2位へ。しかし、嵐とのインターフェアでニード7.37。終了間際に乗った波で7.50をたたき出したマー。
最後の5分は何も覚えていない。自分のサーフィンをするだけだったとコメントした大野
メンズのファイナリスト
ウイメンズのファイナリスト
burn  × JPSA 「SUPER SESSION」BEST PERFORMER

 

 

 

 

JPSAから「第18回ISU茨城サーフィンクラシック SCP さわかみ杯」への支援協力のお願い。

 

また、JPSAでは、2013年9月6日(金)- 8日(日)茨城県大洗海岸で開催予定のショートボード第5戦「第18回ISU茨城サーフィンクラシック」への一般からの支援をお願いしている。この日本プ ロサーフィン史上最も古く、名誉と栄光をかけた大会の一つである茨城サーフィンクラシックは、昨年まで選手への賞金を含めた大会運営費をすべて冠スポン サー料で賄っていたが、昨今の景気低迷の中、大会運営費のすべてを冠スポンサー料で賄うことが出来なくなった。運営側としては出来る限り景気の影響を受け ない形で安定した大会開催へ繋げたいという思いで、この仕組みの利用を考えた。下記のリンクから詳細を是非チェックしてほしい。

 

http://www.social-capital.jp/project/000003/index.php?PID=sif57e0gjtg2

 

 

 

大会名称:【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2013 ショートボード第3戦
夢屋サーフィンゲームス 田原オープン

期日:8月8日(木)~11日(日)
※プロトライアル同時開催
会場:愛知県田原市 赤羽根町大石海岸(ロングビーチ) 又は 赤西海岸(ロコポイント)
※大会前日にHP上にて発表します
賞金総額:¥3,000,000 (男子¥2,400,000 / 女子¥600,000)
特別協賛:夢コーポレーション 株式会社
出場選手:公認プロ / 登録アマ
後援:愛知県田原市 / 田原市教育委員会 / 田原市渥美半島観光ビューロー / 田原市商工会
みんなのたはら元気ネット / 渥美商工会 / 田原市サーフィン協会 / 豊橋市サーフィン協会
NSA愛知支部 / 愛知サーフィンユニオン
夢屋サーフィンゲームス 田原オープンバックアップチーム
協力:なみある?/ 国際スポーツ医科学研究所(ISMI) / 奥の松酒造株式会社
神戸神奈川アイクリニック / TOKYO FM / キッズ・セーバー
NPO ウォーターリスクマネジメント協会 / 日本コカ・コーラ株式会社
サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン(S.F.J)
主催:JPSA