ダカインISAワールド・ジュニア。U16稲葉玲王がリパチャージのファイナル進出

ダカインISAワールド・ジュニア。U16稲葉玲王がリパチャージのファイナル進出 


ファイナルデイへ繋げた稲葉玲王。photo:isa/Tweddle
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(2013年6月16日日曜日 11:00更新)ニカラグアで開催中の「ダカインISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオン シップ(ISA世界ジュ ニア選手権)」は大会7日目を迎え、チームジャパンの最後の砦となったアンダー18の新井洋人と、アンダー16の稲葉玲王が、ワールド・ベスト・ジュニアたちと激しいバトルを演じた。

 

今年のISA世界ジュ ニア選手権もいよいよ大詰め。本日はサイズダウン。さら天候が雨とタフなコンディション。ハワイはコア・スミス、ケオリ・カホクロア、ベイリー・ナジといった鍵となるサーファーを失い、2位に転落。チーム・オーストラリアは現在ランキングをリードしている。

 

新井洋人 photo:isa/Rommel_Gonzales

 

新井洋人は、ボーイズU18リパ8ヒート1で、ハワイのコア・スミス、ジョシュ・モニーツという強豪と対戦。ヒートは新井洋人がファーストウェイブからバックハンドで7.00をスコア。コア・スミスは6.07、4.07をスコアしてヒートをリードする。ジョシュ・モニーツもフォアハンドのエアーマニューバーで7.33。バックアップも3.33をスコアしてトップとなる。バックアップを探す新井はハイリスクな技にチャージするがインコンプリート。残り時間10分を切って、再びレフトのグッドウェイブを掴んだ新井は、ビッグマニューバーのカーヴィングのコンビネーションで6.70をスコア大逆転でトップに躍り出る。残り時間5分を切ってモニーツとコア・スミスが激しく追撃するが及ばず。見事、新井洋人が強豪ハワイアンを抑えて、ヒートスコア13.70で1位で勝ち上がった。

 

稲葉玲王 photo:isa/Rommel_Gonzales


ボーイズU16リパ8ヒート1で稲葉玲王は、ハワイのイマイカラニ・デヴォルト、南アフリカのジョディ・マリィ、オーストラリアのカイ・ヒングと対戦。ヒートスタートからフォアハンドでカーヴィングとエア、スナップなどバリエーション豊富なマニューバーを披露する稲葉玲王は6.50をスコア。更にバックアップも3.83をスコアしてヒート前半をリードする。ストロング・マニューバーを続ける稲葉は、再び4.33をスコアしてバックアップを塗り替えてリードを広げる。バックハンドでビッグマニューバーでヒート前半に5.33をスコアしていたカイ・ヒングは、後半に入り再びバックハンドでハイパフォーマンスを披露。6.03をスコアするとトップへ。稲葉は2位を強いられるも、ヒートスコア10.83で2位でラウンドアップした。

 

 

 

新井洋人は3位敗退7位でフィニッシュ。 


新井洋人 photo:isa/Rommel_Gonzales

 

ボーイズU18リパ9で新井洋人は、ハワイのジョシュ・モニーツ、ケオリ・カホクロア、フランスのエリオット・イバーラと対戦。新井はスタートから6.50をスコア。身体能力が非常に高く、予想もつかないサーフィンをするケオリが得意のエアマニューバーで7.87をスコア。イバーラもバックハンドで7.57、7.43を続けてスコア。トップへ躍り出る。後半に追い上げてきたジョシュ・モニーツが2位となり、3位に追い込まれる新井洋人。最後までレフトの波でチャージを見せた新井洋人だったが惜しくもここで3位敗退7位でフィニッシュとなった。

 

2010年の10月にニュージーランドのピハビーチにて行われたISA世界ジュニア選手権では、当時アンダー16だった新井洋人は、日本人として初めて ISA世界ジュニア選手権のファイナルに進出し4位入賞を果たした。

 

そして、昨年の世界ジュニア選手権では、周囲からのプレッシャーと戦い、ラウンドアップを続けたが、グランドファイナルを前に敗れ6位となった。その悔しい敗退のリベンジをすべく今回のイベントに挑んだが、前回の結果を上回れることは出来なかった。しかし、厳しい環境の中、メンタル面でもチームジャパンを引っ張る大きな原動力となった。今年でジュニアの試合は最後のため、特別な思いで技ひとつひとつに力が入っていた新井洋人。今回の経験を更なるステップとし、再び世界へチャレンジして欲しいと思う。

 

 

U16稲葉玲王がリパチャージのファイナル進出 


稲葉玲王 photo:isa/Tweddle

 

ボーイズU16リパ9で稲葉玲王は、オーストラリアのカイ・ヒング、アメリカのグリフィン・カラピント、ジェイク・マーシャルと対戦。稲葉は、スタートからバックハンドのエアリバースを含むグッドコンビネーションで6.67をスコアしてヒートをリード。更にエアリアルのフルローテーションを決める稲葉はバックアップを6.17としてヒートの圧倒。後半追い上げてきた2位のジェイク・マーシャルとともに、明日行われるリパチャージのファイナルに勝ち上がった。勢いのある稲葉玲王。グランドファイナルも夢ではない。

 

稲葉玲王 photo:isa/Rommel_Gonzales

 

また、昨年のイベントでもガールズアンダー18ファイナルでファイナルまで残り、4位入賞を果たしたマヒナ前田(HAW)。今年も更なる圧倒的なパワーサーフィンを披露してハイスコアを連発。アンダー16のクオリファイを勝ち進みついにグランドファイナル進出を決めた。ハワイ在住の日本人で、幼少の頃から注目を集めてきたマヒナ前田は、今年のJPSA開幕戦が行われたバリ島でJPSA公認プロとなり、ファイナル進出を果たした日本でも注目の選手。活躍に期待したい。

 

ビッグウェイブからスモールコンディションまでマルチプレイヤーのマヒナ Tweddle

 

 

いよいよ明日はファイナルデイ。日本は国別で30カ国中6位に付けている。稲葉玲王が登場するU16リパチャージのファイナルは、現地時間8時20分開始。日本時間の23時20分となる。日本の最後の頑張りをみんなで応援しよう!

 

日本と ニカラグア との時差は、15時間です。日本の方が、15時間進んでいます。

ニカラグアの明朝2013年6月16日8時00分
日本時間で今晩2013年6月16日23時00分です。

 

金メダルを約束した新井洋人だったが惜しくも敗退となった photo:isa/Tweddle

 

 

日本代表選手

アンダー16:西優司(大阪)野呂海利(徳島)安井拓海(埼玉南)稲葉玲王(JPSA)

アンダー18:西修司(大阪)、小林直海(湘南藤沢)仲村拓久未、新井洋人(ASP)

アンダー16ガールズ:田代凪沙(湘南藤沢)小山みなみ(徳島)

アンダー18ガールズ:黒川日菜子(大阪)宮坂桃子(JPSA)

 

関連リンク:ダカインISAワールド・ジュニア大会6日目。U18新井洋人、U16稲葉玲王が勝ち進む。

関連リンク:ダカインISAワールド・ジュニア大会5日目。U18新井、小林、U16稲葉、田代がリパへ。

関連リンク:「ダカインISAワールド・ジュニア」大会4日目。U18小林、U16稲葉がラウンド4進出。

関連リンク:「ダカインISAワールド・ジュニア」大会3日目。U18ガールズ宮坂桃子が9ptライド。

関連リンク:「ダカインISAワールド・ジュニア」大会2日目。U18小林、U16安井、稲葉がR3へ。

関連リンク:ニカラグアでダカインISAワールド・ジュニア開幕。日本勢は快調なスタートを切る。

関連リンク:ダカインISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップ6/8開幕

関連リンク:チーム・ハワイがISA世界ジュニアで金メダル。日本は史上初の5位入賞。

 

オフィシャルサイト:http://isawjsc.com/

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