波乗りジャパン、団体で金メダル獲得。54年のISA史上初となる快挙。みんなで勝ち取った勝利。

 

撮影、取材:山本貞彦、2018年9月22日(土)「2018 アーバンリサーチ ISAワールドサーフィンゲームス」は大会最終日。本日は女子のエピック・ファイナルが行われ、オーストラリアのサリー・フィッツギボンズが2度目の金メダルを獲得。

 

波乗りジャパン、金メダル決定の瞬間。
波乗りジャパン、金メダル決定の瞬間。
大村秀章 愛知県知事も応援に駆けつけた。
大村秀章 愛知県知事も応援に駆けつけた。

japan-3758 japan-3811

japan-3789

 

また波乗りジャパンは、リパチャージR10で2名のオーストラリア選手が敗退したことで、団体総合で金メダルが決定。54年のISA史上初の快挙を成し遂げた。日本にとって「ISAワールドサーフィンゲームス」での初メダルが金メダルとなった。

 

Historic Victory for Host Team Japan at 2018 UR ISA World Surfing Games

 

昨日まで団体4位だった波乗りジャパン。女子のリパチャージで3名全員が生き残っているチームUSAが単独1位。それをチーム・オーストラリアが僅差で追いかけていた。

 

オーストラリア選手の戦いを見守る波乗りジャパン
オーストラリア選手の戦いを見守る波乗りジャパン

 

だが、この暫定の順位は残っている選手が優勝や2位、3位と上位入賞するポイントが加えられていたものだったので、アメリカやオーストラリアにとっては厳しい条件で、日本が優勢であった。そして、リパチャージR-10でオーストラリアが敗退したことで、日本の団体金メダルが確定!ISA大会史上初の団体での金メダルを獲得!

 

多くの人々がその歴史的瞬間を見守った
多くの人々がその歴史的瞬間を見守った
今回チーム・キャプテンとして日本を金メダルへ導いた大野修聖
今回チーム・キャプテンとして日本を金メダルへ導いた大野修聖

 

日本チームは今までにない最高の成績を残すことができた。それも選手自身が頑張り、チームとして力を合わせた結果だ。また、スタッフのサポートも忘れてはならない。おめでとうございます!

 

AUS_Sally_Fitzgibbons_ISA_Ben_Reed-6

オーストラリアのキャプテンであったCTサーファーのサリー・フィッツギボンズはウイメンズのファイナルで素晴らしいパフォーマンスを見せ、2つの9ポイント・レンジのスコアで圧勝。2008年のポルトガルでのWSG以来となる10年ぶり2度目のメダルを手にした。ISA_Ben_Reed

caitlin simmers summer macedo-3560大会で注目されたアメリカの12歳、ケイトリン・シマーズ(USA)。将来が楽しみな選手である。(写真左)

橋本恋、黒川日菜子、川合美乃里の日本女子3名も大活躍
橋本恋、黒川日菜子、川合美乃里の日本女子3名も大活躍

 

  • 女子について。いつも大会は良い波でできるとは限らない。今回のようにハードなコンディションになると、外人選手とその差は歴然。ポジションをキープすることで疲れてしまい、実際の演技で乗れないこともしばしば。まずはパドル。基礎体力、スタミナをつけること。どんな条件でもパフォーマンスを出せるようにすることが必要だろう。ISAの試合はタフでないと戦えない。

 

 

japan
金メダルを獲得した波乗りジャパン

 

既に次のQS10,000イベントが行われるポルトガル出場するために日本を飛び立った五十嵐カノア。今回、CT選手として勝って当然とまで言われ、周囲からの期待に加え、自ら金メダルを取ると断言し、相当なプレッシャーを自分に課せて戦いに挑んだ。目標は個人と団体の2冠だった。

 

波乗りジャパン Sean_Evans
波乗りジャパン Sean_Evans

 

個人では日本に初の銀メダルをもたらしたが、それはカノアが望んでいたメダルの色とは違っていた。タッグチーム戦のアロハカップでも銀メダル。悔しい思いで日本を後にしたカノアだったが、日本の金メダルの知らせを聞き心から喜んでいた。

 

日本チームが金メダルを取りました!ワールドゲームでの初のメダル! しかも金です!つぎはオリンピックで金メダル!」とSNSでコメント。「個人のメダルよりも、みんなで取るメダルが大切」と言っていたカノアの喜ぶ姿が目に浮かんだ。

 

 

  • 男子について。各々のスキルアップは当然ながら、あとは経験値を増やすこと。また、その大会がどこの団体で行われているか。ジャッジは基本、統一されているという認識だけど、協会自体で違うのが現実。圧倒的な差で勝つならばまだしも、僅差となればそこがネックになる。もう一度、そこを理解して戦わなければならない。

 

isa-4345

カッパー・メダル:村上舜(JPN)
カッパー・メダル:村上舜(JPN)
11位:黒川日菜子(JPN)
11位:黒川日菜子(JPN)
13位:橋本恋(JPN)
13位:橋本恋(JPN)
16位:川合美乃里(JPN)
16位:川合美乃里(JPN)
宗像 富次郎マネージャー
宗像 富次郎マネージャー
ウェイド・シャープ・コーチ
ウェイド・シャープ・コーチ
吉永修アシスタントコーチ
吉永修アシスタントコーチ
チームスタッフ兼通訳の大石純也さん
大石純也チームスタッフ兼通訳
Rika Amemiya Physical Therapist
Rika Amemiya Physical Therapist

 

 

 

mens-3100

男子結果
ゴールド・メダル:サンチァゴ・ムニーツ(ARG)
シルバー・メダル:五十嵐カノア(JPN)
ブロンズ・メダル:ルッカ・メシーナ(PER)
カッパー・メダル:村上舜(JPN)


9位:大原洋人(JPN)

 

優勝したサリー
優勝したサリー

womens-4115

女子結果

ゴールド・メダル:サリー・フィッツギボンズ(AUS)
シルバー・メダル:ペイジ・ハレブ(NZL)
ブロンズ・メダル:ビアンカ・ブイティンダッグ(RSA)
カッパー・メダル:サマー・マセード(USA)


11位:
黒川日菜子(JPN)
13位:橋本恋(JPN)
16位:川合美乃里(JPN)

 

nations 1st japan-4210

チーム・ランキング

金メダル:日本 3368
2位:オーストラリア 3093
3位:アメリカ 3000
4位:南アフリカ 2703
5位:ペルー
6位:フランス
7位:スペイン
8位:アルゼンチン
9位:ニュージーランド
10位:カナダ

 

■大会開催概要
大会名称:2018 アーバンリサーチ ISAワールドサーフィンゲームス
     (英字) 2018 URBAN RESEARCH ISA WORLD SURFING GAMES
開催期日:2018年9月15日(土)~9月22日(土) =8日間=
開催場所:愛知県田原市赤羽根町大石海岸(ロングビーチ)
主催  :国際サーフィン連盟(International Surfing Association:ISA)
主管  :2018 ISAワールドサーフィンゲームス実行委員会
     (大会長:酒井 厚志 日本サーフィン連盟理事長、
     大会長代行:山下 政良・田原市長、ほか)
参加国数:42ヶ国・300名(予定)
ISA大会公式ホームページ : https://www.isasurf.org/wsg/2018/en/
実行委員会大会公式ホームページ: http://www.wsg-tahara.jp
実行委員会ツイッター: https://twitter.com/surf_tahara