ガブリエル・メディーナとカリッサ・ムーアがサーフ・ランチ・プロで優勝。五十嵐カノアは4位で世界ランク7位

レモー、カリフォルニア/USA(2018年9月9日日曜日)ワールドクラスのハイパフォーマンス人口波「WSLサーフ・ランチ」において開催された、史上初のWSL男女チャンピオンシップ・ツアー(CT)第8戦「サーフ・ランチ・プロ presented by Hurley」が終了。記念すべき第一回大会でガブリエル・メディーナとカリッサ・ムーアが優勝し幕を閉じた。

 

ファイナリスト PHOTO: © WSL / Cestari
ファイナリスト PHOTO: © WSL / Cestari

 

 

メディーナは、前回のCT第7戦「タヒチ・プロ・チョープー」に続く2連勝。今季2勝目をサーフランチで手に入れた。2014WSLチャンピオンである現在ランキング2位のメディーナは、今回のキャリア11回目のCT勝利で、ジープ・ランキング・リーダーのフィリーペ・トリード(BRA)との差を縮めた。

 

優勝したメディーナ PHOTO: © WSL / Cestari
優勝したメディーナ PHOTO: © WSL / Cestari

 

「サーフランチで再び優勝できて信じられない気分です。そして、フィリーペ(トリード)との差を縮められて嬉しいです。」と、メディーナは言った。

 

「フィリーペは最強ですよ。彼は多分サーフ・ランチにおけるベストサーファーだと思うので、だからこそこの勝利は格別です。言葉がないですね。いま最高にハッピーです。自分の思い通りのサーフィンをしました。海のサーフィンとはまったく違いますが、僕の勝ちです。我々がこれまでにサーフィンをした波の中で、最もハイパフォーマンスな波だと思う。CTイベントも残り3イベント。楽しんでやりたいですね。」

 

カラプト・フリップを成功させたメディーナ PHOTO: © WSL / Rowland
カラプト・フリップを成功させたメディーナ PHOTO: © WSL / Rowland

 

第2位となったのは、現在世界ランキングでトップを独走するフィリーペ・トリード(BRA)。トリードは、サーフ・ランチの最もダイナミックなパフォーマでサーフィンのグレイテスト・ショーマンとして素晴らしいエアリアルを披露。1本の波で3つのエアをランディングさせ9.80という高得点をたたき出した。

 

2位となったトリード PHOTO: © WSL / Rowland
2位となったトリード PHOTO: © WSL / Rowland

 

トップを独走するトリードだが、2位で追い上げるメディーナとの差は僅か3,100ポイント。ツアー終盤の重要なヨーロピアン・レッグでは、初のワールドタイトル獲得に向けた更なる戦いが待っている。

 

Filipe Toledo’s 9.80 During the Final Day – Surf Ranch Pro 2018

 

「僕は全体のイベントを通していくつかのミスを侵しました。レフトでもっとやれたと思うし、最初のライトももったいなかった。」と、トリードは言った。

 

「でもここで戦えてハッピーです。これはサーフィンの新しい時代の幕開けです。そして、僕はここで戦えたことを全てのファンに礼を言わなければならない 。トップの選手たちと戦うことに常に恐怖心はあります。トップ5に入るのは、それなりの理由があるから。僕は自分自身に集中して、自分の仕事をするだけです。」

 

 

五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Cestari
五十嵐カノア PHOTO: © WSL / Cestari

 

 

五十嵐カノアは4位で世界ランク7位へ。

 

予選ラウンドで素晴らしいパフォーマンスを見せた五十嵐カノアは、3位で決勝ラウンド進出。決勝ラウンドでは、レフトもライトも9ポイントを出し、合計18ポイントを目指して、自分のできるサーフィン全てを披露して挑んだ。

 

ライトでは、ファースト・ランでエアリバースからソリッドなスナップとターンを繰り返し、エンドセクションでバレルをメイクするなどして8.17をスコア。

 

セカンド・ランのレフトでもクリティカルな連続ターンからバレルをメイクし、7.60をスコア。暫定3位をキープしたがサード・ランではスコアが伸ばせず、逆に後半にスコアを伸ばしたキング・ケリーに逆転されたものの、見事4位でフィニッシュを決めた。

kanoa

 

今回順位は4位だが、大会フォーマットで3位のポイントを獲得。今回の成績でCT世界ランクでは目標としているトップ10入りを果たし、世界ランク7位へジャンプアップしたカノア。ツアーも終盤となり、フランス、ポルトガル、ハワイの残り3戦。更なる活躍に期待したい。

 

WSLチャンピオンシップ・ツアーのネクスト・ストップは、クイックシルバー&ロキシー・プロ・フランス。コンペティション・ウインドウは、2018年10月3日から10月14日まで。詳しくは、WorldSurfLeague.comをチェック。

 

final

サーフ・ランチ・プロ・メンズ・ファイナル結果:
1-ガブリエル・メディーナ(BRA)17.86
2-フィリーペ・トリード(BRA)17.03
3-ケリー・スレーター(USA)16.27
4-カノア五十嵐(JPN)15.77
5-オーウェン・ライト(AUS)15.40
6-ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.37
7-セバスチャン・ジーツ(HAW)15.07
8-ミゲル・プポ(BRA)12.96
メンズ結果:
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mct/2791/surf-ranch-pro/results

 

サーフ・ランチ・プロ・ウイメンズ・ファイナル結果:
1-カリッサ・ムーア(HAW)17.80
2-ステファニー・ギルモア(AUS)16.70
3-レイキー・ピーターソン(USA)16.57
4-キャロライン・マーク(USA)14.77
女子結果:
http://www.worldsurfleague.com/events/2018/wct/2792/surf-ranch-pro-womens/results

 

2018WSLメンズCTジープ・リーダーボード(サーフ・ランチ・プロ後):
1-フィリーペ・トリード(BRA)49,785ポイント
2-ガブリエル・メディーナ(BRA)45,685
3-ジュリアン・ウィルソン(AUS)37,125
4-イタロ・フェレイラ(BRA)31,825
5-オーウェン・ライト(AUS)29,485
6-コロヘ・アンディーノ(USA)24,690
7-カノア五十嵐(JPN)24,530

 

2018WSLウイメンズCTジープ・リーダーボード(サーフ・ランチ・プロ後):
1-ステファニー・ギルモア(AUS)61,175
2-レイキー・ピーターソン(USA)54,260
3-タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)41,415
4-カリッサ・ムーア(HAW)41,235
5-キャロライン・マークス(USA)37,000