カノア五十嵐が4回戦進出。ブラジリアン・ストームが猛威を振るうWSL-CT第4戦「Oiリオ・プロ」

サクアレマ、リオデジャネイロ/ブラジル(2018年5月15日火曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第4戦「Oi Rio Pro」は、昨日と同じバックアップ・サイトのバリーナで再開。4~6フィートコンディションで男子のラウンド2のヒート7からラウンド3の最終ヒートまでが終了した。

 

ブラジリアン・ヤングスターのヤゴ・ドラ(BRA)
ブラジリアン・ヤングスターのヤゴ・ドラ(BRA)はフェレイラを下す大金星© WSL / Poullenot

 

本日もブラジリアン・ストームが猛威を振るう。ブラジリアン達の勢いが止まらない。イアン・ゴウベイア(BRA)は、R3のオープニング・ヒートでジョーディ・スミス(ZAF)を下す大番狂わせを引き起こした。またルーキーのヤゴ・ドラも、現在ワールドNo.1のイタロ・フェレイラ(BRA)を粉砕するという、エキサイトな展開となった。

 

二度のWSLチャンピオン・ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)Credit: © WSL / Poullenot
二度のWSLチャンピオン・ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)Credit: © WSL / Poullenot

2年連続WSLチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、パーフェクトに近い9.80と8.17の2本で、ここまでのイベント・ハイエスト2-ウェイブ・トータルとなる17.97をスコア。今シーズンの不調を払拭するパフォーマンスを見せた。

ブラジリアン・スーパースターのガブリエル・メディーナ
ブラジリアン・スーパースターのガブリエル・メディーナ

 

ブラジリアン・スーパースターのガブリエル・メディーナは、リプレイスメントで出場して大活躍のマイキー・ライト(AUS)と対戦。メディーナは連続で2本の6ポイント・ライドでアーリーリードを手に入れ、0.46ポイント差でライトを下した。ルーキーのマイケル・ロドリゲス(BRA)は、ラウンド2でマット・ウィルキンソン(AUS)を、ラウンド3でフレデリコ・モライス(PRT)を下して、ラウンドアップ。

 

ルーキーではドラ、カーマイケル、ロドリゲスが勝ち上がっている。

 

セバスチャン・ジーツ(HAW)
セバスチャン・ジーツ(HAW)

ラウンド2のヒート10では、セバスチャン・ジーツ(HAW)がジョアン・ドゥルー(FRA)を僅差のバトルで下し、ラウンド3では、ルーキーで勢いのあるトーマス・ヘルメス(BRA)を破ってラウンド4進出を決めた。

見事なバレル・スキルを披露したカノア五十嵐。PHOTO: © WSL / Smorigo
見事なバレル・スキルを披露したカノア五十嵐。PHOTO: © WSL / Smorigo

 

Kanoa Igarashi (JPN) also locked in two big wins today.

 

カノア五十嵐はラウンド2の最終ヒートで、ツアー2年目のコナー・オリアリー(AUS)と対戦。トリッキーなコンディションでウェイブ・セレクションが勝負のカギを握った。バレルになる波を見極めてプルインするカノアは、4.57をスコアしてヒートをリード。さらにロングバレルをメイクして6.00をスコアしてリードを広げていく。

 

波が読み切れずクローズアウトな波に手を出すコナーだったが、後半に入り調子を上げて5.17をスコア。その差を5.41とする。ラストウェイブではバックハンドのビッグターンで起死回生を狙うも僅かに及ばず。カノア五十嵐が逃げ切りラウンド3へ勝ち上がった。

 

カノアに敗れた、ルーキーのグリフィン・コラピント(USA)Credit: © WSL / Poullenot
カノアに敗れた、ルーキーのグリフィン・コラピント(USA)このテールハイのエアもメイク。Credit: © WSL / Poullenot

 

ラウンド3ではヒート5でカリフォルニアのルーキー、グリフィン・コラピントと対戦となったカノアは、スタートからビッグバレルを見事にメイクして7.67をスコア。ヒートは完全にカノアペースとなる。

 

 

 

同じジェイク・パターソンにコーチングされる親友のカノアとコラピント。今シーズンの開幕戦となったスナッパーのマンオンマンでは、コラピントに敗れたカノア。そのリベンジを果たすべく、多彩な技のバリエーションを披露して圧倒。後半にビッグ・エアで反撃したコラピントだったが、ここで敗退となった。

 

 

 

 

「グリフィン(コラピント)と僕は一緒に戦ってきて、いつもヒートが熱くなってしまうんです。」と五十嵐が言った。「僕らの間には、良いコンペティション・エネルギーが働いていると思います。彼は僕よりも大きいけど、弟のような存在ですね。互いに競い合って成長し、プッシュし合うことはとても良いことです。彼にはスナッパーで負けたので、今回はリベンジできた感じですね。」

 

カノア五十嵐はラウンド4の3人ヒートで、コロへ・アンディーノ(USA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)と対戦する。

 

 

 

Oiリオ・メンズ・プロ・ラウンド2の結果:
ヒート7:マイケル・ロドリゲス(BRA)8.67 def.マット・ウィルキンソン(AUS)5.80
ヒート8:フレデリコ・モライス(PRT)9.04 def.パトリック・グダスカス(USA)6.73
ヒート9:ジェレミー・フローレス(FRA)13.66 def.ジェシー・メンデス(BRA)10.60
ヒート10:セバスチャン・ジーツ(HAW)15.86 def.ジョアン・ドゥルー(FRA)15.67
ヒート11:トーマス・ヘルメス(BRA)14.24 def.コナー・コフィン(USA)5.13
ヒート12:カノア五十嵐(JPN)10.57 def.コナー・オリアリー(AUS)10.20

 

Oiリオ・メンズ・プロ・ラウンド3の結果:
ヒート1:イアン・ゴウベイア(BRA)14.26 def.ジョーディ・スミス(ZAF)10.90
ヒート2:マイケル・ロドリゲス(BRA)13.70 def.フレデリコ・モライス(PRT)11.07
ヒート3:フィリーペ・トリード(BRA)6.90 def.キアヌ・アシン(HAW)6.37
ヒート4:コロへ・アンディーノ(USA)12.40 def.ウィリアン・カルドゾ(BRA)2.57
ヒート5:カノア五十嵐(JPN)12.84 def.グリフィン・コラピント(USA)11.40
ヒート6:ジュリアン・ウィルソン(AUS)9.34 def.アレホ・ムニーツ(BRA)8.94
ヒート7:ガブリエル・メディーナ(BRA)13.10 def.マイキー・ライト(AUS)12.64
ヒート8:セバスチャン・ジーツ(HAW)14.27 def.トーマス・ヘルメス(BRA)9.17
ヒート9:イズキール・ラウ(HAW)8.33 def.エイドリアン・バカン(AUS)7.44
ヒート10:ヤゴ・ドラ(BRA)10.56 def.イタロ・フェレイラ(BRA)9.70
ヒート11:ウェイド・カーマイケル(AUS)13.30 def.ジェレミー・フローレス(FRA)12.67
ヒート12:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17.97 def.ミゲル・プポ(BRA)8.26

 

Oiリオ・メンズ・プロ・ラウンド4の組み合わせ:
ヒート1:イアン・ゴウベイア(BRA)、マイケル・ロドリゲス(BRA)、フィリーペ・トリード(BRA)
ヒート2:コロへ・アンディーノ(USA)、カノア五十嵐(JPN)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)
ヒート3:ガブリエル・メディーナ(BRA)、セバスチャン・ジーツ(HAW)、イズキール・ラウ(HAW)
ヒート4:ヤゴ・ドラ(BRA)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)

 

Oiリオ・ウイメンズ・プロ・ラウンド3:組み合わせ
ヒート1:タイラー・ライト(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、キーリー・アンドリュー(AUS)
ヒート2:ステファニー・ギルモア(AUS)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、キャロライン・マークス(USA)
ヒート3:レイキー・ピーターソン(USA)、ジョアン・ディフェイ(FRA)、シルヴァナ・リマ(BRA)
ヒート4:カリッサ・ムーア(HAW)、タティアナ・ウエストン-ウェッブ(BRA)、セージ・エリクソン(USA)

 

 
詳細ついてはオフィシャルサイトのWorldSurfLeague.comをチェック。