ワイルドカードがトップ・シードを下す波乱。カノア2試合連続R2敗退。マーガレット・リヴァー3日

カレントリーダーのイタロ・フェレイラはミゲル・プポ(BRA)を下してラウンドアップ。PHOTO: © WSL / Dunbar

マーガレット・リヴァー、ウェスタン・オーストラリア/AUS(2018年4月15日日曜日)WSL男女CT第3戦「マーガレット・リヴァー・プロ」は大会3日目は、6~8フィートのコンディションとなった、イベントのプライマリ・ロケーションである「メイン・ブレイク」で男子のラウンド2が行われた。

 

本日は、ラウンド1の3人ヒートで2位と3位になった選手の敗者復活戦であるラウンド2。ここをクリアできればラウンド3へ生き残れる崖っ淵のバトル。そんな中でイベント・ワイルドカードのマイキー・ライト(AUS)とケール・ウォルシュ(AUS)は、トップ・シードであるエイドリアン・バカン(AUS)とマット・ウィルキンソン(AUS)を下す大番狂わせを起こした。

 

ワイルドカードのマイキー・ライト(AUS)PHOTO: © WSL / Dunbar
ワイルドカードのマイキー・ライト(AUS)PHOTO: © WSL / Dunbar

 

開幕戦のクイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストでは、二度のWSLチャンピオン・ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)をノックアウトするハプニングを引き起こしたマイキー・ライトは再びラウンド3でリマッチとなる。

 

「今朝の波は本当にファンでしたね。」と、ライトは言った。「2つの別々のロケーションで、あのようなグレート・ウェイブで2つのヒートをサーフィンできたことは、最高の経験でした。ラウンド1では2本最後にワイプアウトしていたので、今日はしっかりとフィニッシュすることに集中したのが勝利につながったのだと思います。」

 

ケール・ウォルシュ(AUS)PHOTO: © WSL / Dunbar
ケール・ウォルシュ(AUS)PHOTO: © WSL / Dunbar

 

ホームタウン・ヒーローのウォルシュは、ヒート2でワールド・タイトル・チャレンジャーのウィルキンソンを破ることによって、彼がワイルドカードを得るだけのサーファーであることを証明した。

 

「マット・ウィルキンソンが本当に良いコンペティターです。そして、彼とのヒートが常にタフなのだということを知っていました。」と、ウォルシュは言った。「でもベストの波を掴めば、結果が付いてくると思っていたので、何も恐れていませんでした。自分のホームでリラックスできていましたし、ここで誰よりも多くの知識を持っているジェイク・パターソンが助言してくれて、安心してやれました。」

 

 カノア五十嵐 © WSL / Cestari
カノア五十嵐 © WSL / Cestari

 

敗者復活のラウンド2へ回ったカノア五十嵐は、ルーキーのマイケル・ロドリゲス(BRA)と対戦。カノアはロドリゲスに先制を許すも、ヒート中盤にビッグセットをキャッチ。大きなマニューバーを描き、7.77のグッドスコアをマーク。

 

そして、残り時間10分を切って、再び得意のレイバック・スナップとカーヴィングのコンビネーションで大逆転に成功したカノア。しかし、再びロドリゲスが逆転。残り時間僅かとなったカノアは追い込まれて、惜しくも敗退。これでカノアはベルズに続き2試合連続でラウンド2敗退を強いられることとなった。

 

マイケル・フェブラリー(ZAF)
マイケル・フェブラリー(ZAF)

マイケル・フェブラリー(ZAF)は、3度のWSLにチャンピオンであるミック・ファニング(AUS)がベルズ・ビーチで引退した後のポジションに再配置され、公式にフルタイムのCTコンペティターとなった。そんなフェブラリーは、フレデリコ・モライス(PRT)を下してラウンド3へ勝ち上がった。

ヤゴ・ドラ(BRA)
ヤゴ・ドラ(BRA)

2018年のルーキー・クラスのグリフィン・コラピント(USA)とヤゴ・ドラ(BRA)がラウンド2で僅差の激しいバトルを演じ、ドラがコラピントを克服して、3試合連続の最下位をエスケープした。

 

波は、月曜日の午前中はオーバーヘッドのセットがクリーンなオフショアでブレイクする見込みだが、午後にはオンショアが強まり、火曜日にかけてサイズダウン。水/木(18-19)に新しいWSWスウェルでサイズアップ。しかし水曜日は風が合わないが、木曜日の午前はコンディションが上向く可能性がある。週末(21日〜22日)にSW-WSWがサイズアップする可能性は高いが、現時点ではコンディションは良くないという予報だ。

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mct/2686/margaret-river-pro

 

マーガレット・リヴァー・メンズ・プロ・ラウンド2結果:
ヒート1:オーウェン・ライト(AUS)9.77 def.デイブ・デルロイ-カー(AUS)5.43
ヒート2:ケール・ウォルシュ(AUS)9.77 def.マット・ウィルキンソン(AUS)5.07
ヒート3:マイキー・ライト(AUS)14.17 def.エイドリアン・バカン(AUS)9.14
ヒート4:イタロ・フェレイラ(BRA)13.67 def.ミゲル・プポ(BRA)13.16
ヒート5:ミシェル・ボレーズ(PYF)14.16 def.イアン・ゴウベイア(BRA)9.10
ヒート6:マイケル・フェブラリー(ZAF)12.73 def.フレデリコ・モライス(PRT)9.17
ヒート7:ヤゴ・ドラ(BRA)13.76 def.グリフィン・コラピント(USA)11.93
ヒート8:マイケル・ロドリゲス(BRA)14.34 def.カノア五十嵐(JPN)13.27
ヒート9:コナー・コフィン(USA)11.83 def.イズキール・ラウ(HAW)9.57
ヒート10:コナー・オリアリー(AUS)13.50 def.パトリック・グダスカス(USA)12.50
ヒート11:ジェシー・メンデス(BRA)9.37 def.トーマス・ヘルメス(BRA)9.10
ヒート12:ジョアン・ドゥルー(FRA)14.57 def.ウェイド・カーマイケル(AUS)11.80

 

マーガレット・リヴァー・メンズ・プロ・ラウンド3組合せ:
ヒート1:オーウェン・ライト(AUS)対キアヌ・アシン(HAW)
ヒート2:コロへ・アンディーノ(USA)対ジェシー・メンデス(BRA)
ヒート3:ジョーディ・スミス(ZAF)対マイケル・フェブラリー(ZAF)
ヒート4:イタロ・フェレイラ(BRA)対マイケル・ロドリゲス(BRA)
ヒート5:セバスチャン・ジーツ(HAW)対コナー・コフィン(USA)
ヒート6:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対ケール・ウォルシュ(AUS)
ヒート7:ガブリエル・メディーナ(BRA)対ジャック・ロビンソン(AUS)
ヒート8:ミシェル・ボレーズ(PYF)対コナー・オリアリー(AUS)
ヒート9:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対ウィリアン・カルドゾ(BRA)
ヒート10:フィリーペ・トリード(BRA)対ヤゴ・ドラ(BRA)
ヒート11:ジョエル・パーキンソン(AUS)対ジョアン・ドゥルー(FRA)
ヒート12:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対マイキー・ライト(AUS)
マーガレット・リヴァー・ウイメンズのプロ・ラウンド2組合せ:
ヒート1:セージ・エリクソン(USA)対ココ・ホー(HAW)
ヒート2:シルヴァナ・リマ(BRA)対ブロンテ・マコーレー(AUS)
ヒート3:レイキー・ピーターソン(USA)対ミカエラ・グリーン(AUS)
ヒート4:タイラー・ライト(AUS)対ペイジ・ハレブ(NZL)
ヒート5:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)対メイシー・キャラハン(AUS)
ヒート6:キーリー・アンドリュー(AUS)対マリア・マニュエル(HAW)